サンデーたかひろ

絵描き・ながさわたかひろの制作実況 “from Machida, Tokyo”

5/11金のオレ新聞

2018年05月12日 | オレ新聞

 

THE BEATNIKSが再始動、アルバム『EXITENTIALIST A XIE XIE』(エキジテンシャリスト・ア・シェーシェー)の発売に併せて〈EX THEATER ROPPONGI〉で開催されたライブに行く。

終演後、髙橋幸宏さんにお会いすることができるかもしれない、できないかもしれない、という状況の中、ついに、ついに、少しだけお話しすることができた。いや、会話したわけではなく、とにかく「幸宏さんを描かせてください」と、ただそれだけなのだが告げることができた。でもそれで充分だ。しっかり応えていただけたから。関係者でごった返す中、距離をとれない中で、スナップ写真に近いものだけれど、写真を3枚撮らせていただいた。久々の「に・褒められたくて」のスタートだ。写真には、あの場の、僕個人の緊張感が写り込んでいる。憧れの人を前に高揚すると同時に、その場から早く立ち去りたいというアンビバレントな感情。なんでそうなるのか?情けないことこの上ないが、それが自分だ。なんとかしようとしても、一歩が踏み出せない。呆れる。そんな男だけど、少しでも成長したいと、もがく。それが僕にとって絵を描くことだ。今回は細工なしで、この写真に写り込んだ様子をそのまま丹念に描いてみようかと思う。「褒められたくて」というより「会えたけど、ビビって臆してしまっている自分」を、ありのまま表す。「こんなに好きなんです」という絵ではなく、「何か伝えようとしている(ようだ)」という絵のあり方。第三者には、そうすることで伝わることの方が多いかもしれない。
もちろん版画だ。これから描く。

鈴木慶一さんにも、しっかりご挨拶することができた。覚えていてもらえたようで嬉しい。

こそっと持参したアルバム「ニウロマンティック」に、どさくさまぎれにサインしてもらった。嬉しいけど、空しい。幸宏さんの目に自分の姿は映っていないだろうからだ。今度はしっかり認識してもらえるよう頑張ろうと思う。

 

 

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