大家族・長期村の日々奮闘記

ぶなの森自然学校の,子ども長期自然体験村の日々のできごと報告です。

活動コンセプト

2009-07-15 14:58:03 | 09夏

 夏の北海道・黒松内町を中心に近隣の町村を含め、『森』『山』『海』『川』『町』などの自然の中へ出かけて行く、野外活動が中心となります。 大きく3つのコンセプトを持って運営されます。

① 「交流・信頼関係づくり」と「基本的な野外・生活技術の獲得」

大きなテーマに、全員が同じ場所で展開活動をします。テント設営、火おこし、自炊、ロープワークなど野外活動に必要な道具の使い方、仲間との協働を体験的に学びます。

②「活動レベルを高める」~ 冒険、旅

少人数構成により、海、山、川、森など未知なる場所、使ったことがない道具などで活動展開します。北海道の自然や地域に対する興味を高め、同時に活動への動機(モチベーション)も高めてゆきます。

③「社会体験活動 地域通貨を流通させる共和国をつくろう」

本年度より導入するプログラムです。

自然学校内だけで使える地域通貨「オッホ」を流通させる、壮大な「ごっこ活動」。スタッフも含め複数の国(班)をつくりお互いに取引ができるような仕組みを子ども達に提示する社会体験活動です。

 カヌーに乗る、ガイドを雇うにも、キッチンまり子で食事をするにも「オッホ」が必要になります。そして、自分達で販売できる必需品もあります。子ども達が主体的に生活を計画しなければなりませんが、活動を促進するための様々なサポート方法を考案しています。

なぜ体験活動にこだわっているのか?

2009-07-15 14:48:02 | 09夏

① 感じる心をはぐくむ

子どもに「未来を創造する力」を育むことが大きな目標です。

でも、そのためには、未来を夢見る・想像する力が必要です。そして、想像できるようになるためには、子どもが本来持つ好奇心を刺激し、森羅万象に関心を持ち、人と人との関係性など多様なものに関わることによって養われる「感じる力」が必要です。長期キャンプでは、この「感じる力」をはぐくみます。

② 情報過多な時代を生きるために・・必要な直観力

インターネットに代表されるIT社会の中で、子どもであっても居ながらにしてあらゆる情報を手に入れることができるようになりました。

一方、様々な事件も多発し、何が正しいのか、何が真実なのかわかりにくい時代でもあります。子ども達にとって何が自分にとって役に立つ・意味がある情報なのか?判断することが難しくなっています。

 情報の洪水の中で、生きてゆくためには、主体的に物事を決断できる直観力も必要です。その直感力は、本を読んでも、インターネットで調べた実体験に基づかない知識では身につきません。体全体を持って感じる体験をすることによって養われると考えています。

③ たくさんの人と関わるコミュニティで生まれる コミュニケーション力

人間関係性が希薄になったといわれています。人が他者に関わる力(聞く、話す、交渉する、話し合う、共感する、意見を言う等)が弱くなっている・・・、その大きいな原因は、多様な人の集団(コミュニティ)での活動が少なくなって来ているにあります。

 長期キャンプは、人と人との多様な関係性を、多様な自然の中で創りだし、子ども達、関わるスタッフのコミュニケーション力を養う場でもあります。

(写真は昨年の様子)


開催趣旨

2009-07-15 14:01:05 | 09夏

子ども長期体験活動「ぶなの森の夏休み」は、黒松内ぶなの森自然学校が主催する子どもたちのための長期自然体験・生活体験活動です。

 子どもは多くの人と出会い、ふれあいながら、「遊ぶ」ことによっていろいろなことを学びます。長期活動は楽しいことはもちろん、たくさんあるけれど、思い通りにならないこともいろいろあるでしょう。けんかもあります。悲しいこともあります。泣いたり、怒ったり、笑ったり、みんなで合宿するという生活体験の日々です。

その舞台は、森、川、海、そして農業や漁業が身じかにある北海道黒松内の自然環境と、旧作開小学校を利活用した黒松内ぶなの森自然学校です。

その中から、自然の美しさや多様性を知り、危険への察知や対処、自分を見つめ人と関わること(人を思いやること、協力すること、自分の思いも伝えること)を学び、創造的に発展的に遊ぶ工夫すること、未知に対する勇気を養います。

参加者の小学生から中学生だけではなくて、スタッフとなる野外活動の専門家、ボランティアとして高校生・大学生・社会人・外国人、子ども達のおじいさん、おばあさんの年代の方、そして、参加者のご家族も時としては一緒になり、大家族のような大きなコミュニティ空間を作りだし、自然と人、人と人とのたくさんの「関わり」を経験・体験ができる場を提供しています。

キーワードは

大家族 と 全開遊び と 生活体験

キャンプのおきて

  その1 子どもは大いに遊ばねばならぬ!
    その2 誰かに役立つこともやらねばならぬ!

2009夏の長期村スタートします。

2009-07-15 13:28:04 | 09夏
長期村ブログファンの皆様、お久しぶりです。 自然学校代表のtakagyこと高木です。 

今年も、もう7月。長期村スタートまで10日間となりました。 受け入れ準備が少しずつ始まっています。 今日の夕方、台湾実践大学からの実習生3人、台湾人とマレーシア人が到着します。 明日からは、スタッフは合宿体制に入ります。

さて、今年は、今のところ参加者は28人です。7月26日から4週間のプログラムですが、3週間ずつの2期制で募集しています。 大まかにいって初めから参加が20人、2期目参加が8人ですが、うち3人は4週間びっしりと参加します。

学年は、小学3年生から中学生、高校生まで各学年まんべんなく、そして、男の子の方がちょっと多め目かな・・。 初参加者は四分の一ほど。でも、スタッフを入れると初参加者の方が多いかな・・・常連さん、自然学校生活文化の定着をよろしくお願いしますね!!