Horse Racing Information in NZ

ニュージーランド競馬に関する話題

JRA外国人馬主解禁についての記事

2009-12-27 | NZ競馬
 オーストラリアとNZには、「サラブレッドニュース」というサイトがあります。両国の競馬が密接な関係にある・・・といっても、NZの強い馬が賞金の高い豪州によく遠征する、豪州の馬主がNZ生産界の最大の顧客、という関係・・・わけです。

 その中にインターナショナルサイトもあるのですが、オセアニアは当然市場として日本を有望視しており、日本の動向もよく伝えております。朝日杯でローズキングダムが圧勝したこともちゃんと伝えております。つまり、オセアニアの競馬事情通なら、日本のある程度の事情はある程度把握しているわけです。もちろん、私もその中の一人ですが、日本サイドが海外メディアに向けて発信しているコメントというのは、日本ではあまり伝えられませんよね。

 以下のようなおもしろい記事が掲載されていました。

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サラブレッドニュース スウェッテンハムスタッドのアダム=サングスター、日本に馬主申請中

 ビクトリア州に拠点を置くサングスタースタッドが、日本の馬主□が年明けにもとれそうだと報じている。JRAは11月末、日本の非居住馬主として、シェイク=モハメド氏を最初の外国人馬主として、その後、ハヤ王女、シンガポール在住のオオタニマサツグ氏を馬主として認めた。

 JRA外事班のリーダーであり、アジア競馬評議会の議長でもあるサトウコウジ氏のコメント。

 「日本は2007年に16あるパートワン国の1つとして認められた。その時以来、私たちは日本競馬の国際化に努めてきた。今年から、非居住馬主に対して新しいオーナー制度をスタートする。2010年から日本の重賞レースは全て国際競走とする。私たちは無事に最初の外国人馬主を迎え入れることができて大変嬉しく思う。シェイク=モハメド氏をはじめとして、蒼々たる方々に馬主となっていただき、光栄だ。

我々JRAは、競馬ファンと共に、競馬がスポーツエンターテインメントとして国際レベルに達することを強く望んでいる。これは日本だけではなく、アジア、そして世界競馬の発展の祈念すべき第一歩である」

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 かなりの違約も含まれていますが、だいたいこういう内容です。

 UAEの王室が馬主になったことは知っていましたが、日本でもよく馬を買っているシンガポールの大谷さんも馬主になったんですね。至極当たり前かも知れません。クールモアは当然として、これから続々と海外馬主が参戦してくるでしょうね。これから10年先は、外国現役馬の移籍自由化が最大の焦点になると思います。

 JRAのコメントですが、国内向けには、社台さんやその他大手牧場を除いてもうどうしようもない生産地保護等の観点から、あまり強い姿勢を取ることはできませんが、これが本音なんだと思います。市場低迷と同時に、日本競馬はこのまま尻すぼみ間違いないので、競馬レベルを高め、スポーツエンターテインメントとして昇華させるには、やはり諸外国同様にならなければなりません。

 5年くらいはそれほどパッとした動きにはならないと思いますが、日高地方の中小牧場に遠慮がいらなくなったとき、その動きには拍車がかかるのではないかと思います。 

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