セスタバジカ Cesta Basica

「基礎的なバスケット」という意味のポルトガル語。
ブラジルでは「日常生活を送るための必需品のセット」を指します。

「さすが」と「やっぱり」

2013年10月26日 | 雑感
このところサッパリ更新してないので「せめて放浪記ぐらいは」と思っているのですが、実は最近どこにも行ってません。今月上旬の土日は「廃人化体験週間」(10日間視聴無料のスカパー祭り)だったので、ずっと家に籠もってNFLのゲームを観てました。(生中継と録画を合わせた総視聴時間は優に24時間を超えます。)そして先週からは、この前購入したDVDとブルーレイで海外ドラマを視聴する毎日。(基本的にそういう性分なんですね。ちなみに「7カ国語を・・・・」の先生も同じらしい。)

ということで減量プランは一時中断、どころか一気にリバウンドしているので明日ぐらいはどこかへ・・・・・と思っていますが、大雨の直後なので山は無理(危険)です。さて、どうしよう?

ところでNFLは今年も面白いです。解説者による開幕前の予想は結構外れています。その最たるものが昨年2勝14敗だったチーフスの開幕7連勝。この前河口さんが「言い訳になりますけど、予想が当たらないのはそのリーグが健全に運営されていることの証拠です」などと語っていましたが、的を射ていると思いますね。それだけ徹底した戦力均衡が図られているということですから。

常勝軍団のペイトリオッツも主力の相次ぐ移籍と故障(逮捕というのも1件)によって戦力が大幅ダウンし、「今期は大丈夫か?」「ダメなんじゃないか?」などと言われていましたが、蓋を開けてみれば5勝2敗で地区首位。(そもそも制度的に不可能なのですが、)金にモノを言わせた補強をしている訳ではなく、優れた戦術と限られた戦力をうまく使うことで勝ち続けているのは見事の一言に尽きます。第6週のセインツ戦にはしびれました。最終クォーターに逆転され、再逆転を狙った2度のドライブも失敗。残り2分余りでセインツに攻撃権が移った時点では誰もが「勝負あり」と思ったことでしょう。後で観た「NFLウィークリー」でも現地のアナウンサーがそのように言っていましたし、バックには次々とスタジアムを後にするホームの観客が写っていました。

ところがところが、残り1分13秒、自陣からスタートしたドライブをQBブレイディは確実に進め、残り10秒からのプレーでタッチダウンパスを通し逆転(この動画の4分過ぎから)。それだけでも凄いことですが・・・・・これも先の「NFLウィークリー」でのシーンですが、彼はベンチで「残り10秒で勝負をかける」と仲間に言っていたのです。(残り時間はまだ2分以上ありました。)これには震えが来ました。その予告通りに逆転勝ちを収めてしまうとは!「さすが」としか言いようがありません。

「さすが」といえばブロンコスのQBペイトン・マニング(マニング兄弟の兄の方)も然り。コルツから移籍した昨シーズンは、それまで勝ち越すのがやっとだったブロンコスを地区優勝(13勝3敗)に導き、今シーズンも6勝1敗でチーフスの後にピッタリ付けています。壮絶な撃ち合いとなった第5週のカウボーイズ戦の終盤には唸らされました。48対48の同点で攻撃権を得たマニングは絶妙のタイムコントロールでボールを少しずつ前に進め、ラストプレーのフィールドゴールでキッチリ3点取って勝利。その少し前のプレーでは、ボールを渡すランニングバックに「絶対に得点するな」と念を押していたそうです。この沈着冷静さも「さすが」と言わざるを得ません。

マニングもブレイディも殿堂入り間違いなしの超一流選手ですが、それどころか「生きる伝説」とまで賞讃されており、私は彼らと同時代を生きていることに感謝しています。決して大袈裟ではありません。喩えるのも難しいですが、強いて他の競技から挙げるとすればペレかマイケル・ジョーダンあたりになりますかね。音楽家ならマリア・カラスやディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウなど。(余計訳分からんかな?)

ところで、そのゲームで球団記録となる506ヤードを獲得するなど素晴らしいパフォーマンスを示したのが対戦相手カウボーイズのQBロモ。ところが同点からの勝ち越しを狙った最終盤のドライブで痛恨のインターセプトを喫し、ブロンコスに攻撃権を献上(ハイライト動画の5分50秒から)。またしても敗戦の責任を負うことになってしまいました。やっぱり勝負弱いわ。

その後の連勝でカウボーイズは何とか持ち直し現在4勝3敗。ところが同地区のライバルも低迷しているお陰で首位に立っています。そして・・・・・

同地区の最下位がイーライ・マニング(弟)率いるジャイアンツ。もともとイーライはスロースターターですが、今シーズンは開幕から絶不調で6連敗。(先週ようやくにして初勝利。)とにかく好不調の並が激しい選手だけに今年は「はずれの年」なのかな、とも思いますが、それにしても酷すぎます。それでも地区全体が低迷しているお陰で首位カウボーイズとはまだ3勝差。今後の同地区対決で全勝すれば追い付くことも十分可能ですし、過去には8勝8敗、さらには一度だけながら7勝9敗で地区優勝したケースもあり、プレーオフ出場の目はまだ消えていません。(これはラッキーとしか言いようのない展開です。)何か「もってる」人だけに、ひょっとするとひょっとするかもしれません。

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1 コメント

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Unknown (だいひょう)
2013-10-26 20:03:40
「同時代を生きていることに感謝」といえば将棋の羽生さんもそうですね。あの「羽生マジック」に何度感動させられたことか。
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