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ブレードランナー — フィリップ・K・ディックとは

2019-02-05 11:25:35 | 映画
LOSANGELES,NOVEMBER 2019

と聞いてピン❗️と来る映画通の方も結構いらっしゃると思います。
そのNOVEMBERがもうすぐやってきます。今年の後半は、この映画の事が再び話題になるのでしょうか。

その映画というのが

ブレードランナー

です。



正直に言って、この映画の事はタイトルは聞いた事がありますが、見たことはありません。どういう映画なのかも全然知りませんでした。おそらく、男の子用の映画と勝手に解釈し、興味も持てませんでした。

それがなぜ今ブレードランナーなのかというと、映画の原作者の事を聞きかじったからです。

FM長野で毎週土曜日に放送している



で今回特集していたのが、原作者のフィリップ・K・ディックです。
この放送を聞いていて、不幸な人生だし、貧乏だし、それで早くに亡くなってしまうし、なんて不幸な人生なんだと。。(後でわかったことですが、結婚、離婚も何回も繰り返しているという事です。)でも、ブレードランナーとかマイノリティリポートやトータルリコールとか多くの小説が映画化されている、と聞いて、えっ❗️と思った次第です。
それに、この映画の原作となっている小説が「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」というのを聞いて、「あっ、これ読んだことある❗️」と驚き、早速ブレードランナーを見てみようと思ったのです。

ブレードランナーが公開されたのが1982年で、同じ年にはE.T.が公開されているので、それもあって、当初はそれほど注目されていなかったようです。
がじわじわと話題になり、今では「SF映画の金字塔」とも言われ、多くの人に影響を及ぼしているということです。

原作は随分前に読んだので、はっきり言ってあまりストーリーは覚えていません。が、タイトルだけは覚えているという状態。

映画のブレードランナーは登場人物とか大まかなストーリーはある程度原作に沿ったもののようですが、ストーリー展開とかエンディングは全く違い、原作とは別作品のようになっているようです。

そこで早速アマゾンプライムビデオで見てみたのですが、、、、SF映画というよりは、精神世界を描いているように思えました。また、原作とはいろいろ違うところがありますが、それでも、原作の精神をそのまま踏襲しているのではないでしょうか。また、1982年に製作された映画とは思えないような画面になっています。

原作者のディックは大恐慌の頃の1928年に二卵性の双子として生まれました。しかし、フィリップより20分遅れて生まれてきた妹はフィリップと一緒に育つことはありませんでした。というのも、当時、家庭はとても貧しくて、生まれてきた双子に十分な栄養を与えることができなかったようです。たまたま、巡回の看護師さんがフィリップの家庭を訪れ、フィリップは無事に救出されましたが、妹は結局亡くなってしまったのです。栄養失調だったようです。
物心ついた頃、この事実を聞かされたフィリップは大変なショックを受けたようで、そして、このことが生涯に渡って彼の心のなかから忘れられないトラウマとなってしまったようです。

そういうフィリップの複雑な心の中を描いているようにも思える、ブレードランナー=アンドロイドは電気羊の夢を見るか?。登場人物の設定にもその生い立ちが現れているような感じがします。4年しか生きられないとか、レプリカントを殺す殺し屋とか、殺伐とした世の中とか。。。

哲学を表現しているようなストーリーにも思えました。

それにあの折り紙。(これは原作にはないと思います。)
今回のブレードランナーは最後にユニコーンの折り紙を主人公が手にするところで終わります。一体、これはどういう意味???なんでしょうか。こんな終わり方で、よく続編というものを作らなかったのね、と、そういうところにも感心してしまいましたが、最近はその続編が封切られていたようです。それが、ライアン・ゴスリングが出演している映画。これも、今になって、あのとき騒いでいた映画ってブレードランナーの続編ということか、という事がようやくわかりました。
この続編はどうだったのでしょうか。

が、エンディングとかストーリー展開にはいろいろなバージョンがあるらしい。今回見たのはファイナルカット版。初回のとどう違うのでしょうか?


SF=Philosophy というような映画を久しぶりに見たような感じです。

が、画面は暗く一回見ただけではよくわからないところが多いので、まだまだ自分の中では消化できていません。何回か見ないと映画の意味するところが良くわからないかも。

原作者のディックは、1982年のグレードランナー完成前に53才という若さで脳梗塞で亡くなってしまいました。
この映画、原作ファンの間でも賛否両論あるようです。もしも、ディックが完成版を見ることができたなら、どのような感想を持ったのでしょうか?残念です。(他の映画の感想も聞きたかったですね。)

それにしても、2019年が映画のような世界ではなくって本当に良かったと思うと同時に、NOVEMBERはまだ先なので、これから何か起こるのかどうか?という不安もあります。


BD【予告編】『ブレードランナー ファイナル・カット』9.20リリース HD


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