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【ボス戦が無いのが特に良い】無発見クリアにこだわりすぎてストーリーが破綻してる

2015年10月31日 22時14分32秒 | キワモノすぎるレビューたち
スプリンターセル ブラックリスト (日本語版) [ダウンロード]
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ユービーアイソフト

ユービーアイ・ザ・ベスト スプリンターセル ブラックリスト
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 PC用ビデオゲームの話なのでどうしようかとも思いましたが、せっかくなので。

 スプリンターセル。
 昔メタルギアソリッド3をスネークイーターにサブシスタンス、さらにはアニバーサリーにHDリマスターと、怒涛の勢いで貢ぎまくっていたものですが、その時期に部隊にいた後輩に勧められてさわりだけやってみたのがカオス・セオリーでした。
 その後しばらくして除隊し、借りてたゲームも返したため結局未クリアのままなのですが、ちょくちょくソフマップの中古コーナーで見かけたりしておりました。
 で、最近になってSteamで30%OFFになってたのを見つけたので、とりあえずこれ買ってみました。
 カオス・セオリーは、Steamでは日本語化されていない様なので、とりあえずスルーです。
 
 プレイしてみた感じ、メタルギアソリッド4や超劣化版メタルギアヴァンパイアレインを彷彿とさせるステルスゲームです。
 メタルギアは敵兵を排除しつつ進むもよし、隠れ進むもよしのゲームで、ヴァンパイアレイン超劣化版メタルギアは発見されたら即オワタという実はメタルギアよりもステルスをしてるゲームでした。ただし敵を引きつけたりといったことは出来ないので、その点は不満が残りましたね。まあ敵が敵だからしょうがないけど。
 もっとも、スプリンターセルはキワモノのボスキャラとかが一切登場せず、そういった意味ではゲーム性はまるで異なります。
 個人的にはボスキャラが登場しないというその一点においてこっちのほうが好きです。MGSってそこまでは面白いのに、ボス戦に入ると途端に興醒めするんですよね。せめて普通の人間でやってくれ。
 その意味ではMGSVGZも結構好きですね。
 
 基本ランボーばりの正面突破、最小限の敵を斃す、まったく誰も殺さずにクリアと三種類くらい選べるらしいんです。が、実際のところ全部が全部誰も斃さずにクリア出来る様にも思えませんでした。
 正確に言うと、敵に発見されない&気絶させる、サイレントキルで殺害、サプレッサー未装備の銃でバンバン撃ち殺す、といった区別になる様です。
 これらはモードを選択するわけではなく、あくまでプレイスタイルで、これらがクリア後の評価とトロフィーにかかわってきます。
 
 スニークアタックで敵を気絶させるのはステルス・エントリーの一環になるらしいので、ステージ全エリアを敵に発見されない、もしくは発見されても戦闘状態になる前に気絶させればゴースト評価は可能です。
 まあ、わざわざこの手のゲームでランボーごっこしても仕方が無いので、基本的にはステルスプレイが主体になる人が多いのではないでしょうか。

 やはりステルスゲームということで、『気づかれることなく、誰も斃さずに警戒網をすり抜ける』ことが評価の最重要ポイントの様です。
 敵を殺害するよりも気絶させ、気絶させるよりも倒さないまま、接触すらせずに警戒網を通過することで、より多くのボーナスをもらえます。
 例としてノーマルモードの場合、敵に発見されないまま敵を殺害した場合は+100、敵を気絶させた場合は+125、敵に発見されないまま目的の場所に到達した場合は+150の評価ポイントをもらえます。
 ただしエリアによっては、特殊部隊本部の牢獄の様に最初から外敵の侵入を警戒しているエリアもあります(正確には交戦状態から見失った)。
 そういった侵入を警戒している敵勢力の場合、どういうわけだかステルス・エントリーで警戒網をすり抜けて突破してもひとり当たり+50しかポイントボーナスがもらえません。
 警戒モードの敵はこちらの行動によって(攻撃失敗、ほかの敵の目の前で別の敵を斃し、一人を斃し損ねる、死体を発見されるなど)侵入が露見することで移行し、メタルギアソリッドと違い一度警戒フェイズに移行すると解除されません。
 警戒モードに入っている状況の場合、当然無発見突破はより困難になり、さらに獲得ポイントも低くなります。
 なので、ゴーストクリアを考えるならさっさとやり直しがよろしいかと思います。ただし特殊部隊本部の牢獄はストーリー展開上必ず交戦→警戒フェイズになるので、全員気絶させるのが好評価への近道です。
 また、エリア各所にはコンテナが設置されており、このコンテナに敵兵の体を隠すことで+50のポイントをもらえます。ただし、基本敵に接触せずにクリアすることを目指すなら無用の長物です。
 それとは別に壁を伝って進む、屋根の上を通るなどの隠しルートを発見した際にも+100のポイントが得られます。コンテナは完全未発見クリアでは使いでが無いですが、隠しルートは多ければ多いほどポイントが増えるため、積極的に探してみるべきです。

 敵を倒した場合、エクスキュートゲージが蓄積されます。
 基本的にどんな手段で倒すのでもいい様です。
 これは三人まで連続して斃せるエクスキュートを使用するのに必要なゲージで、これを使うと防御力無視で敵を一撃で倒すことが出来ますが(殺害か気絶かは使用武器による)、ヘルメットをかぶった敵兵の場合に限ってヘルメットを飛ばすだけに留まる様です。

 また、エリア各所にトランクケースが配置されており、これらを利用して装備の補給を受けることが出来るほか、前線基地パラディンを改造するとトランクケースを利用して装備品の換装を行うことが出来ます。
 装備品は任務用スーツ、ガジェット、サイドアーム、長物、非殺傷武器のよっつあり、ガジェットはラジコンヘリや小型カメラ、手榴弾まで多岐にわたり、それぞれ三個まで携行可能です。
 任務用スーツをより上位のものに変更することでガジェットや弾薬の携行数は増えていくのですが、これが変更されるとすでに装備しているガジェットが減ることがあるためか、任務用スーツはゲーム中で変更できません。
 
 また、評価ポイントによって支給額が決定されるクリア報酬によって、前線基地であるパラディンのアップデートや個人装備品とそのカスタマイズパーツをアンロックできます。一部の装備品はリワードでアンロックされる様ですが、一部の装備はリアルマネーでDLCを購入することでアンロックされます。
 追加コンテンツのうちHomelandは購入してからアクティベートする必要があり、購入しただけでは有効化されません。高性能武器パックは、購入と同時に自動で有効になりました。
 尚、高性能武器パックに存在するクロスボウ用のボルトとは別に、Homelandでは催眠ガス専用のクロスボウが追加されます。無意味です。
 また、スマートフォンアプリ『SPLINTER CELL SPIDER-BOT』をプレイしないと解除されないアイテムもあるのですが、ガラケー持ちにはきついですね。
 アイテムコンプリートにこだわらなければ問題ないですが。というか、ステルスナノスーツが一番役に立ちます。

 難易度は四段階あるのですが、最高難易度ではエクスキュートと補給ケースが使用できないほか、ガジェットの同時携行数が各品それぞれ一個減っています。
 補給ケースがあればガジェットはかなり潤沢なのですが、最高難易度に挑戦する場合はかなりきついですね。

 なお、イージーモードとノーマルモードではミッション1冒頭でチュートリアルを兼ねて敵を斃さないといけないんですが、難易度リアル以上ではスルーすることが出来ます。すぐに警戒フェイズに入るうえ、地味に死角が少ないので、なかなかうまくいきませんけど。
 ただし、しばらく待ってれば見張りがひとりになるので、そうなってからなら突破は容易いです。
 このゲーム、メタルギアと違って警戒フェイズが見た目で判断できないので、ポイントが支給されるまで成功したかどうかが判断できません。とりあえず無線機で警戒を呼び掛け始めたらアウトです。

 いくらかプレイしてみて思いましたが、基本的にやってることがアサクリ3と一緒ですね。壁を攀じ登ったり見つからない様に敵を斃したり、口笛を吹いてみたり。エア・アサシンは無いなあと思ったけど似たようなことはやってるし。

 ただ、隠れながら進んでいくのは結構楽しいですね。私の腕ではまだまだですが、まったく発見されずに抜けることの出来た部分もありました。重要なのは巡回ルートを見極めることですね、そこらへんはメタルギアと一緒です。
 ただ、ステルス・エントリーでなくサイレントキルを主体に進んでいこうとする場合、銃のエイミングがアイアンサイトを使えないので結構狙いにくいです。カーソルが赤に変わった状態だと必ず命中しますが、即死するとは限りません。
 あと、犬がいる場所は結構きつかったです。催眠ガス系の装備をアンロックするまでは、なかなかしんどい難敵になるでしょう。
 ある程度慣れてくると、スルーできる様になりますけど。

 TPSと考えると出来が悪いので、やはりステルスゲーとして考えるのがベストなんでしょうね。
 ただ、何をするにしてもメタルギアほどには技術は要求されないです。基本的にはタイミングを見計らってキーを押すだけですので。技術の巧拙が要求されないあたりが、このゲームの不満点といえば不満点ですね。
 儀式の人とかマジですごいからなぁ……

 ある程度装備を揃えてノーキルクリアを目指す場合、DLCで提供されるクロスボウとセンサーショッカー、催眠ガス弾等が必須になると思います。なお、仮面ライダーとは一切関係がございません。
 投擲設置型の電撃地雷なんですが、センサーショッカーや投擲催眠ガス弾等を立ち話をしている敵に向かって投げつけると数人まとめて昏倒させられるので、特に犬を相手に重宝します。
 パーフェクトだと二個しか持てないので、調子に乗って使うと後で地獄を見ますが。と思ってたけど、ゴーストスタイルは習熟するとガジェットはほとんど必要無くなります。

 このゲームはソロのキャンペーン、4Eミッションと呼ばれる拠点のスタッフ四人から請け負う四種類の特殊ミッション、マルチプレイに分かれています。
 4Eミッションはそれぞれ目的の異なるミッションをこなすんですが、主人公とその部下のそれぞれのキャラクターを操作する二人同時プレイになることがあります。
 ほかのミッションと違って協力プレイが必須になります。
 なので相手がいない場合はプレイできません――それはつまり、ブラックリストがすたれてプレイヤーがいなくなったら、そのミッションは相手がいなくてプレイできなくなるってことです。
 この点だけは、本当にどうかと思います。


 ミッション1では敵を必ず排除しなければならないシーンが三ヶ所あります。このため完全未発見クリアは絶対に不可能です。
 最初の一ヶ所、最初にターゲットだと思っている椅子に縛られた男を救出する部屋。
 パーフェクト難易度でも催眠ガスを投げ込むだけでなんとかなります。重要なのは投げ込む位置。
 二ヶ所目はターゲットを救出する警察署二階の取り調べ室。
 エクスキュートなしだと地味に難所なのですが、実はここ、ガラス越しに敵の足元に催眠ガス弾のクォーラルを撃ち込むだけで全員まとめて斃せます。エクスキュートを使うと巻き添えを食ってターゲットまで一緒に催眠状態になるのですが(なぜかガラスも割れません)、このやり方だとなぜかターゲットは巻き添えに出来ません。地味にポイントが大きいので、難易度パーフェクトならともかく、エクスキュートを使えるならお勧めしかねます。
 ちなみに三ヶ所目はその直後ですが、各個撃破していけばOKです。催眠ガス系は適当に撃ち込んでも倒せるので楽ですね。
 
 なお、ゲームとしてみる場合はともかくストーリーのリアリティを考えると、アメリカンコンサプションの様にこれどうなの?と思うところもあります。
 上水道に病原菌を混入させるというバイオテロの阻止が目的なのですが、敵を一切殺傷しないままポンプを止めただけでクリアになります。そこは犯人を鏖殺にしないと、閉めたバルブをもっかい開いて終わりじゃね?

 ゲーム中には回収対象がみっつあり、デッドドロップというUSBフラッシュメモリ、ノートPC、重要ターゲットがそれに該当します。
 いずれも回収することでゲーム内通貨がもらえます。
 回収可能なのは一回きりですが、回収した後も『回収してね』って言ってきます。めんどい。
 ちなみに回収を考えなければ難易度はだだ下がりなので、本格的に取り組むのは回収を終えた二週目以降になると思います。

 私はキーボードでプレイしてますが、極端に操作性は悪くないです。少なくとも戦闘中だというのに剣を振ることもできないアサクリに比べれば、かなり楽でした。あれほんとになんでなんだか。

 グラフィックはDX11とDX9で切り替え可能です。アプリケーション起動中に切り替え可能なのが切り替え可能なのが素直にすごいと思います。



 あと、ゲーム中のムービーが完全リアルタイムレンダリングです。
 バイオハザード5はリアルタイムレンダリングでも、ゲーム中で破壊したオブジェクトがムービーでは存在しているなどゲームパートとムービーでモデルが異なる、ありていに言ってしまえばセットが違ってたのですが、こちらはムービーに入る前に破壊したオブジェクトの影響がムービーに反映されているなど、ムービーとゲームでモデルが共通です。

 ちなみにデフォルトでは日本語字幕日本語吹き替えです。若本さん顔に合ってないよ。
 変更しようとするには、初回起動時に難易度を決定する際、右下から音声設定を変更する必要があります。
 『パラディン』というメニュー画面からでも変更可能ですが、初回起動時に設定を忘れると冒頭が日本語吹き替えになってしまいます。
 結構見落としやすいので、ご注意ください。

 なお、セーブデータ保存場所はC:\Program Files (x86)\Ubisoft\Ubisoft Game Launcher\savegames\79acf51b-7dc1-4e70-8f0c-ef3182106587\449です。ID等によって一部変わるかもしれません。

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