姐さんブログ

時計、ジュエリーに囲まれての毎日はとっても幸せ!

2007.May/損害賠償金?被害総額は…なんでやねん!

2007年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

バックミラーに映った顔を見て思わず口を付く「エステに通い始めて1年。エライもんやね。結構戻ってきてるもんねぇ」「どれ?」互いに顔を見合わせる。「此処まで戻すのに、どれだけ注ぎ込んだことか」

     ごあさんでねがいましては…カチャカチャ、チン!Photo_17 

「そうやなぁ、それだけ注ぎ込んでソレかぁ…」「注ぎ込み様が足りんのんちゃう?」

「なんでやねん!加齢もあるし、元に戻る筈はないんだし…」「じゃあ、それだけ被害が大きかったと言うことなんよね」土砂崩れ(顔の)を起して、普及工事にこれ程の年月を必要とした訳であり、それでもまだまだ工事途中なのだ。甚大な被害を被ったということである。

「被害総額に対して損害賠償金が少なすぎるんよ。もっと支払って貰わんことには割が合わんてことや」「なんで損害賠償金を俺が払わんとあかんのんや?」

「美しく歳を重ねる事をモットーとして生きている私が、土砂崩れを起したのはなんで?」「それって…」「そうや、貴方の所為や。貴方が苦労を掛けるからでしょうがぁ」「俺だけの所為かぁ…」「貴方のせいや!ほんなら皆に聞いてみようか?陪審委員制度の早めの導入やな」「なんで陪審委員まで発展するんや」「真実を貴方が知る為にや」「俺がぁ…?」広島弁の混ざった関西弁で捲し立てる。

Photo_18機嫌良く同意を求めている時、素直に「そうだ」と言って置けば良かったものを(相方が)…此処まで来ると後戻りが出来ない。
…で、被害総額とは一体いくらになるのだろう?もともとの私の値段は、如何ほどだったのか?現在は?赤札で出してもきっと…売れ残って…オット!考えない事にする。ここで怯んでなるものか。

「女優でも無いし、顔や体だけが財産という訳じゃないし、精神面が大事なんよ。この精神的被害額という奴が難しい」朝から晩までず~っと一緒に居て、貞女の鏡の如く、陰になり日向になりして、仕事や家庭生活を守って来たこの○十年。ねがいましては…
なんでやねん!それって慰謝料換算ちゃううんか?」「そやなぁ、難しいもんやね、対価とは」「対価かぁ…」
対価と聞き、速攻で相方「今までの買い物の中で、君が一番高く付いた」「なんでやねん!当たり前のことや!いい物は高いに決まっている。それだけ、貴方にも見る眼が有ったと言う事なんよ」「ぼったくり違うか?」「なんでやねん!コレを対価と言うんや。高価なものはもっと大事にせんと」「なんでやねん!…」

先攻、後攻と『なんでやねん!攻撃』は続くのである…

まぁ、被害総額も損害賠償金も定かなところは解らないが、ともあれ、行きつ戻りつでエステは続けるしかないだろう…大搭村の土砂崩れの普及工事が延々と続くように…緩んだ地盤は…きゃ~っ!


2007.May/余韻…いい女の条件

2007年05月08日 | 言いたい放題

Photo_103  以前読んだ本(伊丹十三著『女たちよ!』)に、シックの定義があった。すべての物が柔らかく丸みを帯び始める。重苦しさ、力強さが影をひそめ、甘く、軽く、洗練された表情になること…なるほどと妙に感心した。

どこかが少しでも突出してはいけない。長い年月をかけて成熟していった第一級(グランクリュ)のワインのように…まろやかでコクのある味。馥郁とした香り。時間と共に深く包み込んでゆくエッセンシャル。豊穣の女神のようにふくよかで女らしい肢体。この感じなのである。男であれば抱かれたくなる女、女であれば包み込みたくなる男のことを言う。抱きたい女ではいけない。抱かれたい男でもいけない。成熟してない男や女はワインと同じように、瞬間の香りは立つが後が続かない。切れはいいのであるが、次は違うものが欲しくなる。いわゆる、余韻がないのである。上質なものには余韻がある。音楽に、絵画に、料理に、お洒落に…

年齢でもなく肉体的でもない、本質としての美しさがエレガンスであり、その場に余韻を残すことを言うのではないかと最近気が付いた。一見、何気ない普通の白シャツ。触れてみるとさらりと肌を包む極上のリネンやコットン。女も私くらい(?)の年齢になると、だんだん色々な事が分かり始めて、人生が実に楽しくなって来る。そうした目で色々と眺めてみる。

活発にして明るい性格は良いのだがあの「ガッハハハ…」はないだろうA子。後に残るのは「ああ、喧しかった」である。主人の傍で頷いてばかりいるB絵。自分としての見解はないのかぁ!「ひょっとして、口を開けて眠っていたのでは?」。美しい映像を見て「きれ~い!可愛い~ィ!すご~い!」としか言わないC美。知性の枯渇人間とは感動する事もできないに違いない。こうした女たちに限って、ブランドの服やバックを身に着けているのである。ブランドは女たちのウィークポイントを強調するアイテムとなっている。Yoinn2_2

梅の花のようなほのかな香りを残して立ち去るN婦人。新緑の瑞々しさ、力強い生命力、えも言われぬ幸福感等々…多彩な余韻をのこして行くS婦人、H婦人…。上質なものを求めて行った先にあったブランド。とろけるように柔らかい極上のカシミアも、極普通の装いも、きちんと自己表現をしている。夫を、子供を、家族を、地域、延いては地球をも…愛する人のために、自己を大切にする事が出来る女である。愛する豊かさが、すべてのものをふんわりと優しく包み込むのである。ゆえもって…“いい女”の傍は心地いい。抱かれたくなるのである。

…と、こんな話をしながら家人と食事に出掛ける。出てくるワインはA子かS婦人か…(続くかも…)