私は、高校を卒業してからすぐに一度就職をしています。その後、働きながら大学を卒業しました。
18歳から働いていると、もう学生の時よりも長い事働いていることになるなぁ・・・と、若干年齢を感じてしまう今日この頃です。
それはさておき、私が働き始めた頃は、もうがむしゃらだったという事と、世間知らずだったということと、社会のいろんな事を教えてくれる人が高校の先生とかではなくて、職場の人たちだったこともあり、今の学生や新卒・若い人たちに比べると情報がかなり少なかった。
例えば、労働時間の拘束時間が10時間ということや、労働者の権利とか、パワハラ、セクハラ、性差、最低賃金・・・・
こんなことも、あまり良く知らなかったし、そういう事を言うと、周りから冷めた目で見られたり、上司や先輩に
「それセクハラですよ」なんて言えば、「そんな事を言ってるうちはまだまだ子供だな」と軽くあしらわれたりしていた。
「仕事を覚えるのは、仕事時間外にやるものだ」
「自分の時間を使って、仕事を覚える努力のできないやつはダメだ」
「冬は先輩よりも最低1時間早く出勤して雪かきをすべき」
というのが普通の会話だった。
そして、よく考えると、正社員やフルタイムで働いていた時には、8時間労働なんてありえなかったように思う。
18歳から働いていたところは、基本的に毎日が12、13時間労働だったし、朝家を出てから、明るいうちに家に帰るということはほとんど無かった。
残業も、サービス残業が多かった。でも、私自身は、冒頭にも書いたように、社会の事を周りから教えてもらっていたため、
「他の人もやっていることだから・・・」
「そう教わったから」
というような単純な理由で、特に気にもしていなかったし、損をしたとか、不満だったとか、そういう感情も全くなかった。
でも、もしも、知識の中に
・労働者の権利
というようなことがたくさん入っていたら、私の中では違った感情が生まれていたかもしれないと思う。
いまだに、1日の労働時間を8時間超えていることが殆どで、子供の関係で職場は離れるが自宅勤務でかなりの時間を費やしてしまう事がある。
周りから見たら、大変だねとか、かわいそうと思われるかもしれないが、私自身、最初から若干過酷な労働を強いられてきたので、ラッキーな事に気にならない。
労働者は、今の世の中、とても大切に扱われている。ブラック企業もあるかもしれないが、労働者が自分の労働条件に口を出せることが、そもそもすごい事なんだと思うし、それをある程度かなえる企業側の懐の広さも素晴らしいと思う。
それでも、私自身感じることは、やはり労働者の権利は労働力を提供し、会社に貢献してから行使されるべきであって、権利が先行してはいけない。
世の中には、やるべき事をやらなくて。周りを批判したり、会社を批判したり、労働条件等を批判して、会社の求める労働力の提供が不十分な人も多いらしいが、それを規制するような法律はない。だから、個人にゆだねられてしまっている。
何がいいとか、悪いとかではないものの、労働者の権利について、働いた経験をした後に知ってよかったと思っている私でした。(自分の場合)