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「たたら」製鉄火入れ式

2017-01-21 23:23:56 | 日記
以前、ナショナルジオグラフィックチャンネルで、たたら製鉄での操業の様子を描いたドキュメンタリー番組を見たことがあります。

そこで初めて、日本刀の原料となる玉鋼の作り方なるものを知りました。それは大変衝撃的なことでした。独特な形をした炉、三昼夜寝ずに火をたき続け、砂鉄約10トンからできる上質な玉鋼はほんの200kgなど、今までに聞いたこともない方法だったからです。
日本刀って、こんな大変な手間をかけて作られるのか、ということがかなり衝撃的なことでした。



それだからこそ、あの妖艶な輝きを放つ刀が作られるのだということに納得。
また、現代でも、上等な玉鋼を作るのには、この方法しかないということだそうです。そこにも、驚きました。現代の技術をもってしても、上等な玉鋼を作れないなんて。

たたらとは、日本古来の製鉄法。そしてその歴史は一千年以上にも渡ります。一千年という長きにわたって、脈々と伝えられてきた玉鋼の製造方法。
玉鋼は不純物がほとんどなく、鉄鋼材料としては極めて純粋な素材です。

その火入れ式が島根県奥出雲にある日刀保たたらで行われました。

一体全体、誰がどうやってこのような方法を考えついたのかがとても不思議に思われました。
それも古代から伝わっている。ということにも大変驚いたのです。
古代の人たちは、この方法だと上質な玉鋼を得ることができるという事をどのようにして知ったのでしょうか。

日本刀って、こんなに大変な作業を経て出来上がっているんですね。そこには、武器ということから離れ、神々しいものを感じました。

海外の博物館などで、中世で用いられた武器が展示されていることがありますが、そのような武器を見て思ったことは、「日本刀とはエライ違い」ということです。西洋の中世で用いられた武器には、単に「武器」という言葉しか浮かんでこず、また、その形も単に「武器」だけであって、それ以外の何物でもありません。時には、幼稚園児が作った?というような感想しか出てこないものもあります。

刀を作るにも、西洋ではなぜたたらのような方法が生まれなかったのかも不思議です。

たたらの方法の中に、日本人の繊細さを感じます。
日本古来の製鉄方、たたら。
残して欲しいですね。

たたらについて、詳しくは日立金属のホームページに載っています。

そこで、最近は「刀剣女子」なる言葉が数年前から流行っているとか。これに関しては、また別のブログで。








1月20日(金)のつぶやき

2017-01-21 04:39:51 | TOKYO2020