日本の柔道は、前回の東京大会でもフランスに勝てなかったのですね。
ということを、今回のパリオリンピック柔道団体決勝戦を見ていて知りました。
審判が、とかルーレットが、とかいろいろ言われていますが、同じチームに負けてしまったという、そこんところ、もっと考えた方がいいかもしれません。
やっぱり、お兄ちゃんのところできちんと一本取れなかった、という事にいまの日本チームの弱さが出ているのかもしれません。確かに、相手に指導が入らなかった、という審判にも問題があるかもしれませんが、、、。
柔道がJUDOになって、本来の柔道から離れたスポーツになってしまった事を嘆いている人も多くいるようなことも今回、発見。
剣道を見習って、という人もいましたが、剣道連盟のHPには
日本を代表する唯一のものとして、広く剣道等の普及振興、「剣の理法の修錬による人間形成の道である」との剣道理念の実践等を図り、もって、心身の健全な発達、豊かな人間性の涵養、人材育成並びに地域社会の健全な発達及び国際相互理解の促進に寄与することを目的としています。
と書かれています。要するに、剣道は単なるスポーツではなく、剣の道で心身の修練も兼ね備えたものですね。
そういう、本来の日本の剣道の精神を重視し、オリンピックという商業的なスポーツイベントのようなものには参加しない、という道を貫いています。
競技化に伴って、本来の剣道の精神を離れて勝利至上主義に走ることを避けたようです。つまり、KENDOになってしまうことを恐れたようです。武道が蔑ろにされる様なスポーツ化には慎重のようです。
今回のパリオリンピックの応援を見ても、いまの柔道はホントにJUDOって感じですね。
本来の柔道を知っている人から見たら、日本は今の国際組織から離れて別団体を作ったら❓なんて意見も出ていますが、それもありかも、と思ってしまいます。
礼を尽くして相手に対するリスペクトを持つ、なんてことは、今の柔道からは離れてしまっているかもしれません。
【柔道】相次ぐ日本不利の判定に国際連盟〝脱退論〟沸騰「別の組織作って講道館の継承を」
— あんかけナポリ (@napori_ankake) August 2, 2024
これは賛成。
柔道を普及させる為に先人が尽力されてきたが、結果的に世界で広まったのは柔道ではなく「JUDO」だった。点取り合戦と化した今の柔道を見て先人はどう思うだろうか。
https://t.co/zK37nA5nYu
しかしその剣道も、世界での競技人口が増えているようで、今後はどうなるのかわかりませんね。
話を元に戻しますが、今後、世界で日本人が柔道で勝ち進むのは難しいのかも、と思ってしまった今回のオリンピックでした。
それに、選手の皆さん、一応礼はするけど、そんな習慣もなくなってしまうのでは、と、フランスチームを見ていて感じてしまいました。