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オランダ : 鉄道会社がホロコースト生存者に賠償。

2018-11-29 23:58:44 | 海外
本日のCNNを眺めていたら、私的には驚いてしまうようなニュースがありました。
それが、この記事。

オランダ鉄道、ホロコースト生存者らに賠償へ

鉄道会社が賠償って、一体どう言うことなんだろうと思ったら、ナチスの収容所にホロコーストの犠牲者を輸送したからと言うことなんだそうです。会社としては正式な謝罪を既にしていたのだそうですが、個人単位では賠償を行っていなかったと言う事です。
これって、映画などで良く見たことのある、大勢のユダヤ人を運んでいた主に貨車の列車の事ですね。今回、ユダヤ人の輸送に、普通の鉄道会社が関わっていたと言うことを初めて知って、またそれが賠償の対象になることに、ちょっとびっくり。

あの列車って、ナチスの持ち物と思っていました。

今回のような鉄道会社が賠償というのには先例があって、2014年にはフランスが自国の鉄道で運ばれたホロコースト生存者に6000万ドル支払う事で合意したのだそう。当時、アメリカ側からこの問題が解決しない限りは、アメリカ国内での鉄道の入札禁止というような圧力がかなりあったようです。

戦時中は、ナチスからこうしろと命令されれば断れないと思います。断っていたら、どうなっていたのでしょうか。
ユダヤ人を収容所まで輸送して賠償、というのも若干、納得がいかない思いもありますが、当時のオランダ鉄道はこの輸送事業で多額の利益を得ていたという事なので、ナチスに協力したとういう事実もあわせて、倍賞の対象となるのでしょう。因みに、この賠償については、会社自らの提案なんだそうです。

それにしても戦後70年以上。生存者や遺族の方は多く見つかるのでしょうか。

ところで、ドイツには、ナチス犯罪追及センターというものが存在していて今でも元ナチスを世界中で探し回っているのだそうです。が、その元ナチスの大変が最も若くて90才ぐらいの高齢で、戦争当時は電話交換手とか看守とか料理人とか下っぱの役職の人ばかり。そういう人たちをしょっ引いてきて裁判する、ということに意味があるのか、と考えてしまう。終戦直後とかであれば、それなりに意味があったのだと思いますが、もう2018年。。。
以前は東ヨーロッパにおけるナチスの犯罪が明るみになったというような重要性もあったようですが、最近ではどうなんでしょうか。

今年の8月にも、元看守だったという事を打ち明けずアメリカの市民権を得てアメリカに住んで居た95歳の男性が、元ナチス という事で市民権を剥奪され国外退去処分にされた、ということもありました。

確かに、普通の犯罪でも時効がなければ、高齢者であっても若いときに冒した罪で裁かれることがあります。それを考えれば、元ナチスの看守であれば捕まってもしょうがないような気もしますし、穏やかない余生はおくらせない、というような気持も伝わってくる。

それにしても、今は2018年。戦争が終わったのは1945年。いったい、このようなナチス狩りっていつまで続くんでしょうか。



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