LOVE - GOLDEN APPLE

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NHK「軍師官兵衛」が面白くなってきた

2014-09-21 23:52:38 | ドラマ
NHKの「軍師官兵衛」、最近私的には面白くなってきたなと思います。

最初の頃はまるでホームドラマのような感じで何じゃこれ、と思っていましたが、官兵衛が荒木村重に幽閉されてしまったころから、ドラマの様相が変わってきた印象です。演じる岡田くんの顔つきも本当の軍師、というようにも変わってきましたね。
豊臣秀吉の変わりようもドラマの一つの焦点で、これぞ、戦国時代のダマし合いというか、神経戦のような雰囲気が出ていて、見る側にとってはとっても面白い。ハデな戦の場面はないですが、そのへんの丁々発止的な神経戦のほうがよっぽど面白いです。
脚本も、良く計算されて作られていると思います。

でも、こういう内容になってくると、一部の婦女子(私の家族達)は「難しくってよくわからない」なぞとほざいており、ドラマを見なくなってしまう傾向があるようです。

今後、官兵衛は隠居し家督を息子に譲るのですが、それと歩調を合わせるように、官兵衛自身徳川家康側に近付いて行くような展開になっていくと思うのですが、結局この展開が黒田家を救うのですね。

今後、そこのあたりの官兵衛の葛藤がどのように描かれるのか、興味があります。
家督を息子に譲った時点で、既に心は豊臣家から離れていたんでしょうか。

また、一昔以上前だったら、秀吉は一介の貧乏農家から大出世した素晴らしい天下人とドラマなどでは描かれていたように思いますが、今回はトコトン、天下人としての地位に溺れてしまった哀れな人間として描かれているのにも興味があります。
秀吉が天下人となった時点で、既に崩壊が始まっていた豊臣家。でも、秀吉自身がそれを招き入れていたようにも思えてしまうのです。

その秀吉が亡くなるまで、ドラマのなかではあと10数年です。この10年あまりの年月の中で葛藤する、戦国時代の人々の心の動きを見るのも面白い。
そして天下分け目の関ヶ原になるわけですが、この関ヶ原で活躍したのが、豊臣政権樹立に貢献した官兵衛の息子って、なんか、歴史の皮肉を感じてしまいますね。

今後の官兵衛を演ずる岡田くんの演技にも注目したいと思います。

(秀吉ほどキリスト教の政策に対する洞察力がなかった様に思える官兵衛にとって、この結末は果たして予想出来たでしょうか?!)