平御幸先生の弟子日記

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2010-01-03 19:53:44 | Weblog
法隆寺にある『玉虫厨子』に描かれてる『捨身餌虎図』です。
釈迦前世のサッタ太子が、飢えた母子虎を助けるため、自ら餌となるべく、崖の上から飛び降りるところです。サッタ太子は、虎の餌となって死んで、その後、釈迦となって、生まれ変わったとのことです。以前からのこの図は、私が思い描いていた仏教とは、少し違うような印象がありました。どちらかというと、人々のために身を捧げたイエス・キリストだなあ、と思っていました。先生のエフライム工房で、法隆寺の真の姿を知って、ようやく納得しました。私が勝手に思い描いていた仏教は、生きることの苦しみも悲しみも、すべてを包み込んで、なお平然と静かに生きている、そんな風に思っていたので、自ら、虎の為に命を捨てることに、納得できなかったのです。
イエス・キリストは、先生によると寅年生まれとのこと、それならば、飢えた虎は、イエス・キリストだったのかもしれない、イエス・キリストに身を捧げることだったのかもしれない、でも、虎の餌になろうとする自己犠牲が、虎を、イエス・キリストになりえたのかもしれない・・・
法隆寺は、先生によると原始キリスト教のお寺です。私の第六感はあたっていたなあ、ということです。
今年は、寅年。虎のことを考えていたら、この図のことを思い出しました。
人生で、わが身を捨ててもなお、生きることの価値を見つけることは、幸せだと思いました。

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