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君の名は。ハリウッド実写版は全く別物になりそうな予感。

2018-08-26 13:07:41 | 映画
君の名は。」を再度、wowow で視聴しました。






この映画、ハリウッドで実写版を製作するようですが、あらためてこの映画を見た感想として、実写版にしろ日本人ではない人が、どうやってこの映画の世界観を表す事が出来るんだろう、という事を疑問に思いました。
というのも、この映画、非常に宗教色が強いです。宗教色というよりも神道、ですね。日本人だったら説明されなくてもわかるような心の奥底に感じている、持っているようなものがこの映画の心柱になっていると思うのです。
全てのものや物事に神々が宿り、現在、過去、未来が組紐のように複雑につながっていて神々に守られているのだということ。
だから、主人公の三葉の家は神社であり、三葉は巫女で、そして御神体があるわけです。この映画では、そういう設定でなければならなかった、そういう設定が必要だったのだと思います。そしてその御神体が、全てを救う重要な場所になっていると思うんですが。
そういうものがベースにあるこの映画をハリウッドで実写化ってどういう風に描くんでしょうね。
西洋だからキリスト教❓では、全く作風が変わってしまうと思う。
また、組紐は2人の出会いや時間の流れを表す重要な要素になっているのですが、これはどのようにするのでしょうか❓パッチワーク❓

このような、神社、巫女、御神体という神道的要素や組紐など全て取っ払ってしまうと、単なるタイムトラベル的な普通のSF映画になってしまいそう。

そうなってしまったら「君の名は。」の実写版と言えるのでしょうか❓

一体、ハリウッドは どういう映画を作ろうとしているのかには興味があります。普通のSFになってしまっていたら、日本のファンは怒るかも。
もしかして日米を舞台にして、神道的要素を残すのであれば、実写版の映画として成り立つのではと思います。西洋人だけの役者さんだったら、実写版は無理なのでは❓例えば、女の子は日本人で男の子はアメリカ人で、将来はニューヨークで再会する、ような設定で。そして日本の風景の美しいところを沢山取り入れて、神道を大々的に宣伝する、ような映画にするとか。

この映画が海外で受けた一つの理由は、神道の持つ神秘的な要素もあるようです。海外の人から見れば、神道は新しい宗教みたいなものですから。

キャスティングの発表が待ち遠しい気もします。

しかしこの映画の内容、良く良く考えてみればおかしいところもある。たしかに入れ替わりという事自体がおかしい事なのかもしれませんが、彗星が岐阜県のど田舎に衝突しているはずなのに、その場所が一体どこにあるのか、岐阜県で聞いても誰も知らない、なんて事はあるのだろうかと思ってしまった。この辺りチョット、ドラマチックに描きすぎ。

また、彗星が衝突しても、その町だけが被害を受けただけというのも不思議に思ったのですが、よっぽどの秘境なんでしょうか、この糸森という町は、そんなとこ、今の日本にある❓と思ってしまった。
小海町(新海監督の出身地)だってそれほどの秘境でもないですが。
衝突地点すぐそばの高校は大丈夫だったって、それは物理学的にはアリなのかとか、よっぽど離れたところにあったのかとか、一つの町を破壊してしまうほどの彗星(隕石❓)でこれだけの被害だけでいいのかとか、そちらの方をいろいろ考えてしまった。
ちなみに、最近ロシアにもこの映画のような事がありましたが、小さい隕石が数多く見つかり総量は100kg以上もあるようです。では、糸森に衝突したものはどれくらいのものだったんでしょうか❓直径200mのものでも甚大な被害を及ぼす可能性があると言われていますが。

こういうところは、ハリウッド実写版ではもっと緻密に描くのでしょうか。