ドイツのメルケル首相が来日されています。
久しぶりに聞いたこの名前。前回の選挙で大負けして、もう党首ではないのに、2021年までは首相を務めるという、私にはちょっと良くわからないドイツの首相です。
そのメルケル首相の来日で、日本のメディアの伝え方は軒並み、
「なんで今更?」
というような報道が多いような気がします。一昨日のNHKのニュースでは、花粉症の話題の次がメルケル首相の来日で、それに対しては早速突っ込みが入っていました。
日本のメディアがこれほどドイツに冷たい、というのも、ドイツがここしばらくは中国寄りというのが大きいと思われます。
ドイツと中国は2011年に二国間政府サミットの協定を結んでいます。それ以来、首脳や閣僚が定期的に差し向かいで協議をしてきており、人権問題は除いて、政治、経済、文化すべてにおいて、交流がたいへん密なんだそうです。もちろん、ビジネスの面でも。そのため、メルケルさんが中国に行った回数は10回。それに反して、日本に来たのは5回。そのうち2回はサミットで来ただけみたいです。
それを受けてか、2017年の洞爺湖サミットで、安倍首相
中国には何度も行っているのに、日本にはずっと来なかったのはどうしてか
とメルケルさんに聞いたところ、
日本の首相は毎年代わるから会っても仕方がないと思った
ですって。つまり、日本には興味がない、ということを遠回しに説明しているような言い方。
今回も安倍首相
日本のためだけに遠路はるばるお越しいただいたことを大変うれしく思う
と会議の冒頭にメルケルさんに言ったようですが、これってイヤミ?にも聞こえてしまう。今までは中国ばっかりに行っていて、という意味も遠回しに含みを持たせた言い方にも聞こえてしまう。
報道によると、ここ数年来の中国との蜜月関係でドイツは大変な被害を被っているらしい。つまり、ドイツの技術を殆どと言っていいくらいに中国に盗まれているらしいです。それで、中国人だけの同じような会社を作りコピー品を作って世界で売りまくる、というような事も起きているらしい。また、ドイツの会社が中国に買収されるという事もかなりあったようです。
そういう事もあり、ようやく中国のやり方にドイツの人が気が付いてきたみたいな様子です。
日本人からしたら、今更?とそっちの方に驚く人が多いと思いますが、そんなんで良く2011年から何年にも渡り中国と付き合っていたものだと逆に感心してしまいます。
また、「ようやくドイツでも「中国への警戒心が出てきた」と報道しているところもあり、その「ようやく」という言葉には笑ってしまいました。
「中国を金銭的に助けてあげたら、中国も我々と同じ資本主義に同調するだろう」と思っていたアメリカの高官や、中国と関わるとこうなる、という前知識も全くなかったように見えるドイツには笑ってしまうような感じ。だれか、中国との付き合い方を教えてあげて!
ドイツが中国と協定を結んだ2011年と今の世界ではだいぶ変わりました。トランプ大統領が誕生し、今は対中国路線がとっても厳しい状況になっています。中国と親しいドイツはアメリカとうまくいかなくなり、メルケルさんも大変焦っているのでしょうか??それに、安倍政権も長期になって、安倍首相も今や世界のリーダーの中で古参のメンバーになっていて、中国の事など、トランプさんに進言しているようですし。つまり、安倍首相とメルケルさんの世界での立場が逆転したような感じです。
そういうドイツの事情を知っているドイツ大使館のtwitter
ノリノリの状態。
メルケルさんが日本に来るのが、よっぽどうれしいんだな、と思ってしまいます。メルケルさん、日本で成果を上げることができるのでしょうか。そして、今後のドイツは一体どうなるの?日本とドイツはどうなるのでしょう。
そのメルケルさん、2日間の日本滞在の日程を終えて帰国されました。日本滞在の感想、成果も聞かせてほしいですね。
今日の午後日本に到着した #メルケル首相 は、総理大臣官邸を訪問し、安倍晋三首相と会談しました。#来る来るメルケル 🇩🇪🇯🇵 pic.twitter.com/e1lBtpQZkz
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) 2019年2月4日
久しぶりに聞いたこの名前。前回の選挙で大負けして、もう党首ではないのに、2021年までは首相を務めるという、私にはちょっと良くわからないドイツの首相です。
そのメルケル首相の来日で、日本のメディアの伝え方は軒並み、
「なんで今更?」
というような報道が多いような気がします。一昨日のNHKのニュースでは、花粉症の話題の次がメルケル首相の来日で、それに対しては早速突っ込みが入っていました。
メルケルさん訪日は知ってるけど、EUの盟主の首相が訪日したというのに、花粉よりもプライオリティが低いってNHKの判断基準おかしくない?
— きょうせいとう (@AuJ3s6fFmb6If6p) 2019年2月4日
日本のメディアがこれほどドイツに冷たい、というのも、ドイツがここしばらくは中国寄りというのが大きいと思われます。
ドイツと中国は2011年に二国間政府サミットの協定を結んでいます。それ以来、首脳や閣僚が定期的に差し向かいで協議をしてきており、人権問題は除いて、政治、経済、文化すべてにおいて、交流がたいへん密なんだそうです。もちろん、ビジネスの面でも。そのため、メルケルさんが中国に行った回数は10回。それに反して、日本に来たのは5回。そのうち2回はサミットで来ただけみたいです。
それを受けてか、2017年の洞爺湖サミットで、安倍首相
中国には何度も行っているのに、日本にはずっと来なかったのはどうしてか
とメルケルさんに聞いたところ、
日本の首相は毎年代わるから会っても仕方がないと思った
ですって。つまり、日本には興味がない、ということを遠回しに説明しているような言い方。
今回も安倍首相
日本のためだけに遠路はるばるお越しいただいたことを大変うれしく思う
と会議の冒頭にメルケルさんに言ったようですが、これってイヤミ?にも聞こえてしまう。今までは中国ばっかりに行っていて、という意味も遠回しに含みを持たせた言い方にも聞こえてしまう。
報道によると、ここ数年来の中国との蜜月関係でドイツは大変な被害を被っているらしい。つまり、ドイツの技術を殆どと言っていいくらいに中国に盗まれているらしいです。それで、中国人だけの同じような会社を作りコピー品を作って世界で売りまくる、というような事も起きているらしい。また、ドイツの会社が中国に買収されるという事もかなりあったようです。
そういう事もあり、ようやく中国のやり方にドイツの人が気が付いてきたみたいな様子です。
日本人からしたら、今更?とそっちの方に驚く人が多いと思いますが、そんなんで良く2011年から何年にも渡り中国と付き合っていたものだと逆に感心してしまいます。
また、「ようやくドイツでも「中国への警戒心が出てきた」と報道しているところもあり、その「ようやく」という言葉には笑ってしまいました。
「中国を金銭的に助けてあげたら、中国も我々と同じ資本主義に同調するだろう」と思っていたアメリカの高官や、中国と関わるとこうなる、という前知識も全くなかったように見えるドイツには笑ってしまうような感じ。だれか、中国との付き合い方を教えてあげて!
ドイツが中国と協定を結んだ2011年と今の世界ではだいぶ変わりました。トランプ大統領が誕生し、今は対中国路線がとっても厳しい状況になっています。中国と親しいドイツはアメリカとうまくいかなくなり、メルケルさんも大変焦っているのでしょうか??それに、安倍政権も長期になって、安倍首相も今や世界のリーダーの中で古参のメンバーになっていて、中国の事など、トランプさんに進言しているようですし。つまり、安倍首相とメルケルさんの世界での立場が逆転したような感じです。
そういうドイツの事情を知っているドイツ大使館のtwitter
いよいよ今日午後、 #メルケル首相 が来日します!#来る来るメルケル #日独ズッ友 🇯🇵🇩🇪 pic.twitter.com/xSWqgv7pRX
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) 2019年2月4日
ノリノリの状態。
メルケルさんが日本に来るのが、よっぽどうれしいんだな、と思ってしまいます。メルケルさん、日本で成果を上げることができるのでしょうか。そして、今後のドイツは一体どうなるの?日本とドイツはどうなるのでしょう。
そのメルケルさん、2日間の日本滞在の日程を終えて帰国されました。日本滞在の感想、成果も聞かせてほしいですね。
2日間の訪日日程を終えて、 #メルケル首相 を乗せた専用機は羽田空港を飛び立ちました。Auf Wiedersehen! #来る来るメルケル pic.twitter.com/a04KADqcnb
— ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) 2019年2月5日