本日封切のクエンティン・タランティーノ監督の最新作を観てきました。『デス・プルーフ in グラインドハウス』"グラインドハウス"とは、「かつてアメリカの大都市周辺に数多く存在し、刺激的なインディーズ系映画ばかりを2~3本立てで上映していた劇場」のことを指すそうです。まあ低予算なのでバイオレンスやセックスをふんだんに盛り込んだD級映画ばかりやってる映画館なのでしょう。で、タランティーノ氏は . . . 本文を読む
有楽町にて鑑賞。『ホリディ』ケイト・ウィンスレッド、キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックと、当代ハリウッドスターが一同に会したラブコメ映画です。---<以下、ネタバレあり>---ロンドンで新聞記者をしているアイリス(ケイト・ウィンスレッド)は裏切られた元カレへの未練が捨てきれない、憂鬱な毎日。ビバリーヒルズで大作映画のトレイラー(予告編)を編集する会社を経営している . . . 本文を読む
ちょっと前に新宿にて鑑賞。公開終了直前だったせいか、ほとんど貸しきり状態でした。『不都合な真実』ブッシュ現アメリカ合衆国大統領との大統領選挙戦に敗れた民主党の候補者、アル・ゴアが、京都議定書の成立など、自身が心血を注いできた地球温暖化問題をテーマにしたドキュメンタリー映画。原題は"An Inconvenient Truth"、ほぼ直訳ですが、最近訳のわからない邦題がつけられてしまうことが多い中、内 . . . 本文を読む
結構前に新宿で観た映画です。デジャヴ
デジャヴとは、既視感…ある事柄を体験した際にそれが以前にも体験したような感覚におちいること。本作中のデジャヴとは、観客が作中で観た映像の中に謎のヒントが隠されていますよ…とタイトルで既にアナウンスしているとも読み取ることができる。
---<以下、ネタバレあり>---
海軍の祭典が催されている最中のフェリーがテロリストにより爆破され、多数の死傷 . . . 本文を読む
随分前の話になってしまいますが、大変よくできた映画を観ました。『それでもボクはやってない』痴漢冤罪という、日常に誰でも起こりうる事件を通して、日本の刑事裁判の矛盾を鋭く描いた、『Shall Weダンス?』の周防正行監督の作品です。---<以下、ネタバレあり>---主人公の青年(加瀬亮)は、就職面接に行く途中の満員電車から降りたところ、いきなり女子中学生に腕をつかまれた。そのまま駅員室に . . . 本文を読む
「どす黒い気分になるぜ」先日、Kと渋谷CQNで『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』を鑑賞しました。荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の記念すべき第一部をアニメ化したものです。-----<以下、ネタバレあり。そして『ジョジョ』のおはなし>-----ジョジョファンの方々には釈迦に説法でしょうが、一応あらすじを。19世紀末、イギリスの貴族ジョースター卿の息子、ジョナサン・ジ . . . 本文を読む
先日の『硫黄島からの手紙』に続いて、銀座テアトルシネマで『父親たちの星条旗』を観てきました。クリント・イーストウッド監督作品「硫黄島の戦い二部作」の、先に公開された方の作品です。---<以下、ネタバレあり>---
「硫黄島の英雄」の一人であったジョン"ドク"ブラッドリーは、硫黄島での真実を一切語らないまま死の床についていた…。太平洋戦争末期、日本本土への直接攻撃をかけたいアメリカにと . . . 本文を読む
新百合ヶ丘のワーナーマイカルシネマで、クリント・イーストウッド監督の最新作『硫黄島からの手紙』を観てきました。
太平洋戦争末期、島嶼防衛戦として史上稀に見る激戦となった硫黄島の戦いを扱った作品。先日公開された『父親たちの星条旗』がアメリカ側から、そして本作が日本側からの視点で同じ戦闘を描くという二部作構成になっています。
---<以下、ネタバレあり>---
物語は本土決戦の最後の . . . 本文を読む
第7回東京フィルメックスで、「日本映画のダンディズム」と題して岡本喜八監督特集をやっていたので、東京国立近代美術館フィルムセンターまで行ってきました。観た作品は『結婚のすべて』。1958年作品で、記念すべき岡本監督のデビュー作。奔放な妹・康子(雪村いづみ)と、真面目な姉・啓子(新珠三千代)の姉妹を中心として、結婚と恋愛にまつわる男女関係を描いた喜劇。古さを感じさせないというか、今も昔も男女のやって . . . 本文を読む
Tと、先日に引き続いて恵比寿ガーデンシネマへ。溝口健二監督の没後50年特別企画から、『雨月物語』を観てきました。昔の名画をスクリーンで観られる機会は中々ないので楽しみにして行ったところ、立ち見も出るほど大盛況ぶり。<あらすじ>戦国時代後期、大商いをして金持ちになることを夢見る陶工の兄・源十郎と、侍になって立身出世することを目指す弟・藤兵衛の2人と、その妻の流転の運命を描いた作品。貧しいながらも平穏 . . . 本文を読む
仕事帰りにTと、恵比寿ガーデンシネマで『カポーティ』を観てきました。『カポーティ』(音が出ます)実在の人物にして現実の有名人であった作家、トルーマン・カポーティ。彼が1959年11月15日、カンザス州の片田舎の農家で一家4人が惨殺された事件を題材として『冷血』を書き上げる過程を描いた作品。殺人犯のペリー・スミスとの接見を軸に、事件の真相とカポーティの内面に迫っていきます。---<以下、ネタバ . . . 本文を読む
備忘録代わりの映画評第4回です(第3回はこちら)。一応、今回で中締めです。すぐまとめ終わるかと思ったら、1カ月以上かかってしまいました。なお、☆は5点満点で、完全に私の主観です。では、どうぞ。---<以下、鑑賞に差し支えない程度にネタバレあり>---『天使のくれた時間』(2000)"The Family Man"☆☆☆☆監督 ブレット・ラトナー キャスト ニコラス・ケイジ & . . . 本文を読む
備忘録代わりの映画評第3回です(第2回はこちら)。今回は邦画特集ということで。なお、☆は5点満点で、完全に私の主観です。では、どうぞ。---<以下、鑑賞に差し支えない程度にネタバレあり>---『NANA』(2006)☆☆監督 大谷健太郎 キャスト 宮崎あおい 中島美嘉 . . . 本文を読む
最近、人気マンガがよく映画化しますね。本作もそうした作品のひとつ。渋谷のシネマライズで観てきました。
『はちみつとクローバー』
---<以下、ネタバレあり>---
あらすじは、美大生の男3人・女2人が全員片思い。自分探しをしつつ、成長していく物語。…以上!
私は原作は読んでいるのですが、原作未見の人がいきなり映画を観て話がつかめるかというと…かなり厳しいかと。原作前半のエピソー . . . 本文を読む
備忘録代わりの映画評第2回です(第1回はこちら)。今回はちょっと曲者ぞろい。観て面白いかどうかは保証できませんが、はまればはまるかも。なお、☆は5点満点で、完全に私の主観です。では、どうぞ。---<以下、鑑賞に差し支えない程度にネタバレあり>---『ブラウン・バニー』(2003)"The Brown Bunny"☆☆監督 ヴィンセント・ギャロ キャスト ヴィンセント・ギャロ主人公のオー . . . 本文を読む