トトヤンの家庭菜園

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介護・福祉を>国政議論に

2018-04-20 23:56:54 | 日記
医の世界でまつわること。地元の介護とか医療関係でのニュースということで
新聞のタイトル大文字で

目につくところはこのようなものか。

医師の残業超過で是正勧告 日赤和歌山と大阪市大病院

2018年度改定、重点課題は「地域包括ケアシステムの構築」

まさしく、自助、共助、公助をいかに組み合わせていくか。支えての負担。サービスの内容。が喫緊の財政問題と絡んできている。

福祉の視点がそもそも問われてきている。

思い起こすのは国内の作家では医療福祉の視点で

障害者の問題を描いて見せた水上勉『車椅子の歌』。


【検索】昭和38年「中央公論」6月号で,作家水上勉が重障児をもつ親の立場から「拝啓池田総理大臣殿」の書翰を発表し,時の政府に
その他色合いはまったく違うが国内作家では『白い巨塔』 暴かれた医療の暗部 山崎豊子の作品などを思いだす。

それから、いまでこそ、ケアシステムとかやっと形になってきているが、そのような

取り組みもない時代に 高齢化社会を予言した先駆的作品『恍惚の人 』 有吉佐和子の斬新な目線なんかが脳裏を

よぎります。


それから、ひとりの医師を主人公にすえた作品。海外ものとしては

クローニンの『城砦』


これは、善悪の二項対立というのではなくて、単純な展開ですませないところがよかったといえる作品です。純粋な向学心とそれを忘れたかのような、一時の野心的な俗世的な誘惑、その夢と挫折も描きながら

連れ添いを失って後に、背中を推されるようにして再び深く医療に従事して目覚めていくくだりの最終章が秀逸でした。

国情の違いはあるといえ、医療を悪くしているのは、厚生労働省でも、大学医局でも、医師会でもなく、ましてや金儲けに勤しむ医者と薬屋の結合でもなく、はるかに大きいのは
我々の内面に巣食うそれぞれのそうした複雑系の悪意のない個々のプライドではないのか、とそう問いかけられているような。そして、それが権威の怠惰な傘となって「城砦」として立ちはだかっていることに気付いて欲しいと言う意味でつけられているようなタイトル。主人公アンドルーの印象が瞼に浮かびます。

遠い過去を振り返って感化されたといえる作品です。

似た系列としては、志賀貢作品のたくさんな作品の内でもこの二作。

『女医翔子の復讐』と『漁火医者』をあげておきます。



最後に
最近の読後本として、

次の書を。紹介しておきます。

神様のカルテ  夏川 草介著

背景は医療現場ですが、医療行政をかたったり、医療技術をかたるようなアーサーヘーリーのような作品ではありません。

長時間労働は万年医師不足による勤務医を主人公にはすえていますが、湿っぽくもなく、どちらかというと患者に囲まれてどう生きるかという作品。作者は現役の医師。


直接、小説などには関係することもないんだけれど、
あげれば、遅ればせながら理解したことは

「老々介護は

わかるんだけれど、認認介護ってなに」って

聞いたら、認知症の人を介護する側も認知症がきているっていう意味で、

老老介護が進めばそれこそ認認介護の段階だよということで、そう呼んだら

気づきやすいかなということで、呼んでんじゃないの?ということがわかりました。
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