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ナイトクローラー

2015-11-29 20:47:20 | 映画


原題 Nightcrawler

はっきり言って、この映画見たくなかったです。というのも、あのジェイク・ギレンホールがほんと、キモイ役柄を演じているような映画に思えたから。
案の定そうでした。
最近のジェイクって、今回のような、性格に問題があって現実から遠ざかっているようなキモイ人間を演じる映画が多いような気がします。

が、各サイトでは概ね高評価なので、一体どういう内容なのか、怖いもの見たさな状況で見に行ってきました。

現在、長野県では岡谷スカラ座で一週間限定で公開中。ここの映画館、小さいですがそれなりにまとまってきれいなので、結構好きなところです。

原題のcrawlerとは「はう者、はって歩く動物、は虫類の動物」という意味があります。またアメリカのスラングで「おべっか使い」「赤ん坊のはいはい着」といった意味もあるという事です。
この爬虫類という意味の通り、ジェイク演じるルーが写真を撮る目つきと言ったら、この爬虫類そのもの!で、とっても気色悪いです。



学歴もなく、家族も友人もなく、仕事もなく、社会に埋もれてしまいそうだったルー。マンホールのふたや金網を盗んで売り飛ばすというしょうもない事で生計を立てていたのですが、ある日、事故現場の動画が高く売れる、という事を学びます。
最初はおどおどしながら事故現場、犯罪現場で動画を撮り続けていくうちに、徐々にその腕が磨かれ、収入もうなぎ上りに。赤いスポーツカーを購入し、ホームレス同然の青年を助手に雇い事業を拡大していきます。




そこまでは良いのですが、テレビ局の辣腕プローデューサーから、もっと過激な絵をと要求されるうちに、死体を動かして良い構図を作ったり、あげくには事故を自分で作ってしまうというような事もしてしまうのです。





そこにはテレビ局の熾烈な視聴率競争というものが存在しているのです。

って、こういう事が実際にアメリカであるのかどうかは、私は良く知らないところですが、ルーのような報道パパラッチというのは実際に存在しているようですね。

良い動画は、「言い値で買うわ」と言われれば、更に過激なものを、と求めるのは不思議ではないと思います。
たった数秒が100万円とかになれば、これはもう止められないでしょう。



が、この映画に描かれていたように、警察無線って、あんなに簡単に傍受できるんでしょうか?また、被害者のすぐそばでビデオ撮ったりしていますが、実際にそのような行動って可能なんでしょうか?警察に「離れていろ」と言われておしまいな事が多いと思うのですが。。
犯罪の多いアメリカ、それもロサンゼルスだからこそ、こういう報道パパラッチって存在できるのでしょうか。

それにしても、ジェイクの爬虫類を思い起こされる目。ホント、気持ち悪いです。そういう表情の間に時々、彼のかわいらしい笑顔がある訳ですから、それがまた何とも気味悪さと増長させています。
特にテレビ局内で、爬虫類のような目をしながら、「はーい、リンダ」とかニコニコ笑って挨拶しているルーの姿の中には、狂気しかないようなものすごい気持ち悪さを感じました。

今回の撮影に際し、10kg近くも減量してこの役に望んだと言うジェイク。各方面でその演技が絶賛されているようです。

でもですよ。だからと言って、この映画、二度見したいとは思わない。こんな気持ち悪いジェイクはこの映画で終わりにして!と言いたいです。

が、が、映画のエンディング、なんと、最初のアシスタントをわざと殺されるように仕向け、そしてその後は車を二台の大きなバンに増やし、アシスタントも3名に増やして更にビジネスを拡張していく訳です。

もしかしたら、続編もあるんですか?

さて、このルー、こんなあこぎな事までもして過激な動画撮りに精を出している訳ですが、その合間、一人暮らしのアパートで観葉植物に水を注いでいる姿が時々映し出されます。
この演出に、ルーの複雑な性格を表しているのかなと思えました。

ジェイクの怪演を堪能したい方向け。
でも評価は

🍎🍎🍎

とさせて頂きました。




映画『ナイトクローラー』予告編


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