ムダ？毛の手入れ

今、ラフィアンターフマンクラブ募集馬のカタログ用撮影をやっています。

撮影のときには馬を磨きあげます。

馬の手入れで、タテガミや尻尾、馬体はよく聞くところですが、
耳毛や足の球節の後ろの毛(距毛：きょもう)と言われる部分も気を使われています。


馬の耳は普通、毛で表面が覆われています。
異物の侵入防止などの役割がありますが、
人の眉毛などと同じようにボサっとしていると顔がすっきり見えないとのことで
セリやレースのときなど人目につく時には切られてしまいます。

音もよく聞こえるようになるんじゃないでしょうか。
もしかしたら耳毛があったら、音防止のためのメンコが必要な馬が減るかも？しれませんね。


こちらは距毛です。

こちらもくもずれという傷の防止や繋(つなぎ)を濡らさないなどの役割があるのですが、
「だらしない」とか「切った方が動きが良く見える」などの理由のために
耳毛同様切られてしまいます。

人と常に一緒にいる生き物なので
人が美しいと思う容姿に作り上げられます。

馬を美しいと思うのはそういった事もあり必然なのかもしれませんね。