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最後のマイ・ウェイ

2015-04-02 16:00:25 | 映画


原題 Cloclo

フランス語の映画です。ので、当初あまり見る気がなかったのですが、映画の冒頭で、主人公と父親との葛藤を描いているところに心を奪われ、その後ずっと見てしまいました。

見続けているあいだに、実話だと言う事に気づき、実際にフランスで活躍していた大スターだったという事にも気づきました。そしてなんていっても驚いたのが、あのフランク・シナトラの大出世曲マイ・ウェイをもともと歌っていたのがこの映画の主人公だったという事実です。あの曲ってシナトラのオリジナルではなく、カバーだったんですね。

その本家のClocloが歌っているのがこれ

Claude Fran�ois - Comme d'habitude (BBC - 1er f�vrier 1977)


歌、うまいですよね。シナトラよりもこちらの本家の方がすてき!とすら思えてしまいます。

こういう歌手がフランスにいたなんて、この映画を見るまでは全く知りませんでした。

でも劇中、フランスギャルという当時のアイドル歌手が出てくるんですが、「夢見るシャンソン人形」を歌っていたんですね。この歌、日本でもヒットしていたと思います。で、この時代の人か、と納得した訳です。でも彼女と同じように、
日本に紹介された事なかったんではないでしょうか。

Clocloは主人公のクロード・フランソワの愛称です。

その彼は歌手になりたいという希望を持つのですが、尊敬していた父親からは大道芸人みたいなことをするな、と軽蔑されてしまうのです。それをバネに、がんばって歌手になるんですが、彼のすごいところは、いまでこそ当たり前の事になっていますが、ステージでバックダンサーを従え、踊って歌える歌手だったという事です。
これ、当時としては画期的な事だったみたいですね。



常に大衆の求める事に敏感に反応して、それをステージに生かしていたようです。

でも「傲慢で、女好き。嫉妬深く、神経質」という性格でいろんなところでいろんな問題を引き起こしていたようです。まあ、それもトップスターの宿命、というところでしょうか。


この方、今でも歌っているのかなと思いつつ映画を見ていたら、ラストには本当に驚きました。
なんと、自宅のお風呂場で割れた電球を直そうとした?ただ触ってしまった?のかはわかりませんが、触ってしまって、感電死!!

一体、トップスターなのにどういう家に住んでいるんだ、と思いましたが、映画のセットを見る限り、売れない頃と同じアパートに住んでいたように見えますが。。。

とにかく、破天荒な人生のあとの突然の死。。。。なんて言っていいいかわかりません。
映画には亡くなったときの当時の映像とかも流れてきますが、とにかく、彼の死は、フランス全土をショックで覆い尽くしたようです。
彼の世界デビュー寸前の出来事でした。

彼の歌を聴く限り、本当に残念な事であったと思います。そして、現在では私たちはシナトラのマイ・ウェイが本家と思って聞いているのですが、実は Clocloがいた、という事実をこの映画で知らされる事になった訳です。

亡くなったあと、天国でお父さんと通じ合える事が出来たのかな、とほろりと思ってしまいました。。。

ということで、いろいろな事を考えさせてくれる要素もあり、また素晴らしい歌も聞けたので、

🍎🍎🍎

とさせていただきました。

映画『最後のマイ・ウェイ』予告編


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