テレビのツボ

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「最悪の夫」~親子の別れ

2011-08-07 19:55:10 | 大河ドラマ
「江」もいよいよ佳境?に入ってきた。と同時に、史実の江と上野樹里の年齢が、ほぼ同じになってきたためか、上野のトンデモキャラが若干影を潜めてきたような気がする。何だかマトモに見えてきたのだ(笑)
今後、史実の江の年齢が上野の年齢を上回っていった時、果たして上野がどんな演技を見せるのか、ちょっと楽しみになってきた。上野の老け役なんて想像つかないからなあ~(笑)
そういう点から見ると、秀吉を演じている岸谷の「老いっぷり」はさすがだ。老成ならぬ老醜を晒す秀吉の姿を見事に演じている。単に白髪のカツラを被ったり、老けメークをするだけではとてもあんな味は出せない。老け役のお手本ってとこか?


冒頭、江は娘の完と一緒に、伏見城の中庭で風車を回して遊んでいる。二人が遊んでいるのは、中庭の池に架けられた朱塗りの太鼓橋の上なんだけど、この太鼓橋、『篤姫』に出てたものと同じではないかな?
太鼓橋から落ちそうになった篤姫のもとへ新郎の家定が駆け寄って支え、真顔で「危ないではないか…」って囁いたシーンを思い出した あの時のセットを使い回してるのだろうか?

そこへやってきた三成。婚儀のことで話をしたいと申し出るが、江は「秀忠と結婚などしない!」と撥ね付ける。なぜ?と問う三成に「秀吉の道具にされるのは嫌だからじゃ!」と吐き棄てるように言って追い返してしまう。

その頃、秀忠も、父家康から婚儀のことを聞かされていた。秀忠は江と違って反発はしない。投げやりな態度で「ハイハイ、どうぞ父上の好きなようになさって下さい…」てな感じだ。
家康にしてみれば、秀忠がどう思おうと、婚儀の件を承知さえしてくれればそれでいいので、本多正信に向かって「やれやれじゃ…」とか言いながら満更でもない表情を見せる。

一方、江は頑として婚儀を受け入れない。次女の初が説得のために駆け付けるが、聞く耳すら持たない。
が、江の意思など無視するかのように、嫁入り支度はどんどん進んでゆく。そこへ現れたのが家康! 江に対し、直接「どうか我が家へ嫁に…」と頼むために、わざわざ伏見城まで足を運んで来たのだ。
「わたしは三度目の嫁入りになります。6歳も年上です。娘もいます」江はそう言って断ろうとするが、家康は「そんなこと全然問題ないですよ!」と、全面的にウェルカムの姿勢。
「身内の恥を晒すようですが…私は秀忠と合いません。私はあの者が何を考えてるかさっぱり分かりません。まあ、嫡男と母親を殺させ、二番目の兄とあの者を人質に出したから無理もないのですが…。私はいずれ、あの者に跡目を継がせようと思ってますが、今のままでは心許ない。あなたは心の中を隠さず臆さず、ハッキリおっしゃる。あなたなら、秀忠の心を開けると思うたのです」家康の懇願にも「それでも私には分かりません。なぜ私のことをそれほどまでに?」重ねて問う江に「さあ~、なぜでしょうねぇ。私にも分かりませんが…敢えて言えば、あなたは何か宝を持ってるような気がします。その宝を徳川のために活かして頂きたいのです。もし、秀忠のことが嫌ならば、秀忠にではなく徳川の家に嫁ぐという風に考えて頂けばよいのです」。
家康に好意的な江は、この言葉でようやく嫁入りを承諾する。

長女の淀も、江の縁談には否定的だったが「そなたの妹じゃ。悪いようにはせぬ」という秀吉の言葉を信じることにした。その同じ晩、三成が淀のもとへ進言に訪れる。「江の娘、完を徳川家に連れて行かせず、豊臣家に置いておくように」と。
もちろん淀は反発するが「淀の方様は豊臣の母にございます! 次の世へ豊臣家を橋渡しすることを真剣にお考え下さい!」三成は、亡き秀勝の娘である完を、何として手元に置いておくべきだと懸命に説く。

嫁入りの前日、淀のもとへ挨拶に訪れた江は、同席していた秀吉から「完は置いてゆけ~」と、いきなり命じられる。秀吉の身勝手だと勘違いした江は「この縁談は止めます!」と抗議するが、「この話を出したのは私じゃ」との淀の言葉に驚き、問い返す。「子を持つ親の気持を分かった上で、そうおっしゃってるのですか?」
「そうじゃ…」その言葉で、実の姉すら信じられなくなった江は、「姉上は豊臣の人になられたんですね」そう捨て台詞を残し席を立っていった。

その晩、三成は江の部屋を訪ね、真相を打ち明ける。「お完様を置いてゆくよう進言したのは私です」
「何と差し出がましいことを!」と江は怒るが、三成は「淀の方様は、こんな私の言葉を聞き入れて下さいました。その苦しいお心の内を、ぜひ知って頂きたかったのです」。
わざわざ淀の心中を代弁するために訪れたという三成の釈明に「似合わぬことをするものじゃな」江はそう言ったあと、ハッと気付く。「そなた…もしや」。
三成が、淀に対して密かに恋心を抱いているのを見抜いたのだ! さすが、霊感少女は成人しても、鋭い直感を備えているようだ

その場へ、今度は当の淀が訪れる。三成を下がらせた淀は、二人っきりで本当の気持を説明する。
「完を置いてゆくよう言ったのは、完のためじゃ。もし、豊臣と徳川が争ったら、豊臣家の血を継ぐ完は無事ではいられまい。我ら姉妹、これまで何度もそのような光景を見てきたではないか…」。

嫁入りの日を迎え、江は淀に問う。「完の母親となって、完を命懸けで守って下さいますか?」
「ああ、守るとも!」淀の返答で、江は完を置いてゆく決心を固める。淀は「会いたくなったら、いつでも完に会いに来ればよい」と慰めるが「いいえ、私は二度と完には会いません。それくらいの覚悟がなければ、完とは離れられません!」そう言って、淀の言葉をキッパリと拒絶。例のピンク色の輿に乗って、江戸へと旅立っていった。

数日後、江は秀忠と祝言を挙げた。床入りの場で江は「不束者ではありますが、幾久しゅう宜しくお願い致します」頭を下げ、改まった挨拶をするが、秀忠は相変わらず投げやりな態度。江が身を切られような思いで娘と別れ、嫁入りしてきたことを、まるで理解していない。
「とかく、この世はままならないもの。でも、目に見えない大きな力が働いているとすれば、それに従っていこうと思ったのです」江の考えに秀忠は賛同する。「ただ流され、漂う一枚の葉のように…ですか。その考え、私と似てます」
が、江は反論する。「私は、自らの意志で流れに乗ろうと決めたのです! あなたとは違います!」まるで福田首相の辞任会見の時みたいな台詞を吐くが、秀忠は「要は、私と結婚したくないのに結婚させられただけでしょ。私と一緒ですよ~」と、茶化すだけでマトモに取り合わない。
「もし、私と夫婦になりたいと思ったら、その時は言って下さい。これは勝負です。先に夫婦になりたいと望んだ方が負けですからね」ゲーム感覚でそう告げると、秀忠はさっさと床に入り、先に寝てしまう。
秀忠のいい加減な態度に腹を立てた江は、引っ付いていた布団を離し、やはり背を向けて寝てしまう。
「江の三度目の嫁入りは、波乱の幕開けとなったのでした」…とのナレーションで、今回は幕を閉じた。


「最悪の夫」って、アバンタイトル通りの内容は、最後の5分くらいだけ それ以外は、江と完が離別するに至る経緯を描いたものだった…。
次回のアバンタイトルは「愛しき人よ」。早くも、江と秀忠が本当の夫婦になりそうな気配。果たして、どちらが勝負に負けたのかな?

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