珈琲とギターの日々

横浜馬車道でカフェのマスターをやってた男の日記

ジャンキー ~ ウィリアム・バロウズ

2005-06-03 22:32:36 | 
今日は本の話。

「ジャンキー」 ~ ウィリアム・バロウズ著

ジャンキーで、ホモで、妻殺し
アバンギャルドさでは他の追従を許さない男。
それがウィリアム・バロウズ。

そして、これはバロウズ自身の麻薬常用体験をつづった作品。

主に「ドラッグの禁断症状」を中心とした、
「アンダーグラウンドの人間達の生き方」という内容なので、
あんまり、見ていて楽しいものではないんだけど、
とにかく、バロウズ自身の体験が生きているのか、
リアルなカビ臭さとスピード感に惹きつけられてしまいます。

実体験が元になってるけど、
「オレってカッコイイだろ」というカッコつけとか、
「オレって惨めで可哀想だろ」みたいな泣きを誘ったりとか、
そういう「イヤらしい自己主張」がないのが、
この作品の何よりの魅力。

ただ「ドラッグの世界で生きる」という事実を淡々を語ってるだけ。

だからこそ、正面から「ドラッグ」というものの姿を
読む者に教えてくれる。


政府やPTAが「若者を薬物の魔の手から救わなければ」なんていう
活動やPRなんてしてるけど、そんなことするよりも、
この本を強制的に読ませた方が絶対に効果的だよ、ホント



で、僕はと言うと、この本を読んでバロウズに興味が湧いて
「ソフトマシーン」という作品も買ったんだけど、
こっちは個人的に大失敗!

バロウズがホモだったことを忘れてたよ!
・・・・ホモ同士のエロシーンは生理的に受け付けません!

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バロウズと言えば、 (トシアキ・ムラサワ)
2005-06-04 01:21:48
むか~し(恐らくアーリー90年代)、

確か渋谷の西武百貨店か何処かで行われた催事を

思い出しました。氏の作品展です。



「ショットガン・ペインティング」と題された、

板切れに、無数の弾痕が刻まれた作品がメインで、

あとは、バロウズの語り(?)が、延々館内に流されていたり、「ドリーム・マシーン」という、金属のセードを冠した円柱状の無機質に回転する照明、等々が、

展示されていたのを覚えています。



なんでそんなのを観に行ったのか、

今考えると自分でもよく分かりません(笑)。

だってバロウズのバの字も知らなかったのですから。



恐らく、「ビート二クス」だの「サイバーパンク」だのといったキーワードに、単に"かぶれていた"のでしょう。平たく言えば、ミーハーってヤツです(笑)。

失礼しました。



それにしても、cafe-la-vさんの日記は、

パラレル・ワールドと申しましょうか、

イカした分裂症と申しましょうか(笑)、

色々なお話をご披露下さるので面白いです。



今後もこの調子で、ひとつ。

返信する
ドラッグストアカウボーイ (かりあ)
2005-06-04 14:30:16
確かウィリアムバロウズってカヒミさんの元アイドル笑 主演の映画 ドラッグストアカウボーイに出てたような気がします。また見直してみないと。
返信する
分裂症っすか。 (cafe-la-v)
2005-06-05 17:55:45
>トシアキ・ムラサワさん

バロウズは何かとキーパーソンですからね。

僕は再生YMOの時の"be a man!"っていうバロウズの声が

好きでしたね。



それにしても、イカした分裂症っすか。。。

・・・・褒めてます??



>かりあさん

元アイドル?(笑)

アイドルって柄じゃないっすよ、この人
返信する
うっかりさん (かりあ)
2005-06-07 20:34:02
カヒミさんの元アイドルのマットディロンと書きたかったのでした笑笑 すみません。ウィリアムバロウズはよさそうなじぃちゃんでしたぁ
返信する
やっぱり (cafe-la-v)
2005-06-07 21:30:55
うっかりさんね。

バロウズはぱっと見、良い爺ちゃんだけど、

過去は凄いから気を付けろ(笑)
返信する