ビッグレッドファーム 公式ブログ

- BIG RED FARM -

秋の撮影会

2010-08-31 | 
この時期、再び写真とDVDの撮影会が始まります。

中には引取ってすぐに撮影をしてしまう馬もいます。

引取った馬は、環境の変化で放牧地で走り回ったり、他の馬と戯れ過ぎて
擦り傷やら何やらと写真を取るにはちょっと・・・となってしまう馬も少なくありません。

ですので、引取り後、何が何だか分からないうちに済ませてしまおうというわけです。



引取り前の飼養者から馬を引きつけてもらいました。

こちらから引取に行く事もありますが、知らない馬をいきなりわからない人が連れて来るより
今まで世話をしていた方に連れてきていただけるとより安全です。

馬を引いてもらいながら、この馬の癖や病歴、性格などについて引継を行います。


飼養者の方が帰られると撮影の準備です。

無口を革に付け替え、写真用にタテガミがなびかないようガムテープで固定。
蹄の汚れも落として、蹄油でピッカピカ。

馬も相当ドキドキしているでしょうね。
でもセリ場の喧騒に比べればそうでもないのでしょうか。

セリを経験した馬は何も経験しない馬に比べると理解が速いです。
大きく無駄に暴れることもありません。中には例外もいますが。
慣れというのは本当に大切ですね。


水害の跡のすぐ横で景色を選びながらDVD撮影。


撮影者、横で馬を歩かせる人、耳を立たせる人など影から支える多くのスタッフで作り上げるカタログとDVD。
出来あがった本とDVDを見る時は感慨一入です。

バルク元気です。

2010-08-30 | コスモバルク -COSMO BULK-
バルクの砂のぼりはすっかり完治。

ですが、気温も下がり、虻もいなくなり、日中も穏やかに過ごせるようになったので
バルクの昼夜放牧はやめ、普通放牧で過ごしています。



種牡馬の放牧時間は15:00~8:00が目安ですが、バルクは5:30~16:00くらいになりますね。

同時に放牧地でご覧になりたい方は見学時間が10:00~16:00となっているため
必然的に15:00~16:00がご見学ポイントとなりそうです。

夕暮れ時の一時をお楽しみいただければと思います。

道路横断

2010-08-29 | 
放牧地には一般道を跨いで作られたものもあります。
「馬横断注意」なんて看板を目にされた方もいると思います。


そんな場所は馬を引いて道路を横断します。

馬を引きながら先に目をやり左右を確認。

車が来れば一旦停止。
親子を止めて、車が通り過ぎるのを待ちます。


明和はそれほど交通量が多くないので馬が渋滞することはありませんが
それでもお盆やゴールデンウィークなどは意外とよく早朝から走っているものです。


横断歩道のない場所ですが、車を運転中に、馬や牛の横断を見かけた際は
10~15mくらい手前に一旦停止していただくか、徐行して通り過ぎていただくのが一番安全だと思いますので
ご協力、お願い致します。

今週の新馬

2010-08-28 | 
今週のデビュー馬。

マイネクイーンです。

日曜札幌に出走します。


昨日セリの話をしましたが、こちらはセレクトセールの高額馬。
いいえ、セレクトセールなら高額には入りませんね。
この年の中間価格を300万ほど下回っています。いかにこのセリが凄いのかを感じます。

しかしながら、馬としては十分な高馬です。

2つ前の年の同じセリで現在までに、この馬の購買価格を超えた賞金を稼いだ馬は、売却馬全体の約2割。
この2つの年の中間価格は同額です。
これほど「競馬で稼ぐ」というのは簡単なことではないのです。

昨日は高い馬が走るとは限らないと言いましたが
走らないのではなく高くて期待も大きいあまりに少々のことでは認めてもらえないのかもしれませんね。

ちなみに1歳と当歳でセリのタイプが異なりますが
同じく2年前のサマーセールで売却平均価格を超える賞金を稼いだ馬は、売却馬全体の約3割。

獲得賞金の最高はセレクト11300万(中間価格の約4.4倍)、サマー5100万(平均価格の約11倍)。

どちらを取るかは馬主さん次第ですね。

とはいえ、クイーンはセレクトセールの出身馬。
獲得賞金セリ馬トップを目指し、1億円に向かって頑張りましょう。

サマーセール

2010-08-27 | 他種牡馬 -stallions-
今週は月曜日から金曜日まで軽種馬農協のサラブレッドの競り市です。
木曜までに牝馬5頭、牡馬20頭の計25頭の馬を購入しました。

中にはマイネルラヴの仔が3頭と


イーグルカフェの仔が1頭。


そしてデジタルの仔が1頭。


この5頭の最高値はイーグルカフェの仔。
ブラックタイプを見ても他の仔が見劣りするわけでもありません。


木曜までの全体の結果を見ると、3頭の中では最高値はデジタルが抜けています。
こちらは、種付料も2頭とは桁が違い当然と言えば当然の結果かもしれません。

売却率はイーグル4.5割。ラヴ5割。デジタル6割。
上場頭数がラヴに関しては2頭の3倍以上の数字にも拘らずこの売却率であることは
ラヴの産駒に魅力を感じる購買者が多いことを物語っていると思います。


馬は種付料や競走成績で単純に評価が決まるものではありません。
またセリなどでの取引価格の高かった馬が走るとも限りません。

ここが、馬が難しく、面白いところでもあります。

セリのホームページもあります。
http://www.hba.or.jp/
上場馬の写真や動画もありますので、みなさん、血統や価格に左右されず
自分だけのお気に入りの馬を探してみてはいかがでしょうか。