日課の毎朝登山(若草山)に二月堂参り。
昨年8月のマッターホルン登頂で燃え尽きたか?近ごろの相方。
雨が降ったからと言っては止め、登る気がしないと言っては止め、週3回が関の山となり、モチベーションは落ちる一方である。引き攣られてこちらも下降の一途。一年も経てば青年のように引き締まっていた体も、前に後ろにと張り出して来た。中年オヤジは目前
不動堂の裏から登る急勾配の山道は昨夜のアルコールを汗に変え、フィトンチッドに溢れた早朝の原生林は免疫力の向上は言うに及ばず、頂上から見渡す大和盆地、このまほろばの景色が精神的にどれほどの癒しと安らぎを与えてくれることか。
下りて二月堂で般若心経を唱えれば清々しい今日が始まる。
そうだったのでは無かったですか?ここ数ヶ月の販売不振も二月堂さん参りを欠かしているからに違いない。このままではいかんイカン!
どげんかせんといかんのは宮崎ばかりではない。
この状況を打破する為にも…そこで考えた。そして決めた。
実は、奈良公園内に住もうと家探しを始めてかれこれ6,7年になる。
風致地区のため規制が厳しく、何一つ手を加えることが出来ない広大な土地建物であったり、目が飛び出るような価格であったりと、
帯に短かし襷に長がしでなかなか思う物件は見つからない。
いやいや、それは言い訳であって、何が何でも奈良公園内に居を構える!と言う強い意志が欠けていたからである。富雄の実家も佐保川沿いのマンション(風の通りが抜群で、クーラー要らず、風の宮殿…と呼んでいる)も実に居心地良く、グズグズしているうちに、風の流れが変わる。臆病風が相方を襲うのである。こんな感じで逃がした物件数知れず。
一事が万事。もういい加減に観念しなさい!
で、決めた。何が何でも奈良公園内に居を構える!
今年2月、目星をつけた庵は若草山の麓。
着々と改装計画を進めてプランも出来上がり、前々から欲しかったstaub(ストウブ)のお鍋やヘンケルのフライパンはネットでゲット(只今、風の宮殿は段ボールの荷で足の踏み場も無い)、後は契約のみとなった。
これで清々しい毎日が始まるのだ。
頑張って仕事をしようと言う気にもなるのだ。
高級時計を買って「よっしゃ!頑張るぞ!」とおっしゃるお客様の気持ちが良くわかると言うものだ。
お客様を招いてワイン談義や時計談義に花が咲く日はもうすぐ。
長年集めてきたバカラやラリックのグラス、洋食器、嫁入り道具のクリストフルのカトラリー…あなた達の出番がきましたyo !
めでたし目出度し…。
ところがここに来て…
「この時期に…」またしても臆病風が…山積みになった段ボールはどうするのですか?
いい加減に観念しなさい!