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新潟女児殺人事件で思った事 -- 殺人するんだったら法医学の勉強を。

2018-05-28 10:37:01 | 事件
記憶に新しい新潟女児殺人事件。線路に女の子の遺体を置いて、という今までにないような展開で世間から注目されました。
当時、ニュースの第一報は女の子が線路で電車に轢かれたというような、所謂、事故のような報道だったと思いますが、次の報道では、殺されてから線路に置かれた、という報道に変わり、事故が殺人事件になりました。
このニュースに一番驚いたのは犯人ではないでしょうか❓

このニュースを聞いて私が一番最初に思ったのは、この犯人、人が生きたまま電車に轢かれるのと死んでから電車に轢かれるのとでは、現場の状況がかなり違うという事を知らなかったのかな、という事。情報によると、現場を調べた捜査官、やはり、出血の量が少ないという事に不信感を抱き、遺体を司法解剖にと手配したのだそうです。
最初には、子供だから出血の量が少ないのかとも思ったのだそうです。が、それにしても、という事で司法解剖となったという事でした。
その司法解剖が行われたところは新潟大学。 この大学、相撲界で起きた時津風部屋の暴力事件の時にも遺族の強い願いで解剖を行なって、死因は急性心不全ではなく多発外傷性ショック死と解剖で明らかにしたところなんだそうです。

今回の女の子もここで解剖され、そこで首回りにうっ血の跡が確認され、また頭蓋骨にもうっ血の跡があり、この女の子は絞殺されたと判断したのだそうです。

生きたまま線路にいたのか死んでから電車にひかれたのかなんて、調べればすぐにわかるのに、この犯人はなぜこんな事をしたのか、不思議です。女児の胃の内容物から、連れ去られてからすぐに絞殺された模様で、犯人も大変慌てていたのかもしれませんが、浅はかです。また、最初の時点でなぜ絞殺してしまったのでしょうか❓

この犯人、テレビドラマ「アンナチュラル」とか上野先生の著書でも読んでおけば、殺人を起こしてもこうなることぐらい予想できたはずなのに、そこで一歩殺人を踏み止められたかもしれないと思うと残念です。

その上野先生のお言葉。

他殺の証拠を隠すことはできません。

今では過去の事件も現代の化学的な方法で謎を明らかにすることができるようになってきました。
上野先生の著書「死体は語る」の通りに、「120cmの小さな遺体が最期の力で遺した痕跡が「真犯人」を告げた」のですね。

詳しくはこの記事に。

新潟女児殺害、事故扱いを回避できた“遺体との会話”

ですから、殺人事件を起こしたいと思っている人は、まず法医学の勉強をして、こういう解剖やら化学的な操作をも欺くような事を考えてからコトを起こしたら、なんて思ってしまいますが、そういうことは難しいでしょう。

そういう事を考えると、解剖ってとても面白いと思えてしまう。が、そういう解剖医が日本では絶対的に不足しているようで、実は殺人事件が普通の事故として扱われているケースが多いのでは、という指摘もあります。今回はキチンと司法解剖になった訳ですが、地方だと解剖するところがないので、事故だったとなってしまうとか。。
まだ、行政でも解剖に回す予算が絶対的に少ないという問題もあるということです。

それに、解剖と言っても綺麗な遺体だけではなく腐乱死体とかもあって、一回えの解剖に7,8時間もかかっていたりするこおがあるので、重労働で大変だとは思います。

それでも解剖医の養成も急務の状況のようです。


5月27日(日)のつぶやき

2018-05-28 06:07:54 | 海外ドラマ