岩手医科大学

岩手医科大学は宮沢賢治の故郷、盛岡にあります。

盛岡駅に程近い場所にある本部は、昭和初期に建造された歴史ある建物です。




賢治は蓄膿症が持病で、この大学の付属病院に手術のため入院したことがあり、その時
作った詩が本部の前に記念碑として残っていました。（入院した時、看護婦さんに恋を
して失恋してしまったそうです。）




そうした歴史を持つ岩手医科大学ですが、
医歯薬の３学部を持つ、東北を代表する医科大学です。
本部のある盛岡市内丸から少し離れた矢巾に近代的かつ広大なキャンパスを所有しています。寄宿舎も完備されており、1年生のうちは３学部の学生が共同で生活する（医学部生は
全員、歯学部、薬学部は希望者のみ）ことにより、人間的なネットワークを形成します。

１年生～２年生では主にリベラルアーツを学びますが、やはり３学部混成の少人数グループ
を４０程度つくり、グループ討議を中心とした「問題基盤型演習」を行うことにより、
学生間、学生と教師の交流を通してコミュニケーション能力を高めることに主眼が置かれて
います。

医大というと、全国いろいろなところから学生が集まる場合が多いのでしょうが、この大学
のように早い段階で関係形成の手助けをしてもらえるのは、学生にとってすごく助かること
なのだと思います。

盛岡に行って感じたのは「ここはすごく情緒的な街だあ～」ということです。
人もどっか頑固で融通きかなそうだけど、ほど良くお節介で面倒見が良くて人間っぽい・・
この大学のカリキュラムにも、そうした一面がすごく出ている気がします。

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