本当に何かを知っていくためには、
苦悩を重ねる必要がある。
人はなぜ自分の命を懸けてまで山に登るのか。
自分にできるかできないか分からないことに対する挑戦、
自らを奮い立たせる勇気、そして苦しみ。
息も絶え絶えになりながら山を登り切り、
自分の限界を超えて頂上に達した時の喜び。
その喜びがあるから山に登るのだと思う。
そうした苦悩の上に立って、
当たり前のことを心から幸せに思える人は幸せだと思うんです。
当たり前のことを単に当たり前だと言って済ませている人は、
まだ子供で未熟です。
本当に大切なものは、失った時にしか気づかない。
それを失う前に気づくのが大人だろうと思うんです。
外尾悦郎