なんとなく平穏

ありふれた日常の独り言をつづります

nine THE MUSICAL

2005-06-11 19:20:27 | theater
突然思いついて、nine THE MUSICALを見てきた。
これまたほぼ日刊イトイ新聞の記事を読んでいて、興味が沸いた作品。

端的に言って、とても素晴らしかった。
ミュージカルなんて、高校生の時に劇団四季の「夢から醒めた夢」を見て以来だったけど、期待以上に良かった。
出演者は主人公・グイド役が別所哲也、そしてそれを取り巻く16人の女優さんたち。
もうね、16人も女優さんがいると、それだけで圧巻。
最初の登場の場面で、16人もの女優がぞろぞろぞろぞろ螺旋階段を降りてくる様は一種異様な迫力がある。
「まだ出てくるのかよ!!」みたいな。

ネタバレになるから話は詳しくは書けないけど、とにかく女優さんたちが素晴らしいのですよ。
特に格好良かったのはリリアン役の大浦みずきさんと、エロ炸裂のカルラ役・池田有希子さん。
アートスフィアのHPでキャストやストーリーが見られます)

大浦みずきさんは歌も踊りも抜群に上手く、神々しいまでの威厳があり、そのくせリリアンのアドリブコーナーというかお遊びコーナーでは会場爆笑だし、とにかく圧倒的に存在感があった。
宝塚のトップスターだった人はすごいんだなあと思いました。かっこよかった。

カルラ役の池田有希子さんは、杉本彩顔負けのセクシー衣装(遠目でみるとほとんど半裸)で、頭足りない感じのエロさ爆発で奔放なセクシーキャラがとっても似合っており、しかも歌唱力が素晴らしかった。
2幕に入って、表情がガラッと変わってからも、セリフがなくても見ているこっちも悲しくなるほどの痛々しさを滲み出していてぐっときた。

そのほかの女優さんたちも、16人もいるから全部は書ききれないけど、みんなそれぞれ素晴らしかった。個性がぶつかり合って、でも調和し合って、全員で歌うときの迫力といったら。鳥肌が立った。
純名りささんは華のある美人で歌唱力も素晴らしいし、
妻のルイーザ役の高橋桂さんは聡明さとプライドと弱さとかわいらしさが同居している感じが素敵だったし、
スパのマドンナ役の剣持たまきさんは本当に聖霊のように穏やかで優しくて美しかったし、
みんなみんな素敵だった。

それから、もちろん主役・グイド役の別所哲也さんも素敵だった。
別所さんのことは、今まで私、失礼だけど「ハムの人」ぐらいにしか思ってなかったわけですよ。本当に失礼だ。すみません。
ミュージカルスターだったんですねえ。16人の女優さんに囲まれて、引けをとらない存在感は立派だと思った。
グイドの憎めない愛らしさ、愛嬌、弱さ、狂気、苦悩。色んな面をうまく表現してたと思う。

それから、セットも舞台のしかけも素敵。
すりガラス、螺旋階段などの装置を上手く利用しているし、水は出るし。
生オーケストラの演奏も素晴らしい。音楽も。
とにかく見所満載。
おしゃれで楽しくてセクシーで、かつ一人ひとりの女優さんにそれぞれ感情移入して悲しくなったり嬉しくなったり、そのつどグイドに腹が立ったり好きになったり同情したり、色々な感情を呼び起こされる感じ。全く飽きさせない舞台でした。

見る前はS席12000円、A席8000円はちょっと高いかなーと思って躊躇したけど、全然高くなかった。
もっと早く見てたら、もう一度見に行ったかもしれない。てかもう一度見たかった。
でも明日が千秋楽です。
再演があるといいなー。
当日券あるらしいので、お暇な方はぜひ。おススメです。

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