【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 07月05日(金曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-07-05 05:10:05 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ ドイツとソビエト連邦による史上最大の戦車道の試合が始まる(1943年)。その数双方合わせて6,000台以上、2ヶ月近く撃ち合って敵側より多くの損害を出しながらも何とかソ連が勝った。 ◆ タヌキの小平とキツネのフルシチョフが会談、イデオロギー論争で対立し決裂(1963年)。 ◆ 一個190億円の超高級打ち上げ花火を行う民間企業「株式会社ロケットシステム」が発足。最初の2回の花火はちゃんと打ち上がったけど、3回目と5回目は失敗、文字通り打ち上げ花火に。ロケット代と人工衛星代、ウン百億円分の税金がパーに(1990年)。

◎ ◎ 「ゆっくり仕事」のススメ ベストセラー作家の大学教授が力説 =後節= ◎ ◎

- - -燃え尽き症候群やストレスを防ぐために、あなたができること - - -

=National Geographic Journal Japan 〉ニュース〉宇宙&科学 ・・・・2024.06.03 / 文=Erin Blakemore/訳=北村京子イラスト ・・・・

 

――「退社は5時以降にしろ」と言う上司をどう思われますか。

  それは典型的な擬似的生産性です。活動が生産性の指標となっているため、活動が多いことが少ないことよりも良いとされ、活動していなければ疑いの目を向けられます。

 ―― 擬似的生産性がもたらすプレッシャーは、上司や同僚にどのような影響を及ぼすでしょうか。

  できるだけ多くのことを抱え込もうとすると、結局は生産に非常に時間がかかるようになります。擬似的生産性は、仕事をする我々の足を引っ張るだけです。実際に良いものを生産するのが目標であるならば、擬似的生産性ではうまくいきません。

 ――より多くの仕事を引き受ければ、より多くのことが成し遂げられるのではありませんか。

  皮肉なことに、現実にはそれが逆の効果を及ぼすこともあるのです。管理上の負担が増え、最終的には、一日の大半が引き受けたさまざまな仕事の管理に費やされるという状況に陥ります。仕事を進める時間はほとんど残りません。仕事を仕上げる速度はガタ落ちになります。誰にとっても良いことはありません。会社の利益は増えず、価値も生まれません。従業員は燃え尽き、離職率が上がります。

 ――現代の米国は労働力の77%以上が職場でのストレスを経験しているというデータがあります。

  心理的な面から言えば、人々は今、非常に厳しい状況にあります。我々の働き方が、完全に脳を麻痺させているのです。過去20〜30年間の経済における最も不可解な欠点のひとつは、人間の脳を使って価値を生み出すセクターが存在するにもかかわらず、人間の脳がどのように機能するかについてはまるで関心が払われていないことです。

  我々は人間の脳を、タスクを次から次へと処理する装置のように扱っています。脳内でさまざまなプロジェクトを追跡し続ける負担は相当なものです。常に継続中で積極的に取り組まなければならない責務が生じる10種類の作業を同時に処理するというのは、人間の脳が耐えられることではありません。(参考記事:「もしかして気づかぬうちにストレスが悪循環? 兆候や対処法は」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/091200470/   

  ――しかし、メールやインスタントメッセージなどのツールは、仕事を楽にするように設計されているのではありませんか。

 人間の脳を少しでも理解している人は、複数の仕事を同時にこなすとろくなことにならないと知っています。メールの受信トレイなどに注意を向ける際には、非常に高負荷な認知的コンテキストスイッチ(脳内の作業文脈の切り替え)が起こります。あなたの脳は「やれやれ、今度はこれに注意を払わなくては」と考えます。これは脳にとって非常に大きな負担であり、たとえるなら、重さ5キログラムの靴を履いて走っているようなものです。

 ――一般に、歴史上最も生産性が高い人物といえば、作家のジェーン・オースティンのような、精力的に活動する人のことを指します。オースティンは、家族がせわしなく出入りする自宅の居間でこっそりと小説を書いていたそうです。しかし、あなたの著書によると、オースティンが良い作品を書けるようになったのは、家事や家族からのプレッシャーから解放された後だったそうですね。

  ジェーン・オースティンの場合、義務の少ないシンプルな生活を送るようになって初めて執筆ができるようになりました。問題は仕事の量にあったのです。現代の知識労働について考えるにあたっては、我々はオースティンの経験に学び、デジタル作業量の管理などに生かすとよいでしょう。(参考記事:「裸で冷気に身をさらす 偉人は1日の始まりをどう過ごしたか」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/111000575/ 

 ――では、「スローな生産性」を実践するには何から始めればよいでしょうか。

  労働者は自分が思っている以上に自律性を持っていると、私は考えています。最初にやるべきことを選ぶとするなら、私は一度に取り組む作業の数を減らします。

 これは、自分が引き受ける作業の数を減らさなければならないという意味ではなく、心の中で、「私は今、積極的にこれに取り組んでいる」と「この作業を引き受けたが、今は開始の時を待っている」との間を明確に区別するということです。そうすることによって心に余裕が生まれ、一息つくことができます。こうしてペースを落としつつ、ほかにどのようにすれば作業を改善できるかについて考えるのです。(参考記事:「片付けは心の健康にいい、体や人間関係にも、科学の裏付け」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/011700029/ 

  ――完璧主義に苦しんでいる人にアドバイスはありますか。

  ペースを落とすと、すぐに完璧主義が頭をもたげるものです。私が勧める解決策は、具体的な目標や区切りを設定することです。

  ビートルズがアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を制作した際、彼らはその気になればいくらでもスタジオに居続けることが可能でした。そこで、彼らはまずシングルを1枚リリースし、それをひとつの区切りとしました。そうすることによって、アルバムを完成させる必要があることを自覚したのです。みなさんもこれにならうことができます。何かを特定の時期までに行うことにしようと、具体的に決めることが大切です。

――最後に、メッセージをお願いします。

  疑似生産性は我々から自尊心を奪います。自分は忙しくしている以外には価値のない存在だと思わされるのです。技術、主体性、クオリティに関する感覚も失います。長期的に見て、あなたのキャリアを確立し、優位性をもたらしてくれるのは、あなたが得意とすることに長けることです。あなたの中には今も、職人としてのあなたが隠れています。そのことが重要ですし、決して見失ってはなりません。・  

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森のなかえ

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