ブルゴーニュにうってつけの日/ANGEL'S SHARE

世の中にワインと称するお酒は数あれど
やっぱりブルゴーニュに勝る銘醸地は無しと
思うワイン日記

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」

2006年09月01日 | Weblog
作品あらすじ
西暦2034年。難民蜂起事件から2年が経過していた。新人20名を増強した新生公安9課に新たな事件が舞い込んできた。梵の刺青を入れた13人のテロリストの連続自殺事件に絡む空港人質立て篭もり事件の鎮圧だ。結果、公安9課に追い詰められた立て篭もり犯は「傀儡廻が来る」と言い残し自ら命を絶ってしまった。時を同じくして数々の難事件が同時に多発していく・・・その影に潜む超ウィザード級ハッカー「傀儡廻」の存在。
新生9課の前に次から次へと立ちはだかる難事件すべてが芸術的にリンクしていく。「傀儡廻」とは?バトーと草薙は?「傀儡廻」と草薙の関係は?すべての事件の犯人は?そして結末は?謎が謎を呼ぶSolid State Society。
・・・といこうことで
11月発売予定のDVDの予約もしたがやっぱり早く観たくて、この作品のためだけに1年半ぶりにスカパーに契約復帰した。早速、本日、早朝の初回を視聴した。当然、録画禁止コードが掛かっているが、昔からの実に安価のやり方で○○して置いた。DVDが手に入るまでこれでOK。いやしかし期待以上の出来栄えだった。まだ1回観ただけだが、頭の中で反芻すれにつけ実に今日的なテーマが105分の決して長いとはいえない尺の中に手際よく提示されている作品。2ndGIGからの難民問題をさらに発展しつつ、税制の観点から未来の少子高齢化社会における富の再配分というのが本作品のキモになっている。厚生労働省の推薦貰っていい内容が含まれている。以前国会でこの攻殻機動隊をある議員が取り上げた議事録を読んだことがあるが、このSSSも相続税改正の参考になるかな?キフ老人(=貴腐or寄付)とは言い得て妙な設定だ。「傀儡廻」は結局クゼだろうと思いつつも原作の人形使いがベースであるなら素子と一部人格融合したかもしれないかつてクゼと呼ばれた男のゴーストであるようなないようなそんな曖昧な形で終えているのも中々イイ。一番盛り上がった場面は傀儡廻に電脳ハックされたトグサが拳銃自殺を図るところでこのシーンのバトーの仕草にぐっとキタ。最初の方の窓際族になりかけているバトー、鈴木宗男と中曽根と石原慎太郎をミックスしたような黒幕政治家、タチコマの再登場等、とにかく1回観たただけじゃ消化しきれないぐらい見所満載なんで週末にじっくり観ようと思う。神山監督もインタビューで答えていたが、またしばらく経って形はどうあれ再びこの作品が世に登場する期待感をもって今回はエンディングを迎えてファンとしては将来に楽しみが増えた。そういう意味でもとても良い作品。