テレビのツボ

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「恋しくて」~三姉妹の恋物語

2011-05-18 05:35:49 | 大河ドラマ
今週の『江』はサブタイトル通り、三姉妹の恋物語一色。家康は出番が少なすぎて、キャラ設定がどう変化したのかさっぱり分からず…。で、その件は来週以降に先送りってことで、取り敢えず今週の主役、次女の初を中心にレビューを書いてみようと思う。

1587年正月、またしても座敷に親族一同を集め、大自慢大会を始めた秀吉。司会進行役の三成がやたらハイテンションで仰々しい。
「こたび殿下は、源・平・藤原・橘に連なる豊臣姓を賜り、畏れ多くも天皇家とご親族になられたのでござりまする!」と声を張り上げる。続けて巻物を持ってこさせ、ビロ~ンと拡げると、そこに長々と記されていたのは豊臣家のインチキ家系図。
「大政所様が禁裏から尾張に下られ、そこでお産みになられた方こそ、関白秀吉公に他なりませぬ!」と、三成がインチキな出生秘話を披露したもんだから、親族からは苦笑や失笑の嵐。悦に入ってるのは秀吉ひとりだけで、まさしく猿芝居+裸の王様状態。
まあ、成り上がりの権力者ほど、華麗なる系譜をでっち上げたがるもんだ。近年でいえば北朝鮮の金一族もその類だしなあ…。

そのあと議題は一転。九州攻めの軍議へと移った。
「また戦かあ…」同席していた初と江の姉妹が憂鬱そうに呟く。
甥の秀勝と、オカマの健ちゃん…ではなく秀康は秀吉と共に出陣することになったが、バカ殿秀次は留守役を命じられる。不服そうな秀次を見て「留守役がしっかりしてなければ安心して戦えませぬ」と、不出来な兄を立てる秀勝。
軍議終了後、「言いたいことをズバズバ言うのですね」と話す江に対し、秀勝は「お江殿の真似をしただけ…」と返す。二人のやり取り見て、ニヤニヤしながら冷やかす初を、江は無理やり龍子の部屋へ引っ張ってゆく。

「姉上が最近変なんですう。親のカタキだった秀吉のことを何だか好きになったみたいでぇ…」てなことを龍子に訴えかける江。
「うふふ、女は強い男に惹かれるものよぉ。でも弱い男もいるけどね。例えば私の弟…」と龍子が返答するや、即座に侍女ヨシが江に説明する。
「弟というのは京極高次のことで、明智の家来だったけど姉を秀吉に差し出したことで出世した云々かんぬん…」コラコラ、侍女がそんな込みいったことを当人の姉の前で言うかいな。視聴者が分かりやすいようにというサービスだろうけど、あんまり説明調のセリフが増えると橋田壽賀子ドラマみたいになっちゃうよ~

この説明を聞いて激怒したのは初。「己れのために姉を差し出すなど、男の風上にも置けぬダメ男です!」と、お菓子をボリボリ食べながら怒りまくる。
時は移り、春真っ盛りの桜の季節、渡り廊下をお菓子をポリポリ口にしながら歩く初。ホントに初は、いつもいつもお菓子食べてばっかりやんけ~!
ふと庭に目をやると、満開の桜を見上げる若侍の姿が…。お菓子を食べる手も止めて見入ってしまう。
一目惚れした初は、江の手を無理やり引っ張って、渡り廊下に連れてくる。
「ついさっき、そこに背が高くて、涼やかで、憂いも含んだイケメンがあ~」と目をハートマークにして探し回る。と、そこへ龍子と共にやってきたのがその若侍! 「これは弟の高次よ。あなたが情けないと言った…」と紹介する。
「初にございますぅ~」緊張で声が裏返り、立ち眩みまでしてしまう初。

この京極高次を演じてる斎藤工という俳優を見て気づいたのだが、つい最近、水川あさみとの熱愛が発覚した小出恵介と実によく似ている。





上が斎藤工で、下が小出恵介。水川が一目惚れしたというのは案外、演技ではなく地のままなのかも?

出陣前夜、秀吉は意中の茶々を庭のへ呼び出す。
「私は明日、出陣いたします。話ができるのは今日が最後かも…歳のせいか疲れやすくなった…無事に帰ったら聞いて頂きたいことが…」そこへ突然、江が乱入!「姉上に何をしておるのじゃ~!」と、またまた猫みたいに秀吉の顔を引っ掻く。江は猫娘かい! ゲゲゲの鬼太郎じゃあるまいし…。

いよいよ出陣の日。茶々は秀吉に、初は高次に、江は秀勝に、それぞれ身を案じ思いを馳せる。
で、その九州攻めのシーンだけど、ナレーションと過去の進軍シーンが10秒あまり流れただけで、ほぼスルー状態だった。恋愛は丹念に描くけど、合戦は極力描かない。戦国ドラマなのにどうなってるの? 脚本家の好みは偏ってるなあ。

ここでちょっとだけ家康の登場。浜松城で本田正信とやり取りしてる。
「九州攻めは朝鮮半島攻めの布石じゃ。信長公の夢を叶えようとするに相違ない」ほんのこれだけ。時間にして1分ほど。今週の家康は完全にチョイ役扱いだ

秀吉軍は大勝利を収め、大坂に凱旋を飾る。
秀勝も無事に帰還した。弟と初を結びつけるべく、龍子は一計を案じ、口実を設けて二人を呼びつけ、部屋で二人っきりにしてしまう。

「秀勝様の好きな食べ物は?」

「鮒寿司でしょうか…」

「私もです! では嫌いな食べ物は?」

「菓子です。見ただけで胸焼けするし、食べてる人を見るのも不快です」

菓子袋をそっと隠す初。こりゃ気まずいわな

続いて江。天守閣を見上げ、想いに耽る秀勝と出くわす。
「これで見納めです。九州攻めの恩賞が少なすぎて文句言ったら追放処分になりました。またいつか会いましょう…」と言い残し、去って行った。
利休の元へ相談に行った江は「ご縁があれば、また会えますやろ」とのアドバイスを受ける。実際、再会するし夫婦にもなる

その夜、再び秀吉が茶々にプロポーズ。
「それがしの思われ人になって下され」
ところが、というよりやっぱり茶々はキッパリ断る。
「親のカタキの側室なんかになるわけないでしょ!」

ここでまた江が乱入。「姉上に何をした!」と詰め寄る江。三成が代わりに答える。
「殿下はプロポーズしただけです。でもキッパリ断られました!」

「当たり前じゃ! 姉上が猿の側室などになるわけなかろう!」

この騒ぎをおねは見てしまう。「側室…」愕然とするおね。
おねと茶々、女の戦いの幕が開いた瞬間だった…。

今週のツボは、初の一目惚れシーンが熱愛報道と重なって見えたことかな? それと、ドラマのストーリーとは何の関係もないけど、鈴木保奈美と宮沢りえに不思議な共通点があること。
それは1987年、宮沢が出演したCM『三井のリハウス』での役名が、その2年後に鈴木が主演したドラマでの役名と一致していること。その役名とは「白鳥麗子」。

転校生の役で登場した宮沢のあまりの可愛さに、CMは大評判を呼んだ。



一方、その2年後にドラマ化された『白鳥麗子でございます』に、超タカビーお嬢様として登場した鈴木の姿も、バブル全盛期だった世相とマッチし、こちらも大きな話題を呼んだ。



今回、大河ドラマで二人が共演したのは「白鳥麗子」繋がり!? そんなわけはないと思うが、まさかということが芸能界にはあるから、案外そうだったりするのかも知れない

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