白い朝

最近朝晩の冷え込みが進み、日の出の頃にはよく靄がかかるようになりました。


白い雲の中から表れる馬達は幻想的。

もう少し濃い霧がかかると
集牧の時には馬達がどこにいるのかすらわからなくなってしまう事もあります。

そんな時はただひたすら歩いて目を凝らして探すしか手はありません。
遠くに聞こえる馬の鼻息に耳を澄ますことも必要です。

鳴いてくれるとわかりやすいのですが
馬は普段、何もないのに嘶くことはありません。
パドックで嘶く馬は不安や寂しさを抱えてのこと。

昼夜放牧をされた馬達は、陽が昇り穏やかな朝を迎えれば
ようやく夜が過ぎたかと安心して静かに草を食んで過ごしています。

そんな馬を見つけるのはなかなか大変。

さすがは草食動物だと思います。
無駄に騒いで食べられてしまうわけにはいきませんからね。


バルクの放牧地にも薄い靄がかかっています。

バルクは朝、放牧地に放されたばかりで「さあこれからだ」と元気一杯。
道路を挟んだ放牧地から集牧される馬を追いかけるバルクは相変わらずの行動ながら見てて飽きません。


白く包まれる朝は眩しい太陽が照らしてきます。

パドックに馬を放した後に振り返る景色は
眠っていた体と心を起こしてくれます。