CASA 地球温暖化の国際交渉

地球温暖化に関する国際会議の開催期間中、現地から参加レポートをお届けします。

通信5-2 炭素回収隔離技術(CCS) のクリーン開発メカニズム(CDM)事業

2006年11月18日 | COP/MOP2通信
 CDMの議論は、炭素回収隔離技術 (CCS) と新規HCFC22破壊事業が認められるかどうかというのが最も懸念していた点ですが、今回はどちらも先送りにされました。

 CCSCDMは、締約国の意見提出とSB24 でのワークショップ、CDM理事会からの情報を受けて議論されました。

 決定では、認めるかどうかを今後検討していくためにも、地中貯留の新たな方法論については引き続き理事会に検討するように要請し、国際機関やNGOがCCS技術のキャパシティービルディングのワークショップを開催することを奨励した一方で、理事会の検討は今回の決定を考慮する必要があること、方法論の認証にはCOP/MOPのガイダンスが必要であることが明記されています。

 また、IGO、NGOに2007年5月31日までに、締約国には9月21日までに、長期の物理的な漏れと不確実性、長期の監視問題、貯留する土地の基準などについての意見を提出するように求めています。また、COP/MOP4で決定を行えるように、事務局がこれらの意見提出についてSBSTA27 で情報をまとめ、COP/MOP3で検討する内容を提案することになっています。

 今回の会議でイランなどの産油国は賛成でしたが、ブラジル、キューバ、小島嶼国連合は反対していました。

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