セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

すべてはひとつ

2011-01-28 | Weblog

さてさて、前回の投稿では、この国、フィリピンに暮らした場合の難点(?)について、最近の僕の実例を挙げさせて頂いたのですが...


こうした問題に遭遇した時、前にも述べました通り、‘自然災害’であれば、諦めるしかないが、人為的なモノについては、感情的に、どうにも収まりがつかないので、僕は、直接、相手を面と向かって貶す事はしませんが、心の中で、ある種、相手を見下しきってしまう事で気持ちの整理をする…と言うような事を述べました。


そして、今では、大分、少なくなりましたが、もう一つのストレス解消法(?)として、ちょっとした演技をして、ウチの嫁(勿論、比人ですが)を僕の側に引き込み、二人揃って、散々に、そうした輩たちをこき下げて、溜飲を下ろすと同時に、やはり、こうした社会環境の中で育って来た背景を持ち、‘そうした人為的なミス’に基づく‘迷惑・損害’について、問題意識の薄い嫁に、‘社会生活や仕事の中で、自分の責任・役割を誠実に全うしないと、どんな迷惑・損害を被るのか’をも知らしめる為…と言う一石二鳥の効果も狙って来たのです。


…これ、実は、本当の意味での‘方便’なのでありまして、人というものは、直接、面と向かって、自分の非を責められれば、どうしても反発を覚えるものであり、比人には、一般的に言って、特に、この傾向が強いので、僕としては、機会を捉えて、間接的に、嫁への教育(…何て言ったら、おこがましくもありますが)を行って来た積りでもあったのですね。


勿論、こうした手法は、余りにも‘インダイレクト’過ぎて、効果の程は少ないかも知れませんが、‘下手な鉄砲数撃ちゃ当たる’の例え通り、何度と無く、繰り返す中で、ウチの嫁に関しては、これで結構、‘効いた’ように思われます。


…が、最近、嫁には、こうした‘インダイレクト法’(?)は、余り使わなくなりました。…と、言うか、使う必要が、ほぼ無くなりました。


例えば、この前の記事に述べた、こちらの郵便局の対応の悪さについて、僕は、嫁に、


『…ったく、フィリピノスタイルだよな!多分、何時も‘忙しい、忙しい’って、言い訳して、
本当に必要な事、優先順位とかをちゃんと決めねぇから、終いには、ぐちゃぐちゃにな
って、多分、あの荷物だって、何処へしまいこんだか分からねぇって、事だろーよ!!

トラッキングシステムがあったって、使うニンゲンが原始人以下だったら、どーしょーも
ねえよな!!君も時々、同じような事するからな... まあ、気をつけるんだな!』


…って、半ば、八つ当たり気味にも聞こえる(場合によっては、喧嘩にもなり得る)結構、酷い物言いをしているんですが、嫁も、僕のキャラは既に理解しているので、それに対して意義の申し立て(?)をする事もないんですよね。


寧ろ、こうした僕の物言いに、嫁は、


『あんたも甘いわねぇ~。多分、こんなのは‘ミス’じゃなくって、連中、‘金目のモノがない
かって’物色して、荷物そのものをどうにかしちゃったのよ。きっと...マニラの役人なんて
そんなモンよ!』


…なんて調子です。…で、僕は、


『まあな...それもありだよな!…でもさ、問題は、マニラだけじゃないぜ。セブの中央局だっ

てさ、今まで、荷物が彼らの元に着いてから、直ぐに通知票を配って来た事なんて無いぜ!
何時も、こっちが、ネットでトラックしてさ、‘多分、もう、来てるんだろーな’って、気を利かして
荷物を回収しに行って、その後、10日とか2週間経ってからじゃない、もう‘用済みの通知票’
を配達して来るのはさ!そんなんじゃ、どっちもどっち。まあ、悪意が無いだけ、セブの方が
ちょっとだけマシかも知れんがね...』


…と言う具合に返しているような次第です。


まあ、でも嫁の言う事も確かにそうで、もう、4年程前だったか、僕のクレジットカードの期限が切れて、日本の実家に新規のモノが送られて来た為、(...本当はいけないんですが)実家から他の物資を送ってもらう序もあったので、その中にクレジットカードを忍ばせて貰っていたら、到着した荷物には、どうも、テープを剥がされ、開封されたと思われる‘微かな痕跡’があり、実家の母親に拠ると、‘送られて来た封筒ごと’入れられていた筈のカードが消えてなくなっており、慌てて、紛失届けをしたのでした。…勿論、そうした不正がマニラで行われたのかセブで行われたのかは不明ですが、少なくとも、日本の郵便局の関係者が、‘そうした事’をする事は考えられないので、比国内の郵便局の関係者の誰かが、‘ドロボー’したのはマチガイナイと思っております。


...話が逸れました。


まあ、こんなやり取りは、ほんの一例ですが、実際のところを言いますと、嫁とは、通常は、‘タブー’とされる、こちらの宗教の問題点についても、腹一杯の事を話す事が出来、それを、ちゃんと共通の認識として持つ事が出来ております。余り具体的なお話は、こうした(公開された)場では敢えて避けますが...


さてさて、実は、ここからが本題です。


まあ、手前味噌とも解釈されるかも知れませんし、そう思われる方は、それで結構ですが、僕が、国籍・文化の違いを超えて、嫁と夫婦として、100%の御話が出来る事には大きな理由があります。(…これ、実際のところ、僕は以前、日本人同士の結婚の中で離婚という痛手を受けて、痛切に感じるのですが、たとえ、日本人同士でも難しい事ですよね...)


それは、一口で言えば、‘信頼関係’って事になりましょうか...


…親しくお付き合いさせて頂いていて、比国の事情に通じて居られる方々には、僕と嫁の様子を見て、‘本当に仲がいいんですね~’とか、‘権兵衛さん、宝くじに当たったようなモンですね’…なんて御言葉を頂く事も良くあるんですが、ハイ!その通りです...(笑)


先ず、言えるのは、ウチの女房のもつ素養とか、相性とか数値では中々、具体的に表し辛い部分が、彼女と出会って、彼女と会話を重ねた中で、僕の直感で、‘ピーンと来た’のはマチガイのないところで、その直感的なモノを磨かせてくれたのは、取りも直さず、僕が今までずっと携わって来たNGO活動なんですね。


要は、その当時、それまでに、前身のNGO活動の中で、‘誰かれ構わず’、受益者(里子)を集めて来た事で、かなりの件数に上る、トラブルを経験した為、‘これではイケナイ’と、その原因を分析し、そうしたリスクを減らす為に、数多くの、学生たちとの対話とか、家庭訪問とかを実践し、そうやって、既に、僕の中に、‘対比人’と言う事について、ある種の‘見切り・見極め’が存在していた為なんですね。


…で、当時の彼女(女房)に対する、僕の見極めは、非常に的を得ていて、これまでにも何度と無く、述べておりますが、嫁の方は、少女期には中流以上の生活をしており、稼ぎの良かった、お父さんが亡くなってから苦境には立ったものの、いわゆる、‘どん底’(食うものも食えない等々)は経験しなかった上、僕と出会った当時も、当時のレベルで、(別段、アブナイ仕事はしなくても)普通の比国の大卒の勤め人の2倍以上の収入をコンスタントに得て、別に困っていた訳じゃなかったし、歳も若かったから、全然、焦っても、ガッついてもいなかったんですね。


それ故に、僕らの付き合いは、日本人同士の付き合いと同様、本当に対等だったし、‘カッカと燃え上がる恋愛ではなくて、(と、言っても、カッカとしているように見えるモノも、比人女性と日本人男性の場合は、実は、カッカと燃えているのは日本人側だけで、比人側は、何とか有利な条件を引き出そうと虎視眈々の場合が多いのは、ご存知の通りですが...)本当に近しい関係になるまでに、時間をかけて、本当に良く話をしたのでした。(…それが、結果として、二人にとっては、本当に良かったのです。正式に法的な婚姻を成立させる前には、ごく自然な成り行きで同棲もしましたしね...)


まあ、それでも、この国の背景をして、やむを得ない事なのですが、最初は問題の無かった嫁の家族にも、僕らの結婚後、二人の兄の病気失業等々、色んな問題が発生し、その詳細は、前のブログに投稿しまして、特に比国の状況を知る人からは、‘良く、我慢し
ましたね’とか、‘良く逃げ出しませんでしたね’…とかのお褒め(?)のコメントを頂いたりもしましたが、今、僕がハッキリ言えることは、そうした事柄について、決して自分の損得勘定で対処したのではなく、嫁と一緒にやって行く中で、あくまでも、‘二人の問題’として、或いは、自分の問題として、対処したのだと言う事ですね。(…そうでなければ、本当に逃げ出していたかも知れません)


…当初、“夫である、あなたも家族だし、私が生まれ育って、これまで一緒に居た家族も家族で両方が同じ位大切なのよ”…なんて言っていた嫁も、‘これ以上、やりようは無いんだ’…と言う、ギリギリ限界の対応を僕がして来た事を見て、(…但し、僕も、比人たちの性情を良く理解した上で、日本人のスタンダードからすれば、かなり恩着せがましい言い方をして、僕のしている事を嫁に対して、強烈にアピールはしましたが...)多分、分かってくれたのでしょう。今では、結果として、(嫁が主体となって)兄貴2人を、ここから追い出し、連中は連中で、ソレナリに自分で喰っていますから、以前に比べりゃ、本当に楽になりましたよね...


…そんな訳で、既に賢明な読者の皆さんにはお分かり頂けたと思いますが、これまで何回も投稿して来ました通り、比国の状況は、一筋縄では行かない状況ではありますが、全く、希望が無いって訳じゃ、決して無いのですね。


例えば、今からでも、‘僕と結婚したい人は手を挙げて’…なんて言えば、44歳になった僕であっても、比国の貧困層には、(その経済格差から)日本人のブランド力は非常に強いですから、僕の嫁よりも、若くて綺麗でセクシーで…なんて感じの女性ですらも、ひょっとすると手を挙げるかも知れませんが、そもそも、そんな見かけだけで、本当の意味での‘パートナー’を探そうなんて事は正気の沙汰ではないんですよね。


まあ、分からない人には何を言っても分からないのでしょうが、元々、貧乏人の僕が、少なくとも、嫁の家族の問題で、生活費から何から一切合財、少なくとも数百万円程度の出費をした事は痛手は痛手ですが、逆の見方をした時に、‘マチガッタやり方’をすれば、何億円ぶち込んだ所で、現在の僕と嫁との信頼関係に匹敵するモノを築こうとしたところで出来ないものは出来ないんですよね...


つまりは、言葉で表現できる事には、限界があるのですが、敢えて挑戦しますと、僕の場合、‘パートナー’としてやって行ってもらう人を選ぶに当たっては、ある種の基準というか限界があって、そこさえ合致していれば、後は、誠心誠意のお付き合いをするのみなんですね。それが、‘マチガッタ相手’を選んだ日には、どんな事をしても(例えば何億円つぎ込もうが)無意味な事だって事なんですね。(敢えて、断言してしまいます!)


それで、この記事のタイトルを ‘すべてはひとつ’ としましたが、実は、これは、僕が、ここセブでやっている事は、‘プライベートの結婚・家庭生活であろうが、僕がここに存在する最大の根拠である教育支援NGO活動であろうが、その原理はひとつなんだ’…という意味を込めての事なんですね...


つまり、僕と嫁の関係同様、先ず、奨学生の選抜をするに当たっては、決して‘誰でも良い’って事じゃなくって、その子の素養を見る訳ですよね。しかし、偶々、今、僕しか現地担当がいない為、‘僕が、この子、この家庭に対処して、ちゃんとやって行けるだろうか’…って事が非常に大きい訳です。勿論、日々寝食を共にする訳ではなく、付き合い方にも限界がありますから、結婚相手を選ぶ事よりもシビアではあり得ませんが...(苦笑)


そして、‘その子’を選んだなら、後は、誠心誠意のバックアップをして行くことで、時には相手の欲するものを可能な限り与え、時には、‘それ’が致命的な害となると僕が判断した場合には拒否し、その理由をちゃんと明確にして、長い時間をかけて関わり、信頼関係を結んで行き、トニモカクニモ、最低限、その子がちゃんと自立できるような方向(少しでも、今よりも、幸せになれるよう=物事がちゃんと見えるよう)に計らう訳です。


…そうした中で、ウチの嫁との関係の中でも言えることですが、僕は、誓って、自分の都合の良いように、相手を支配(コントロール)しようなんて考えてはいないんですね。時には嫌われる事があったとしても、彼なり、彼女なりが、今後、やって行く為のベストを尽くす事であり、それは相手の為を考えてと言うよりも、自分の問題として捉えているんですよね。(それ故に、時折、本当にカッカと熱くなって、怒ることもありますが)


ただ、幾ら、‘ダメな事’だと自分が分かっていても、‘今のレベルの相手に、それをそのまま説いても、キツ過ぎる’と思えば、致命的な失敗にならない限り、したいようにさせて、案の定、結果が良くなければ、相手が悟らざるを得ない…そんな格好を取る事もあり、そうした一見、遠回りとか無駄にも見える事もしつつ、相手の思いを汲む事が必要な場合もあるんですよね...


まあ、‘親と子の関係’なんて言いますと、どうしても‘親が上で子が下’…と言う解釈になりがちなのですが、それは、実は違っていて、偶々、何らか特定分野において‘一日の長’があるものが親の役割を果たすだけで、その実、そうしたモノを通して、子が親を育てるなんて事も実際の家庭生活の中にもある事であり、根底では‘対等’であっても、役割上、そうするだけ…って事なんですが...


時に、NGO活動なり、ODAをするに当たって、‘現地のニーズ’なんて表現が良く使われますが、上記の通り、‘相手が欲しい’というものを、そのまま与えても、相手のレベルが一定のところに達していない限り、カネばっかりが、かかって、害にしかならないモノもあり、要注意なんですね。(…そんな時にこそ、‘オヤ’の役割を意識する事が大切なんですね)


…話が、ちょっと支離滅裂になって来ましたので、そろそろ纏めますが、人と人とが何らかの関係を結び、お互いが幸せにやって行くためには、相手の素養と自分のレベルがマッチしている事が大前提で、その上で利害を離れ、誠心誠意の付き合いをして、信頼関係を築く…ただ、それだけではないかと思う、今日この頃であります。…そして、それを一言で表すなら、‘愛’なのかな...そんなところです。






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8 コメント

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選択眼を磨く (異邦人)
2011-01-28 09:10:56
>そんな見かけだけで、本当の意味での‘パートナー’を探そうなんて事は正気の沙汰ではない
もうフィリピンなんぞに来たってだけで正気ではなかったですがね(号泣)

要は目利きになれってことで、人選を間違えると命さえ失いかねないのがフィリピンだと思いますよ、いや本当に。

でも最初から今のようにそういったことが色々と分かっていて、人選する時間的余裕とか環境にあればいいのですが、実際には仕事も見つけなきゃならないし、見つかったら見つかったでこんな国ですから、場合によっては日本の労働基準法外な条件でも働かないといけなかったりもします。
そんな中で大きな負担となってたのがVISAの問題で、日々の生活の中でもどうしたってパートナーが欲しくもあり、イコール「一刻も早く相手を見つけないと!」という状況に陥りがちなんですよ。

批判覚悟の上で勝手に自分の偏見を述べさせてもらえば(笑)、今の自分なら迷わず色白福建系UP卒マラキスソを選びますです(爆)
でも実際にはGROカラオケねぇちゃんとかポクポクの中から選ぼうとしてましたからねぇ、正気の沙汰じゃないですよ(苦笑)
せめてSMの売り子とかでマトモそうな子とかにすべきです。
コールセンターエージェントとかAMAの学生とか、ヤリまくり系とかスタバで散在系も考えものですしねぇ。

そうやって本人を選んでも、親兄弟親戚全員が常識とか品性を兼ね備えてるなんてことは有り得ません。
日本でも有り得ません(苦笑)

しかしまぁそれ以前に自分を鏡で見てみろと(号泣)
結局はいつもそこに辿り着くんですね。

時間的余裕がある限り、相手を選ぶ前にまず選択眼を磨け=自分を磨け、ってことです。
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Re: 選択眼を磨く (権兵衛)
2011-01-28 11:51:39
異邦人さん、流石ですね。

本当に現実に即したコメントだと感じます。(...しかし、これが経験の無い人-現地生活の経験が無い人-には中々、分からない...苦笑)

>もうフィリピンなんぞに来たってだけで正気ではなかったですがね(号泣)

はい!僕も全く、そのまんま同意します。(苦笑)

大体、僕だって、人生に躓いて、迷った挙句、‘奉仕活動’に没頭すれば、何かが変わるかも知れない…その程度の思いで関わったNGOなのであり、最初から、‘今のような現実’があると分かっていなかったら、絶対に来なかっただろうと断言できます。

…まあ、しかし、‘人生万事塞翁が馬’ってところで、おかげさまで、結構、オモシロイ人生にはなっております。(苦笑)

>今の自分なら迷わず色白福建系UP卒マラキスソを選びますです(爆)
>しかしまぁそれ以前に自分を鏡で見てみろと(号泣)

…そうですね。‘遊び’の延長の中で、比国に入って来る旅行者レベルのニホンジンには、中々、分かって頂けないのが実情ですが、ちゃんと食えるし、強いコネもあって、困っていない(何の問題もない)レベルの比人女性は、ショボイ日本人のオヂサンなんて、眼中にないんですよね。日本人の‘ブランド’が通用するのは基本的に貧困層、しかも、色んな問題ダラケで、何とか、そこから抜け出たい(或いは、踏んづけられ続けたトラウマ・憎しみから、カネに対する執着が病的に強い)輩が大多数なんですよね。

...言える事には、僕らが預かっている里子たちだって、カネ無し、コネ無しで放っておいたら、一生浮かばれない、言わば、‘問題だらけ’の家庭の子たちだけれど、その子の素養が、高くて、ちょっとした後押しがあれば、浮上できるかも知れない…その可能性にかけての事なんですね。

>時間的余裕がある限り、相手を選ぶ前にまず選択眼を磨け=自分を磨け、ってことです。

これについては、僕はマチガイナク、環境的に恵まれて来ましたね。仕事上、どうしてもそうならざるを得ない部分があるし、これまで一時的に収入が止まった事もありましたが、日本とのパイプはずっと繋がって来ましたし、最悪、‘帰ればなんとかなる’という安心感もありましたからね...

まっ、でも、今の状況も決して‘絶対安心’ではありませんし、比国にいる以上、一生、そんな日は訪れないでしょうが...(苦笑)
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相手のレベル(教養と心の成長とのレベル) (一郎)
2011-01-28 21:50:47
6・4・4・が比国の学校制度です。日本の学校制度は、6・3・3・4・です。おおざっぱに言って日本の大学は二年間の教養課程、次の二年間の専門課程で成り立っています。二年間の教養課程では不十分だから、大学四年間は教養を磨き(リベラルアーツ)、その後の大学院で、法律・会計・などの専門を学ぶという方向が日本にあります。つまり、アメリカの学校制度のように、大学での十分な教養教育の後に、大学院で専門を学ぶということ。十分な教養教育が無いままに専門知識を頭に叩き込んでいくというのが比国のやり方でしょうが、このことが、比国若者の心の成長にマイナスになるのではないか?と私は思っています。権兵衛さんの言葉を借りながら私が書くと>>>‘相手が欲しい’というもの(専門知識)を、そのまま与えても、相手のレベル(教養と心の成長とのレベル)が一定のところに達していない限り、カネばっかりが、かかって、害にしかならないモノもあり、要注意なんですね>>>こうなります。相手のレベルが一定のところに達していない・・・つまりハンボゲロ・ハンボゲラ・の心(内実の無い虚栄心に満ちた心)のままで、または、自らの心の修養や教養レベルが一定のところに達していないままで、専門知識を頭に叩き込んでも、あまり良い結果が出ない。大学を卒業し職を得て、一見したところ貧困から脱することができるかもしれないが、貧困の根本原因である精神状態は手付かずのまま・・・。@プルメリアの日本人若者たちが作っているブログと比人若者たち(セブの実業家の寄付を受けて市民運動をしている比人若者たち)が作っているブログとの両者を比較すると、違いに私は驚きます。前者は、貧困を見つめた内省的なブログだが、後者は、貧困を見つめていないブログで内省的な記録がほぼ皆無。(まあ、享楽的、良く言えば楽天的なのが比人の良さなのかもしれません。)@ハンボゲロの精神状態から脱却するためには、比人自身が独自の文化を創造し、その文化を比人若者が四年間大学で学ぶということが必要でしょう。そうした文化が比国にほぼ無いことが問題です。(ホセ=リサールの文学は、程度が高すぎる。)比人自身の独自の文化を比人若者が学ぶという環境が整う前提として、経済的貧困からの脱却が必要でしょうから、文化ぶんか文化と言っても、あまり意味の無いことかもしれない・・・そう思いながら作文を私はやめます。

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実にタイムリー (Crocodilelolo)
2011-01-28 22:24:56
イヤー実にタイムリーな話題ですね、ピナを妻に持つ私もどうも自分磨きが足りないらしく今離婚届を書いてるところです。まあどんなに経済格差を利用して若い姉ちゃんと結婚しても心の繋がりが無いと難しいですね。ほとんどの日本人の場合は金に心がくっついての結婚でしょうから金の切れ目が縁の切れ目になりますね。まあ何とかやっていける程度の生活を日本でしていたはずなんですがどんどん厳しくなる収入の事を言い過ぎたかな、、、
多分私の場合他の部分では殆ど問題なくやっていたので金の問題さえなければこんな話には成らなかったじゃないかと思ってます。金の切れ目が縁の切れ目レベルの違いが有れど日本人もこんな夫婦は沢山いますよね、、、、ん~~
~私の話も権兵衛さんの話もフィリピンとNGOというキーワードを消すと日本人の事と同じですね、、多分
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Re: 相手のレベル(教養と心の成長とのレベル) (権兵衛)
2011-01-30 00:49:07
一郎さん、流石です。

確かに、ご指摘の事、もっともだと思います。

…しかし、ここが今の勝ち組である先進国と、負け組の発展途上国の差であり、大変に難しい問題なのですね。

要は、お金持ちの先進国には、‘余裕、ユトリ’と言えるが、途上国には、‘その余裕がない’のは、今の状況を見れば止むを得ない事でもあります。

まあ、自分が思いますには、教育・スキルに関しては、‘やりたい’という意欲(…ただ、これが、本当はキライなのに‘上にあがりたい’一心で行うものでありば、心が汚れますが、純粋に‘追求したい’し、好きなんだったら、トコトンやれば良い…とした考えでおります。

‘その辺りの事’も含めて、自分は、‘素養’のアルナシを論じているつもりではあります。
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Re: 実にタイムリー (権兵衛)
2011-01-30 00:58:09
Crocodileloloさん>

いやはや、穏やかではないですね...(苦笑)

まあ、幾ら選択眼を磨いたところで、その後、色々ある筈ですから、仕方がないですよ...

ウチだって、ハッキリ言いますが、嫁が日本に住んで、日本の標準で斬られたら、‘最低の嫁’とした評価を受けても仕方が無いレベルですが、そこはそれ、‘この国のレベルをして、ここまで出来れば上等だ’…と、僕も、ある種、細かい神経のスイッチをOFFにしているから、カリカリする事もなく、また、これでも、酒なんかの力を借りながら、アホになり切って、嫁と子供の如く遊ぶ事ができるから、何とかモッテいるようなモンです...(苦笑)

不思議なモンで、相手への批判に変な熱が篭らず、カラっとやれるように(念が回らぬように)なれば、不思議と楽になって来ますし、期待してないところに、ちょっとしたプラスαが見えると、感謝の気持ちしか生まれないですから、喧嘩の種も減りますよ...

まあ、これも、僕が比国にいるからこそ、達した‘諦めの境地’なのかも知れませんが...(苦笑)
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2度 (b)
2011-01-31 02:10:52
私は2度失敗してますからね~(笑)でも反省する点は私は無いと思っています 相手を思いやり 大事にする そして先ず自分の家族である子供の将来を心配し次に妻 その次に自分の親 4番目に自分 このことは正月に彼女の眼の前で彼女の両親に言いました 金の事も当然有りSkypeで喧嘩する事もあります 彼女の教養の無さは都度痛感します ですが今彼女たちが商売を始めそれを基に収支を付けて管理する事が完璧とは行かないまでも出来れば今後の未来が見えてくると思います そう思って少しばかりの援助を今回しましたフィリピンのスタンダードは絶対に世界で通用しません 堕落しきっていて 金に目敏く物乞い同然の事を行ってくる輩も多く居ます(Facebook)
話は変わって彼女を一度権兵衛さんの奥さんに合わせてみたいと思います まさに手本ですから 百聞は一見に如かず 夫婦とは・・・・しかし傍から見てると喧嘩しないのがすごいな~ 
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Re: 2度 (権兵衛)
2011-01-31 23:10:38
bさん、‘ナルホド!’です。

比国ってところは、やはり、植民地として成立した国家であり、先進国の標準で見れば、カナリ特殊であり、どうしようもないが、でも、これは実は、末端・庶民層の責任ではなく、例えば、自分が、こんな環境に生れ落ちたら、或いは、自分の子をこんな環境に放置したら...そんな事を考えると、本当にやるせなくなるんですね。

まあ、そんなところで、記事中にも書きましたが、金銭他の問題について一日の長がある日本人には、そうしたケースにおいては、どうしてもオヤの目線が必要になりますし、比人側においては、アンボゲラ・マヤバンを離れ、少しでも聞く耳あるかどうか…そこに懸かってくるような気がしています。

まあ、ウチの嫁とて、いい加減なモンですが、信頼関係の構築が出来て、ある程度聞く耳もっているのが救いでしょうか...

もし宜しかったら、会ってやって下さいね。(笑)
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