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【性能のTrooper、美観のStryker】サイドパネルを交換して性能の変化を検証する。

2015年10月26日 07時13分24秒 | キワモノすぎるレビューたち
CoolerMaster CM Storm Stryker フルタワー SGC5000WKWN1JP
クリエーター情報なし
Coolermaster


CoolerMaster CM Storm Trooper ATX/E-ATXフルタワ- /ブラック SGC5000KKN1JP
クリエーター情報なし
Coolermaster



 2011年11月25日、現在愛用している自作向けの大型PCケース、CMStorm Trooperが国内でリリースされました。
 HDDトレイの一部の向きを縦横に変更可能にしてシャドウベイとオープンベイのどちらとしても使うことが出来るという、画期的な機能を搭載した製品です。

 で、そののちCMStormに新型のPCケースが追加されました。
 CMStorm StrykerというTrooperの色違いモデルと、Trooper - Windowという派生形です。
 これらに共通する特徴は、アクリル製のクリアウィンドウを装備しているということです。
 CoolerMaster各製品を扱っている商社のHPには現時点(2012年7/19現在)ではこれらの製品の記載は無く、国内の流通の予定が無いか目処が立っていない状態、もしくはただ単に発売前の様ですが商社の直販であるCMインダストリーダイレクトにサイドパネルの直販がありました。価格は4180円です。
 Trooperのオリジナルモデルにはサイドパネル下部ファンを取り付けるための開口部があり、美観はともかくとして冷却性能には少なからず影響が出ると思われるため、これからPCケースを選ぶ方の選択の参考になる様に、外観と冷却性能への影響を見比べてみようと思います。

以下がPC構成(当時)です。
システム周り
・OS:WindowsXP Pro
・CPU:Intel i7 980x(定格)
・CPUクーラー:Thermalright Archon
・RAM:Corsair CMT6GX3M3A2000C8
・M/B:ASUS RAMPAGEⅢ Extreme
・電源:エナーマックス・レボリューション950W

フロントベイ
・システムドライブ:Intel SSDSA2VP020G201
・アプリケーションドライブ:PX-128M3
 以上二点をクレバリーのSUP41に格納して一番下の5インチベイに設置
・旧システムドライブ(SSD破損時に備えて確保):HDD:WestanDegital VelociRaptor150GB
・HDD:WestanDegital BlueCaviar640GB
・HDD:WestanDegital VelociRaptor150GB
・HDD:WestanDegital BlackCaviar1TB
・RAMドライブ:ACARD9010 16GB
・光学ドライブ: BDR-S05JとDVR-S17J

以下、PCIデバイス
・グラフィックスボード:ELSA GLADIAC GTX 285 V2 2GB
 ※前回のGTX680ですが、MSIジャパンに連絡したところ中の人に初期不良認定されてしまい、業腹ながら返品の運びと相成りました。
 品物としては気に入っていたのですぐにでももう一度購入したいのですが、『本当に壊れているのか否か』の判断がつかないため、しばらく様子を見つつ代理店に頼んで診断結果を教えてもらおうと思っています。本体が壊れていなければドライバに問題があるということなので、今すぐ買い替えても意味がありませんし。怖いのは売り切れくらいです。
 ただ、285の状態で301.42や301.79をインストールしてウィンドウをドラッグするとちらつきが出るため、ドライバの相性の問題の可能性が高いのではないかとも今は思います。
・サウンドカード:ASUS HDAV1.3D
・エンコードボード:WinFastPxVC1100
・キャプチャボード:MonsterX-i
 並び順はグラフィックボード、1スロット空けてキャプチャボード、サウンドカード、ドーターカード、エンコードボードとなります。
※前回レビュー時は空きスロットが無かったためにドーターカードを背面の縦スロットに取りつけていましたが、今は空きがあることと、PCIスロットに差し込んで固定したほうが取りつけがしっかりするのでM/B上に取りつけています。

 ファン構成に関してですが、トップファンを主に外観上の理由からMegaFlow 200 Red LED Silent Fanに変更してあります。HAF932の経験からトップファンは風量を抑えて吸気したほうがCPUクーラーの冷却性能が向上することがわかったため、吸気にしています。もともと組まれているファンに関しては騒音値と回転数しか書いてないので、風量にどの程度変化が出たかはわかりません。多分減っていると思います。
 サイドファンとしてRed LED Silent Fan 120mm R4-L2R-20CR-GPを2枚。これも吸気ファンとして組んでいます。オプション品のサイドパネルにはファンは取りつけられないため、無しになります。
 なお、サイドファンとトップファンはケースのファンコン機能で回転数を抑えています(正確に何%程度の回転数かは不明)。
 CPUクーラー用にGLOBE FANのRL4Z B1402512EH、150CFMのモデルを2枚。
 モジュールのHDD冷却ファンはKAZE JYUNIのSY1225SL12SH、最高速最大風量のものに組み変えました。
 ボトムファンはRed LED Silent Fan 120mm R4-L2R-20CR-GPを後部に一枚。前部には組んでいません。小物入れに風が遮られて役に立たないからです。
 背面のファンはRL4Z B1402512EHに交換してあります。
 ものすごく端折って言えば、『背面とグラフィックボードの排気、CPUクーラーの排気を除いて、取りつけてあるファンは全部吸気』です。

 ここからは、特記しない限りオリジナルのサイドパネルを装着した状態でのレビューとなります。
 また、サイドパネルが直接関連しない部分に関しては分けて記述しません。
 作業手順上重要と思われる事柄に関しては、赤字で記述します。

 まず拡張性。
 フロント側のオープン/シャドウの切り替えが可能なモジュールは、向きを縦にしてオープンベイにすると左右のプレートのフロント側だけ固定用のねじが締められなくなります。設置するローカルに干渉するためで、ねじの種類を変えてみても駄目でした。
 なので、現在はリア側だけで固定されている状態です。位置決め用のラバーブッシュつきの突起があり、固定に資しているのがビスだけではないため、とりあえず不自由は無いですが。
 ただし下段側のモジュール組み換えに関してですが、ケースのフレーム剛性を確保するためのものらしい横向きの棒との位置関係に問題があり、これを固定しているビスをはずさないと縦方向の取りつけが出来ません。全体的に、縦方向に取りつける場合ねじ止めする個所やブラケットが減るため、剛性の低下が心配です。

 フロント側に関しては、今のところなにも接続していません。もともと現用のマザーボードにオンボードのUSB3.0端子が無いこと、e-SATAをつなぐ予定は無いこと、ぶっちゃけ背面からつないだハブのほうが使いやすいことなどが理由です。


 xDockに関しては、専用のペリフェラル4ピンとSATAケーブルを引っ張る必要があります。電源供給ケーブルとSATAケーブルが本体に用意されていないためで、SATAケーブルは70cm近い長さのものが必要になるでしょう。作業性を考慮すると、使う予定があるならほかのパーツを組む前に真っ先にケーブルを引いたほうがいいと思います。端子はxDock後部のかなり奥まった場所にあり、CPUクーラーやオープンベイのデバイスを組んでしまうとかなり作業がしにくくなります。

 また、モジュールのサイドパネルはモジュールの位置決めのためのものか下段の後端部分に小さな爪状突起があり、これが干渉するためあまり全長の長いデバイスを取りつけられません。とりあえずANS-9010はこれが干渉してモジュール下段には組みつけられませんでした。
 ケースの底には標準では2.5インチのHDDやSSDを数台格納出来るラック、とでも表現すればいいのか、とにかくそれがついています。底部の後部側ファンを組みつけようと思うと取りはずす必要がありますが。
 底部の前部側ファンに関してですが、正直あまり意味を見いだせないです。建前上は小物入れをどかしてHDDの底面に風を当てるとかそんなのだと思いますが、どうせ風が当たるのは1枚だけですしね。その1枚が爆熱だというなら話はわかりますが、どうせなら小物入れをもっと大きくするか、小物入れの位置をもっと下に下げてもう1つくらいオープンベイを確保してほしかったですね。小物入れを隠すパネルは完全分離式です。
 ファンコン機能についてですが、これは接続したすべてのファンを同時に制御するタイプで、個別の調整は出来ません。また、回転数をゼロにすることも出来ません。
 フル回転時に対して何%程度の回転数かもわからないです。



 電源ですが、下面吸気の配置のほかに電源を上下反転して上部から吸気することも出来ます。マルチGPU構成を考えるとGPU周りの空気の密度が薄くなり、電源とグラフィックボード、両方の冷却に影響が出る様な気がして、あまり意味のある造りとは思えません。
 CPUクーラーの冷却効率をいろいろ試してみてわかったんですが、吸気ファンと排気ファンの配置や強さによる空気密度の変化は、内部の冷却効率に密接にかかわってきます。排気にした場合と吸気にした場合、さらにファンの風量によっては5度以上の差が出てきたこともありました。
 上部にファンを向けるのは、特にオリジナルファンを搭載したタイプのGPUでSLIを組む場合、セカンダリ側の冷却に問題が出るかもしれません。
 なお、HAF932の様に上下のどちらにも配置する、といったことは出来ません。このモデルは底部配置のみです。

 次にメンテナンス性及び取り付け作業性。
 取っ手がついてるので動かしやすいのは高評価。でもフル装備にしちゃうと結構きついです。腰に注意してくださいね。
 フィルタに関してですが、お世辞にも目が細かいとは言えず、完全な防塵というより異物混入防止の意味合いが強いと思います。防塵性に関しては気休め程度のものでしょう。ノンフィルタの932よりはましだと思いますが。
 ただ、取り外しが利くので掃除は楽です。

 マザーボードのスペーサに関してですが、スペーサにかぶせてドライバーで回す小型のレンチが附属しています。指で回すと弱いしプライヤで動かそうとすると捩じ切る危険があるので、かなり嬉しい附録だと言えます。


 CPUクーラー回りの作業性に関しては正直お粗末です。
 XL-ATX対応でマザーボードの下端側に余裕を持たせる必要が出てきたためか、932にあった上部の電源取り付けスペースは撤去され、マザーボードの取り付け位置全体が上にずれた印象を受けます。その分下側の配線は楽ですが。
 このため手が入りにくく、トップファンの交換やCPUクーラーファンの清掃は正直やりにくいです。HR-02の場合、トップファンを交換するためにCPUクーラーを取りはずす必要がありました。

 ボトムファンですが、私の場合は標準でついてくるあの小ねじが嫌いで、ステンレス製の小ねじとナットやワッシャを組み合わせて使っているのですが、皿ねじを使うことでフィルタの干渉を回避してファンを固定出来ます。
 なお、ここに関しては金属のファンガードを組んでいる場合、ビビり音が聞こえることがありました。
 現在は商品名は忘れましたが、どこかのメーカーのファンフィルタに付属していた樹脂製のファンガードを、ラバーワッシャをかませて装着しています。

 それと、気になったのは中段のメンテナンスホールですね。私はシャドウベイモジュールをファンが右側のサイドパネル側にくる様に(つまり、ケーブルが裏配線)設置しているのですが、E-ATXマザーの場合、マザーボードで開口部が半分くらい塞がってしまい、SATAケーブルが通せません(曲げる角度が大きすぎて取り付け部分に力がかかりすぎます)。このため、下段のフレームの隙間からケーブルを通して裏配線側に引き出し、そちらからケーブルを接続しています。
 また、開口部の横幅が狭すぎてVGAなどの電源ケーブルを通せません。そのため、せっかくの裏配線配置を生かし切れていないのが残念です。

 よくわからないのはモジュールやサイドパネルのファンのねじがM3なことですね。
 932はM4が標準だったのでビスを買い直さないといけないということのほかに、ファンの固定穴の直径と合ってないのできちんと固定出来ないうえ、ケースに標準でついてくるものは短すぎてファンガードその他を固定出来ません。
 932はサイドパネルに穴が開いていて、ここにM4の小ねじを通してナットでファンガードと金属製フィルタを挟んで固定していましたが、今回はそれが出来ません。サイドパネルだけフィルタが無いので、ホームセンターで買ってきたM3のビスを使ってファンガードと金属製のフィルタでファンを挟んで組みました。
 サイドパネルのファンは私の場合は35mmの皿小ねじを使って、そこにファンやファンガード、金属フィルタと防振ラバー、ギャレットワッシャ(そんな商品名でした)で長さを調整しています。
 30mmでは短すぎ、35mmでは長すぎます。帯に短し襷に長しという言葉を地でいく話ですが、下手に長すぎるねじを組もうものならねじの先端がサイドパネルのメッシュに当たって変形させることになるでしょう。ここに関しては本当に貫通穴を開けてほしかったです。
 背面のファンに関してなんですが、私は基本的に標準で突いてくるタッピングビスは使いたくない(削り取られたごみが出たり、すぐなめたり、ファンガードのねじ穴を押し広げてつきにくくなったりするから嫌いです)派閥なのですが、厄介なことにサイドパネルが14cmファンのねじ穴にかぶっており、ねじのヘッド部分が大きいねじだと干渉してしまいます。というか、既存のねじはほとんど干渉します。
 M4の皿小ねじなら干渉はしませんが、30mmでは短すぎてファンガードを組むと十分な締め付けトルクでナットを締められません。
 35mmの皿小ねじで組んでみると、干渉を避けてちょうどいい長さでファンを組むことが出来ました。余談ながら35mmはあまり一般的ではないのか、コー●ンでは必要なサイズのねじを見つけることが出来ませんでした。仕方が無いので、楽天市場の『ネジのトミモリ』で購入しました。
 個人的意見ながら、小ねじの頭はキャップタイプ、つまり六角ヘッドのものをお勧めします。ステンレスのねじが相手であればなめにくいことと、小さなL型レンチは作業に必要な空間が少なくて済むうえ、梃子の原理である程度大きなトルクがかけられるからです(ただしやりすぎるとリブなしのファンの場合筺体が割れます)。


 外観はとにかく武骨で『騎兵トルーパー』のネーミングに恥じないアグレッシブなデザインです。出来ればもう少し横幅を取って裏配線スペースを広げてほしかったですが。
 アクリル窓が無いので内部の様子がまったく見えません。美観の観点からはこの点はかなりマイナスです。ただ、内部に光り物が無い場合はあまり関係ないですが。
 サイドファンはLEDつきを組んでみましたが、メッシュが二重になっているために光がほとんど見えません。また、このためにメッシュの割には開口面積がかなり小さく、実際の吸入空気量がかなり減ってしまいます。この点は問題だと思います。
 メインスイッチのLEDやファンコンの電源、アクセスランプ等の電源はペリフェラルから取っており、これをつないでいない場合ファンコンにつないだファンや電源・HDDアクセスランプが動作しなくなります。また、専用の端子の無いファンはLEDのON/OFF機能に対応しません。
 なお、アクセスランプは天面部分にカバーをかぶせてある関係上奥まった位置にあることと、元々のLED色がかなり暗めな赤なこともあって点燈に気付きにくいです。LEDを真上から覗きこまないと、アクセスランプの点滅はかなり分かりづらいのではないかと思います。


 静音性に関しては、もともとまったく期待していなかったので上等な部類だと思っています。
 14cm大口径ファンが増えたことと、特に必要サイズの関係上背面に組んでいたグラボの吸い出しファンのサイズが80mmから92mmに代わり、風量を維持しつつ騒音値が下がったのが最大の理由ですね。



 さて、クリアパネルですが。
 ウィンドウはかなり大型です。ちょっと横幅が広すぎて、オープンベイ側の構造物まで見えています。フレームに這わせたケーブルまで見えても仕方が無いのではと思います。オリジナルのサイドパネルのサイドファン部分は残しておくべきだったのではないでしょうか。
 ファンをLEDのものにしたり、GTX680Lightningの様にイルミネーションがついていれば見栄えもするのでしょうが、『光らないPCケース』という認識に基づいて光りものは度外視してファンを選んだため、残念ながら彩りには欠けますね。
 モジュール側の部分は二重メッシュになっています。どうせならこの部分にも着脱可能なフィルターがほしかったですが、むしろ個人的にはそこに期待していたので、着脱式フィルターが無いのは残念です。
 CMインダストリーダイレクトではこれを『ダストフィルター』と称していますが、実際のところはまったく役に立ちません。オリジナルのサイドパネルのサイドファンを取りつけるあたりが、これと同様に二枚のパンチングメッシュを重ねた造りなのですが、内側のメッシュに埃がつくと、外からちょっとやそっと拭いた程度じゃ落ちません。二枚のメッシュパネルがずれているために見た目よりも開口面積が小さく、吸気効率もさほど高いとは言い難いです。
 アクリルのウィンドウにねじ穴や開口部は無いので、サイドファンは取りつけられません。HAF932のAMDエディションが出たときに、サイドパネルがふさがっていると温度にどんな影響が出るのかと疑問に思って、932のサイドファンを止めてサイドメッシュをチラシでふさいで温度を測ってみたらCPU温度が若干上がったので、今回も少し温度は上がるかもしれません。


(CPU全負荷時……左がオリジナルのサイドパネル、右はクリアウィンドウつきサイドパネル)
 CPU温度の測定は例によってPrime95とCoreTemp。でもこれ全部のコアがフルロードにならないんですよね。ハイパースレッディングのためだろうか?
 なお、CPUはSST-M35熱伝導シートを使用しています。銀グリスはその都度結果が変わってくるため、使用していません。
 現在室温は37.5度。クーラーは使っておりません。この状態で20分負荷をかけてみます。暑苦しい節電の夏なのであまり時間をかけたくないのです。橋下めいらんことしやがって……
 さて、温度を実際に計測してみた結果ですが、アイドル時、負荷時ともにほとんど差がありません。クリアパネルのほうが若干高いかな、というところです。
 さほど神経質になる必要はなさそうです。


(VGA全負荷時……左がオリジナルのサイドパネル、右はクリアウィンドウつきサイドパネル)
 せっかくなのでGPU温度も測定してみようと思います。
 こちらに関しては通常の測定だとシロッコファンが45%で固定になってしまうので、AfterBurnerで回転数を100%に固定した状態で計測します。
 Devil May Cry4のベンチマーク機能は案外GPU使用率が低かったので、今回は手元にあったVOCALOMARKββ。ゆめりあ? 何それフルスクリーン解除できないから使いにくいよ?
 こちらはクリアウィンドウ装着時のほうがサイドパネル分の吸入空気量の不足のためか、温度が高くなっていました。
 どうやらサイドファンの分の吸入空気量の低下がもろに影響してるみたいですね。ただし、ボトムフィルタを清掃していれば、その温度の幅はさほど広くなりません。
 
 というかDMC4でベンチマークで温度をとった時の結果がオリジナルのサイドパネルで65度、ウィンドウありで67度。
 VOCALOMARKββで温度をとった時の結果はオリジナルで74度、クリアウィンドウありで75度。これはひどい。スコアやFPSを取る場合はともかく、温度を見る場合には、DMC4やRE5はCPU依存率が高すぎて使い物にならないみたいですね。そういえば920から980xに換えたときも、FPSがそれだけで倍になったっけ。ということはモンハンもダメかな。GPU使用率には倍の開きがあったし(画像の下のほう参照……ちなみにDMC4のGPU使用率は45%前後でした)。

 それはともかく、やはりサイドファンやメッシュからの自然吸気が無くなったことで、特にPCIデバイスの冷却効率にかなり大きな影響が出る様です。
 出来ればHAF932みたいに、サイドファンを残しつつ上半分がウィンドウになったパネル構成にしてほしかったな……剛性も外観も確保出来るしエアフローも維持出来るし。
 おそらくですが、932はマザーボード位置が低かったのと、12mmファンを四枚組めるつくりだったために、グラフィックボードよりも上部に風が届いて、その結果エアフローが変わってCPU温度に影響が出た、ということなんでしょうね。
 Trooperは低い位置にしかファンが無く、ボトムファンの風もグラフィックボードに遮られて上部に届かないから、恩恵も無いけど代わりに影響も出なかった、ということなんでしょう。
 なお、サイドパネル後部の90度折り曲げ部分はちょっと加工が雑でした。CoolerMasterのレビューではたまに聞きますが、ちょっと工作精度が低いです。正確に直角になっておらず、手回しねじのかかりが浅くなったりすることがあります。
 オリジナルの初期型TrooperとStrykerの差異は以上です。
 冷却性能を取るならTrooper、美観を取るならStrykerもしくはTrooper-Windowというところですね。

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