LOVE - GOLDEN APPLE

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自分の興味ある事を勝手に綴っているブログです。

黒田官兵衛とキリスト教の不思議

2014-08-31 21:55:00 | ドラマ
最近のNHK黒田官兵衛はキリスト教や九州征伐など、イマイチマイナーな内容が続いていますが、私には興味があるところです。

あの秀吉に未来を見通せる男、と恐れられていた官兵衛。その官兵衛がなぜキリスト教に改宗したのでしょうか??
当時のスペインと言えば、外国の国を植民地化するのにキリスト教を使っていたと思います。
今日のドラマの内容では、宣教師にひれ伏す民衆を見て、これはヤバイと感じた秀吉はキリスト教禁止令を発布するのですが、それ以外にも色々なキリスト教に対する噂を聞いていたようです。他の宗教を認めない、などのキリスト教布教の方法を。また、宣教師の皆さんも、日本人を奴隷として海外の植民地に売り飛ばしていたという事もあったようで、そういう事も知っていたのかもしれません。

たしかに、秀吉にではなく外国の宣教師にひれ伏すような民衆であれば、せっかく天下統一したのに統一が難しくなる、と秀吉特有の動物的カン?が働いたのだと思います?

果たして、それがよかったのかも知れません。

その後他国に侵略される事もなく、江戸時代を通じて日本独自の文化が花開いてきましたからね。
これに対しては、秀吉に乾杯!

さて、官兵衛ですが、国内の戦においては作戦司令部の長として活躍され、ことごとく成功していたようですが、海外の事は疎かったんでしょうか??キリスト教が実は布教とは名ばかりで、本来の目的はその国の侵略にある、という事は知らなかったんでしょうか??

その辺が良くわかりません。

汝の敵を愛せ、などの言葉に惑わされたのか、、、。

その後、官兵衛はキリスト教から籍を抜くようですが、信仰心は死ぬまで持ち続けたようです。

しかしですねえ、、当時、政権の中枢にいる者が、親分にだまって外国の宗教に改宗なんて、許されたのかしら。以前は仏教相手にも戦争していたはずなのに、キリスト教にもそういう危険性はある、という事は見通せなかったのかその辺がとっても不思議です。海外の事は範疇になかったんでしょうか。

また、キリシタン大名が存在できた、というのもとっても不思議です。なぜ?

秀吉が官兵衛ではなく、石田三成寄りになっているのも、このキリスト教というのがネックになったからとしか思えないんですけど。。。

このあと、まだ軍師として活躍するようですが、朝鮮出兵で失敗?し、その後出家。関ヶ原の戦いの頃には家康方につき主に息子さんが活躍。その後も黒田家は続くようですが、石田三成さんと仲良くしていなくって良かったですね、という結果です。

こう考えると官兵衛がキリスト教に改宗したのは必然だった、という事でしょうか。

この官兵衛とキリスト教のところ、NHKはドラマでどう描くのか興味があります。キリスト教を美化するのか、それとも侵略宗教とするのか。。

最近のNHK、朝も夜もキリスト教ばっかりで、多少批判的になってしまっています。
もしかしたら10月からの朝もキリスト教?
たまには仏教とか神道とかも扱ったらどうでしょうか。お寺とか神社を舞台にして。




ドラマ「ジェネレーション・ウォー」

2014-08-31 20:24:28 | ドラマ


地上デジタル放送に見るものが少なく、最近はBSだのCSだのに流れていっています。
そこで見つけたのが、このドラマ。
全編ドイツ語。ドイツ語でドラマに没頭できるかしら、と心配していましたが、「制作費16億円!バンド・オブ・ブラザーズ、ザ・パシフィックに続き、ドイツから新たな戦争ドラマ超大作が登場!」「テレビドラマ史上初めてドイツの若い兵士たちの視点から描いた画期的な戦争ドラマである。」というホームページの文句に魅かれ、見始めました。
それが、まったく見るのを止められない!
とにかくドラマに引き込まれてしまったのです。

というところで、このドラマの評価、

🍎🍎🍎

です。

ドイツでは昨年公開、その後、瞬く間にヨーロッパ中に広がり、空前の大ヒットとなったみたいです。
今年、日本上陸、CSで放送されていたようですが、全く知りませんでした。

たまたまu-nextを見てみたら、このドラマがあったんですね。

常日頃、戦後のドイツでは戦争教育というものをどのように行っているのか、という事にも興味があり、また「テレビ史上初めてドイツの若い兵士たちの視点から」というところにとっても興味が湧きました。
戦後既に60年以上経ているのに、今までそういうドラマってドイツ国内ではなかったんでしょうか??

ドイツにおけるこういうところの戦後の歴史、という事に関しても大変興味があります。

さて、このドラマ、リアリティ度100%。
16億円、というのはだてはないですね。兵士たちが持っている小物なんかもとっても古臭いようなものを使用していて、ただいま戦争中、という事をこういう細かい小物からも伺えます。また兵器なんかも当時使用していた物を実際に使用しているんだそうです。

そして、役者さんたちも汚れ度100%で演技していますね。汚れようがなにしょうが、演技に徹底。最初は普通の市民だったのが、年月が経つにつれて、徐々に体中に戦争というものをしみ込ませていくような演技は見ていて本当にリアリティーを感ずる、と思いました。脚本も、うわべだけではなく、そういう戦争の汚さを表している脚本だと思いました。

日本に住んでいると、ヨーロッパの戦争と言うとアメリカ側から書かれた西部戦線が多いので、東部戦線についてはあまり知らない人も多いのではないでしょうか。実際、かなり悲惨だったようです。そういう東部戦線の歴史を知るのにも良いドラマだと思いました。

これが映画ではなく、ドラマなんですからね。

日本でも戦争ドラマというのはいくつも放送されていますが、このドラマほどお金をかけれないので、セットは普通ですが、脚本がうわべばっかり、きれいごとすぎるような内容で、加えて役者さんの演技もきれいすぎて、戦争の悲惨さ、という事を感ずるドラマは少ないと思います。
日本ではこのようなドラマは作れないんでしょうか??

バンド・オブ・ブラザーズも、戦争の悲惨さ汚さを描く事に対しては徹底していたと思います。

ただ一つ、おかしいと思った事があります。
それはロシア兵をあまりにもきれいに描きすぎている事。実際はどうだったかというと、終戦直後はヨーロッパ各国で略奪、強盗、強姦が凄かったらしいです。ドイツの女性の80%ぐらいがレイプされたとか。
それがこのドラマでは女性の大佐なんかを登場させ、「ロシア人はそういうことを行う訳がない」というような事をいわせているって、これはロシアに配慮した台詞でしょうか??
この台詞に対して、ドイツの人はどう思ったのか大変興味があります。

ドラマの最後の方で、主人公の一人が言う「総統が国も人もすべてをだめにした」という台詞がとっても印象的でしたが、戦前のドイツはインフレがものすごく、ひどい経済状況だったようで、その困窮を良くしてくれるだろう、と国民が期待していたのがヒットラーだったと思います。選んだのはドイツ国民なんですから、この台詞の背景を考えると複雑ですね。



ドラマ「ジェネレーション・ウォー」予告篇