組長ブログ

法人理事長による日々の適当なひとりごとや、利用されている皆さまのインタビュー記事です。

ナタリンさんの場合

2016年10月11日 | ワカモノ

「ナタリン」さん 30代 男性のインタビュー

 今日は、ネット上に文章をアップする仕事(ブログ)をしている方のインタビューです。

インタビューは私:組長と一緒に、もう1名、自宅での就労について興味のある若者(Tさん)も同席して、お話しをうかがいました。

 

組:早速ですが、ネットで仕事をして稼いでいるということですよね。

ナ:そうですね。月20万円程の収入があります。ブログを更新するのは月2回~3回程度です。

 

組:どんなことを書いているんですか?

ナ:悩みを解決するという内容です。自分の経験とか、本やセミナーに参加して、それらを総合的に書いています。自分で体験したようなネタ+読者が読みたいネタを提供しています。今日、その下書きを持ってきていますので、ちょっと見てみてください

 

組:B5サイズの紙に10枚程度びっしり、画面上で見るような感じに書かれていますね。すごいボリューム!!。内容もかなり濃い感じですね。

ナ:自分は、まず手書きで文章を作って、練ってから打ち込んでいます。これを作るのにかなりの時間が必要になるので、月2~3回しかUPできませんね。

組:これだけの内容だと、それくらいが限度ですね。私はてっきり日記のようなものを想像していたので、月2~3回は少ないかなと思ったんですが、これは、一つの作品ですね。

T:すげーな。

 

T:ネタはどうやって仕入れるんですか

ナ:ブログにコメントとかが来たりして、そういうところから見つかる時もありますね。

 

T:始めたきっかけを教えてください

ナ:学生の頃は、ツイッターの140文字さえも書けなくて、書いては投稿にためらったり、消したり、書き直したり・・・というような状態でした。でも、少しずつ自分のことを表現していく楽しさに気づいていきました。人から「いいね」してもらうことで、少しずつレベルアップしていきました。3年~4年前に、製造業の設計の仕事をしていたんです。その会社がとてもきつくて、休ませても辞めさせてももらえないような所だったんですけど、熱中症がきっかけで休むことができ、これを逃してはいけないと思ったので、そのきっかけで仕事を辞めて、その時から本格的に初めてみようと決意しました。

 

T:サポステはどうして利用していたんですか?

ナ:当時、精神的にも体力的にもしんどくて、リハビリ的に利用していました。就労トレーニングや朝活とかに参加して生活リズムを整えたり、精神状態を整えたりしました。

 

T:他の利用者の方と交流とかってありますか?

ナ:ありますよ。たまに会ったりするし、ラインしたりしています。

 

T:今の収入は何に使ってるんですか?

ナ:今の収入はほとんどが自己投資に使っています。これからもサラリーマンになる気はなくて、これを発展させていきたいと思っているので、そのために、様々なセミナーに行ったりイベントなどに参加したり、勉強もしています。

 

組:ブログを書くのって勇気がいると思いますが、悩みなどを書いているということは、ナタリンさん自身が、悩みがあるとか、悩みやすいとか、そういうことですか?

ナ:はい、もともと悩みやすい性格です。自殺願望もありましたし、「この世は檻のない監獄だ」という言葉がありますけど、そういう境地で追い詰められていた時もあります。≪死にたい→死にたくない→死にたい→死にたくない≫といった、自分の意思で止められない無限ループから抜け出せなくて、もがいている時期がありました。

 

組:その状態は抜け出すことが難しいですよね。ナタリンさんはどうやって抜け出せたんですか?

ナ:母親とか、カウンセラーに気付いてもらえました。

 

組:そういう経験を経て、今のブログや今のナタリンさんがあるんですね。

ナ:はい。高校の時には人間不信でしたけど、今は人間が好きになりました。ある時、「本当に幸せになりたいなら、自分ではなく人を幸せにすることだ」と言われたんです。それで、そのままそれを信じてやってみたら、自分は変われました。

 

組:「変わる」ってとても大変なことだと思いますが、どうですか?

ナ:はい。頑張りました。でも、変われるんですよ、人間は。自分、高校の時の成績が下から2番だったんですが、大学の時には上から12番になれたんです。コツコツやれば結果がついてくることを経験しました。コツコツやっていくことが何事にも勝つ秘訣と思っています。続けられるか、やめるか、それだけで結果が全く変わってくるんです。

 

組:今のお仕事(ブログ)もそうですか?

ナ:はい。ブログって、実際すぐには儲けられない。だから多くの人は数か月でやめてしまうと思います。自分の場合は、初めてから1年2か月くらいで月1万円を稼ぐようになりました。そこから、3か月、6か月と少しずつ収入が増えていったんです。最初は読者が1人しかいなかった時もあります。

組:まさに、コツコツと続けた成果・結果なわけですね。続けるか、やめるか、というこの差は本当に大きいですね

T:すごいですね。本当に

 

組:先ほどの話に戻りますが、サラリーマンになる気はないということについて、もう少し詳しくお話ししていただけますか?

ナ:サラリーマンには戻りたくないですね。自分的にはサラリーマンって長く続けられるものではないと思っています。人工知能や様々なコンピューター化でサラリーマンは減っていくでしょうし。自分としては今の仕事(ブログ)を生業としてやっていくつもりでいて、個人事業主として起業しました。

 

組:ネットで稼ぐというお仕事をしたいという方のために、具体的にいろいろ教えていただけますか?

ナ:この仕事は、ずっと自宅で、こもりっぱなしでパソコンに向かって働いているという、引きこもり的な働き方をイメージとして抱いている人が多いかもしれませんが、自分の働き方は違います。

自分の場合は、家ではなく、仕事スペースとしては場所を変えて(例えば図書館とか)やっていることが多いです。

 家にずっといると、余計集中できないんですよ。つい寝ちゃったり、他の事やったりしちゃうから。それに、この仕事は、読者ありきだから、読者のいる世界にいないとダメなんです。自宅だけだと、一般社会と遮断されてしまうので、読者の気持ちが分からなくなるんです。

 

組:なるほど。読者のいる世界が大切なんですね。

ナ:そうなんです。実は、この仕事は人と接するのがとても大切なことの一つです。人とのかかわりの中で、その人の言葉とか、経験などのネタを仕入れることが出来ます。インプットとアウトプットをしていかないといけない仕事です。大切なのは独りよがりになってはいけないということです。アウトプットだけだと、ただの独りよがりで、ただの自己満足で終わってしまう。有名人の日記とか、その人の事を知りたいといった内容のものなら、それで良いのですが、自分のように、読者に読んでもらう、選んでもらうというページを作るには、インプットとアウトプットが必要ということです。だからこそ、人と接していないといけないんです。

 

組:一般的な自宅の仕事っていうようなイメージとは全然ちがいますね。

T:楽しては儲けられないってことですね。

ナ:引きこもりのお仕事っていうわけではやっぱり、ないですね。それに、すぐにでも儲けたいというのは、短期的な自己満足ですが、この仕事は長期的自己満足なんです。やっぱ、ラクな道なんて無い。すぐに儲けたいって無理です。稼ぐための準備は絶対に必要なんですよ。

 

T:何かやらなきゃいけないと思いつつも、何かやろうと思ってもやる気が起きない場合はどうしたらいいですか?

ナ:やる気が起きないのには、必ず理由があるはずです。自分にもありました。やる気ホルモンが出ていないかもしれないし、生活リズムが乱れているかもしれないし、何かをやることにメリットを感じていないとか、何か必ずあるはずです。

そのためには、運動するなどの基本的なことをしたり、食事を変えてみたり、自分で何かやらなきゃダメです。

自分の場合は、モチベーションを自分で作る工夫をしました。快・不快を自分で決めて、追い込みました。これをやったらこれをしていいとか、これをやらなかったら、これは1週間禁止とか。

 

T:やっぱ、自分でやらなきゃだめってことか・・

ナ:自分から学んでいこうという姿勢とか、意思は大切だと思います。行動しないことには何も変わらないから、その為の一歩を踏み出さないと。

サポステもその一つだと思います。来ることに何のデメリットもないわけだから、そこから始めれば良いのではと思います。自分もサポステへ来て人の出会いもあったし、生活リズムを正したりしました。

 

組:今後の野望を教えてください

ナ:月50万円稼ぐことです。ブログを読んでもらう事で、自殺者がなくなればいいし、悩みを持つ人が少しでも改善されて元気になればいいと思います。起業する人のきっかけになったり、サラリーマンになることしか道がないんだと思っている、この風潮を変えたいとも思っています。

 

組:このブログを読んでいる人や、ニートや引きこもりで今悩んでいる人、苦しんでいる人に向けて、メッセージなど何かあればお願いします。

ナ:≪ニートや引きこもりで悩んでいる方へ≫ 

これから先、おそらくオリンピックが終わるころには、社会の風潮は大きく変わると思われます。機械や人工知能が仕事を奪っていくのも現実になりつつあります。少子化、高齢化の問題などもあります。そして、その時安心して暮らしていけるかどうかは、そのオリンピック終了までの残り3年半ほどの間に、いかに努力して自分を高めていくかにかかっているでしょう。 

 いまのままだと確かにつらい人生かもしれない。でも、努力をすればそこから抜け出すことができる。私はそれを実際に経験してきました。 

もちろん、私も引きこもりの時期、ニートの時期を経験してきたので、その気持ちもわかります。何をやるも最初はおっくうです。正直めんどくさいです。 

でも、サポステに通うようになってから、朝もおきられるようになったし、人との付き合い方も上手になりました。なので勇気はいるけどまず一歩踏み出してみて下さい。

 最初はどんなに小さな一歩でも、続けていけば楽になるし、結果も出てきます。そして、これを覚えておいてください。

 明日を変えるためには、今日を変えるしかない。

ということを。

今日を変えれば明日が変わる。あきらめたくなっても今日一日だけを頑張ってみて下さい。その繰り返しが明るい未来を作ります!

 

組:今日は、とても良いお話しが聞けました。ありがとうございました。

T:ありがとうございました。

ナ:こちらこそ、ありがとうございました。 

以上