仕事帰りにホテルオークラで開催されているアートコレクション展に行ってきました。
花鳥風月 「日本とヨーロッパ」
花・鳥・風・月それぞれのテーマに沿った絵画を、西洋画と日本画の双方から集めた作品展です。
西洋画は印象派、日本画は近世以降のものと日本洋画から選ばれていて、素人にもとっつきやすい内容かもしれません。
西洋画はマネ、モネ、シャガール、キスリングなど。
画像はマネの『芍薬の花束』。
ガラスの花瓶に七宝細工の『助六由縁江戸桜』があしらえてあるそうな。
ジャポニズムでオシャレ。
モネの『睡蓮』は絶対あると思っていたら、やはりありました。
随分とたくさん描いたもんだ。
モネからのもう一枚、『テームズ川のチャリングクロス橋』が良かった。
題名から想起されるかもしれませんが、霧が濛々と立ち込めてます。
キスリングはけばけばしくてちょっと苦手…。
私が一番気に入ったのはウジェーヌ・ブーダンの『海、水先案内人』という作品です。
温かい陽光に照らされた波間に浮かぶ船と、雲間にぽっかりと空いた空の対比が心地よい。
実はこちらはくだんの作品ではないのですが…ほとんどこんな感じです。
知ったふうに書いてますが存じ上げないお方でした。
覚えておこう。
日本画からは伊藤若冲、丸山応挙、葛飾北斎、小林古径、梅原龍三郎などなど。
こちらは跡見花蹊の『秋虫瓜蔬図(しゅうちゅうかそず)』。
瑞々しい植物をよくよく観察すると、あちこちに昆虫が潜んでいるユーモラスな作品。
構図もグッドデザイン。
コテコテの屏風絵とかは私、そんなにピンとこないんです。
日本の現代では杉山寧の『山吹小禽』がよかった。
スズメがかわいい作品。
(こちらは没後50年経っていないので、著作権上の理由から画像はなし。絵葉書買って帰りました)
たまには寄り道して帰るのもいいものです。
ま、こんなことでもないとホテルオークラなんてそうそう入らないだろうし…
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先日まで札幌でやっていた『鑑真和上』展に行けず。
悔やまれます。
『睡蓮』ってそんなに描いたの?
「風」ってことかな。
ちょっと興味あるけど、今日までか。
何年か前だったけど、東京都美術館でやってた鑑真和上関連の展示会に行きましたよ。
根性で日本に渡ったお方ですな、鑑真。
『睡蓮』は80点位描いたと思われます。
『海、水先案内人』は風のモードですね。
ブーダンは「空の王者」と評された画家だそうで。
やけにカッコいい渾名です、画家の割には。