Horse Racing Information in NZ

ニュージーランド競馬に関する話題

現役最強のステイヤー

2010-01-31 | NZ競馬
 ニュージーランドの距離体系は日本とよく似ています。短距離よりも中長距離が重視され、血統構成ももちろんオーストラリア産馬とはかなり異なってきます。豪州は筋肉もりもりデインヒルの系統が強いのですが、NZでは圧倒的に強い系統というものが存在しないようです。

 サートリストラムからのザビールはサンデーサイレンス同様ロイヤルチャージャーの系統ですが、母がヌレエフで、この辺がよく出ると豪州でよく走るみたい。ヌレエフが出るかサートリストラムが出るかで、距離適正が決まってくるみたいですね。

 さて、NZ現役最強のステイヤーといえばレッドルーラー。父バイキングルーラー、母父がレッドランサム。バイキングルーラーはデインヒルの系統になりますが、母父のサートリストラムが強く出ているせいか、後脚の長い、体高のあるステイヤータイプの馬を出す傾向にあるみたい。

 このレッドルーラー、母父が私の好きなレッドランサムというのもいいですね。父系サートリストラムと母系レッドルーラーでターントゥがクロスしているので、その辺がいい影響を与えているのでしょうか。根幹にある闘争本能の強さを引き立てていそうですけどね。

 レッドルーラーのすごいところは、昨年の12月26日から1月29日までの約1ヶ月で4走し、3勝2着1回という成績。負けたのがザビールクラシックというG1レースで、後はG2勝、G31勝という成績。せん馬中心であるせいか、使いべりしないのがオセアニア産馬の特徴ですね。もはや国内に敵なしなので、北半球・春の大一番であるクイーンエリザベス2世ステークスに向かうなんていうプランもあるようです。天皇賞はどうでもいいとして、ドバイシーマクラシックという選択肢があってもよかったんですけど。



 1月1日にエラズリーで行われたG2オークランドカップ2400のレース後。2馬身差の圧勝劇でした。良馬場2.27.22ですから、かなりの好タイムだと思います。ドバイいけ~。ちなみに、こちらはどの馬もこういう馬体の仕上げ。日本みたいに肋がうっすらと浮き上がるなんてことはまずないですね。コンスタントに使い続けてナンボですから。



 ちなみに、こちらがケンブリッジスタッドの社長であるパトリックホーガンさん。両親がアイルランド移民で、30年前にケンブリッジスタッドを創設。サートリストラムという種牡馬が大当たりし、その子のザビールでもフィーバー続き。両種牡馬でメルボルンカップを幾度となく制覇しております。ザビールの子はドバイシーマクラシックにも勝っています。

 日本でも距離適正に融通のあるザビールの肌馬をもっと導入してもいいはずですけどね。ダンサーの入っていないサンデー系種牡馬には間違いなく適合すると思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする