うとうとさんリク「アーサーとアルで、アルにどうにかしてゲルマン兄弟のとこみたく“兄さん”って呼ばせたいアーサー」です(^^
多分ギャグ。
あっ菊がオタです。
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時間通りに会議が終わり友好国と談笑を始める国々を横目でちらりと見た。ちょうど右隣の席にはドイツが座っていて、プロイセンと何事か話し合っている。ドイツ語なのでうまく聞き取れないが今回の会議で決まったことをどう国内に反映するか、という内容らしい。真面目な国だ。持参した紅茶に口をつける。ふわりと上品な香りが鼻腔へと広がった。ティーバックだが俺がこだわり抜いて選んだものだ。その辺のカフェで飲むよりもよっぽど美味しい。
「・・で、どうだろう兄さん」
「おおっ!さすがヴェスト!俺様の弟凄すぎるぜー!」
話はまとまったようだ。ドイツも心なしか嬉しそうな顔をしている。いつも怒った顔ばかり見るがこんな顔も出来たんだな。兄さん、か。視線を落とすと赤い液体の水面にはしかめっ面の自分の顔が映っている。・・別に羨ましいなんて思っていない。無性にイライラするだけだ。紅茶を口に含んで気分を落ち着かせるよう勤めた。相変わらず会議室は喧噪に満ちている。
「終わったのなら長居は無用だ。帰るぞリヒテン」
「はいお兄様」
「ヴェ~手伝ってよ兄ちゃーん」
「うるせえ!はげ!」
「兄さんはどこ?兄さんの姿が見えないわ・・。兄さん結婚結婚結婚結婚結婚結婚…」
「兄貴ー!兄貴の起源は俺なんだぜ!」
「あーはいはい。分かったある」
・・・・・・・・・・・。
「アメリカ」
「嫌だね!」
「~~~っ!まだ何も言ってねぇだろ!ばかぁ!」
「君が考えていることなんてお見通しなんだぞ!」
左隣りに座っていたアメリカは食べ終えたハンバーガーの紙屑を撒き散らし、音を立てながら紙コップでアイスコーヒーを飲んでいる。口が汚れてるぞ。おいコラ、ストローをかじるんじゃねぇ。ハンカチを取り出し口を拭いてやる。アメリカは青い目をぱちくりさせ大人しくしていた。こういうところは昔と変わらず素直でいい。・・・兄さん、兄様、兄貴、お兄ちゃんかぁ・・・。
「ヨダレ出てるんだぞ。全く。だいたい、いらないって言ったのは君だろ」
「うっ」
取り付く島もない。確かにその通りだった。“お兄ちゃんって呼ぶね”そう笑った天使に何故肯定の意を示さなかったのだろうと後悔した日は星の数ほどある。アメリカはコーヒーを飲み終えるとにっこり笑ってぐしゃりとコップを握り潰した。
「じゃあ俺は帰るよ。明日も早いしね。君もくだらない妄想はやめて早く帰りなよ!」
いつものジャケットを羽織り颯爽と出ていく後ろ姿を見つめる。俺の庇護を必要としていた時代とは違う。世界中の期待を背負った大きな背中だ。はぁ、と思わず溜息が零れた。
「お悩みですね」
「うわぁああ!」
真横から耳元に届く囁き声。いつの間にかドイツの姿は無く至近距離に日本が立っていた。気配が無かったぞ・・?
「失礼。驚かせてしまいましたね」
「い、いや大丈夫だ」
紳士的に振る舞う日本を見ると何故か胸がドキドキする。心なしか目が輝いているように見えた。日本は素直に話が出来る数少ない友人のひとりだ。これまでもアメリカのことで何度か相談にのってくれたことがある。優しく背中をさすってくれる日本に零れそうになる涙を押し留めながら先程の出来事をかい摘まんで話した。
「イギリスさんはアメリカさんに兄と呼ばれたいのですか?」
珍しくストレートに聞いてくる日本に言葉が詰まった。呼ばれたくないと言えば嘘になる。例えるなら夢。一夜の夢でもいい。確かに俺達は兄弟だったんだという証が欲しい。一言アメリカの口からその言葉が聞けるなら・・・彷徨い続けた心にきっとがケリがつく。根拠はないがそんな気がした。漆黒の瞳を見つめてこくりと首を縦にふる。日本には何故か素直になれた。
「わかります。上目遣いでお兄ちゃんは男の夢ですからね」
にこりと笑う日本。
「いいものを貸して差し上げます」
日本が鞄から取り出したのは黒い双眼鏡だった。
「これは覗くと人の心を読むことが出来ます。我が国の最先端技術を搭載したドラ○もんもびっくりな双眼鏡です」
「人の心を・・?」
「アメリカさんは口では絶対に言ってくれないと思います。貴方に似てツン・・じゃなかった。要は心で思わせるんですよ」
「・・そんなことが・・」
「イギリスさんなら出来ます!」
「日本・・!」
日本に言われると出来る気がしてきた。双眼鏡を受け取り手応えを確かめる。見た目はどこにも変わったところはない。横側に試作品と書かれている以外は。
「こんな大事なものを借りてもいいのか?」
「ええ。そのかわりと言っては何ですが・・」
躊躇いがちに言葉が途切れる。伏し目がちなのが妙に色っぽい。
「言ってくれ、日本」
「では・・アメリカさんとのやり取りがどうだったか教えて頂きたいのです」
「やり取り?」
「はい。しんかn・・いえ、心配なのです。あなたもアメリカさんも」
ここまで親身になってくれる友人を俺は他に知らない。感動で思わず涙が零れた。歳を取ると涙もろくなっていけない。
「どうしてここまで・・」
「私達友達でしょう?」
「・・っ・・!」
生まれてこの方こんな言葉を貰ったのは初めてだ。滝のような涙が出て自然と感謝の言葉が口をついた。日本ははにかむように笑う。
「ご武運をお祈りしています」
日本に見送られながら双眼鏡を胸に抱えて、俺はアメリカを追いかけた。
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最終兵器「私達は友達でしょう?」
これでイギリスはイチコロです(^^
多分ギャグ。
あっ菊がオタです。
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時間通りに会議が終わり友好国と談笑を始める国々を横目でちらりと見た。ちょうど右隣の席にはドイツが座っていて、プロイセンと何事か話し合っている。ドイツ語なのでうまく聞き取れないが今回の会議で決まったことをどう国内に反映するか、という内容らしい。真面目な国だ。持参した紅茶に口をつける。ふわりと上品な香りが鼻腔へと広がった。ティーバックだが俺がこだわり抜いて選んだものだ。その辺のカフェで飲むよりもよっぽど美味しい。
「・・で、どうだろう兄さん」
「おおっ!さすがヴェスト!俺様の弟凄すぎるぜー!」
話はまとまったようだ。ドイツも心なしか嬉しそうな顔をしている。いつも怒った顔ばかり見るがこんな顔も出来たんだな。兄さん、か。視線を落とすと赤い液体の水面にはしかめっ面の自分の顔が映っている。・・別に羨ましいなんて思っていない。無性にイライラするだけだ。紅茶を口に含んで気分を落ち着かせるよう勤めた。相変わらず会議室は喧噪に満ちている。
「終わったのなら長居は無用だ。帰るぞリヒテン」
「はいお兄様」
「ヴェ~手伝ってよ兄ちゃーん」
「うるせえ!はげ!」
「兄さんはどこ?兄さんの姿が見えないわ・・。兄さん結婚結婚結婚結婚結婚結婚…」
「兄貴ー!兄貴の起源は俺なんだぜ!」
「あーはいはい。分かったある」
・・・・・・・・・・・。
「アメリカ」
「嫌だね!」
「~~~っ!まだ何も言ってねぇだろ!ばかぁ!」
「君が考えていることなんてお見通しなんだぞ!」
左隣りに座っていたアメリカは食べ終えたハンバーガーの紙屑を撒き散らし、音を立てながら紙コップでアイスコーヒーを飲んでいる。口が汚れてるぞ。おいコラ、ストローをかじるんじゃねぇ。ハンカチを取り出し口を拭いてやる。アメリカは青い目をぱちくりさせ大人しくしていた。こういうところは昔と変わらず素直でいい。・・・兄さん、兄様、兄貴、お兄ちゃんかぁ・・・。
「ヨダレ出てるんだぞ。全く。だいたい、いらないって言ったのは君だろ」
「うっ」
取り付く島もない。確かにその通りだった。“お兄ちゃんって呼ぶね”そう笑った天使に何故肯定の意を示さなかったのだろうと後悔した日は星の数ほどある。アメリカはコーヒーを飲み終えるとにっこり笑ってぐしゃりとコップを握り潰した。
「じゃあ俺は帰るよ。明日も早いしね。君もくだらない妄想はやめて早く帰りなよ!」
いつものジャケットを羽織り颯爽と出ていく後ろ姿を見つめる。俺の庇護を必要としていた時代とは違う。世界中の期待を背負った大きな背中だ。はぁ、と思わず溜息が零れた。
「お悩みですね」
「うわぁああ!」
真横から耳元に届く囁き声。いつの間にかドイツの姿は無く至近距離に日本が立っていた。気配が無かったぞ・・?
「失礼。驚かせてしまいましたね」
「い、いや大丈夫だ」
紳士的に振る舞う日本を見ると何故か胸がドキドキする。心なしか目が輝いているように見えた。日本は素直に話が出来る数少ない友人のひとりだ。これまでもアメリカのことで何度か相談にのってくれたことがある。優しく背中をさすってくれる日本に零れそうになる涙を押し留めながら先程の出来事をかい摘まんで話した。
「イギリスさんはアメリカさんに兄と呼ばれたいのですか?」
珍しくストレートに聞いてくる日本に言葉が詰まった。呼ばれたくないと言えば嘘になる。例えるなら夢。一夜の夢でもいい。確かに俺達は兄弟だったんだという証が欲しい。一言アメリカの口からその言葉が聞けるなら・・・彷徨い続けた心にきっとがケリがつく。根拠はないがそんな気がした。漆黒の瞳を見つめてこくりと首を縦にふる。日本には何故か素直になれた。
「わかります。上目遣いでお兄ちゃんは男の夢ですからね」
にこりと笑う日本。
「いいものを貸して差し上げます」
日本が鞄から取り出したのは黒い双眼鏡だった。
「これは覗くと人の心を読むことが出来ます。我が国の最先端技術を搭載したドラ○もんもびっくりな双眼鏡です」
「人の心を・・?」
「アメリカさんは口では絶対に言ってくれないと思います。貴方に似てツン・・じゃなかった。要は心で思わせるんですよ」
「・・そんなことが・・」
「イギリスさんなら出来ます!」
「日本・・!」
日本に言われると出来る気がしてきた。双眼鏡を受け取り手応えを確かめる。見た目はどこにも変わったところはない。横側に試作品と書かれている以外は。
「こんな大事なものを借りてもいいのか?」
「ええ。そのかわりと言っては何ですが・・」
躊躇いがちに言葉が途切れる。伏し目がちなのが妙に色っぽい。
「言ってくれ、日本」
「では・・アメリカさんとのやり取りがどうだったか教えて頂きたいのです」
「やり取り?」
「はい。しんかn・・いえ、心配なのです。あなたもアメリカさんも」
ここまで親身になってくれる友人を俺は他に知らない。感動で思わず涙が零れた。歳を取ると涙もろくなっていけない。
「どうしてここまで・・」
「私達友達でしょう?」
「・・っ・・!」
生まれてこの方こんな言葉を貰ったのは初めてだ。滝のような涙が出て自然と感謝の言葉が口をついた。日本ははにかむように笑う。
「ご武運をお祈りしています」
日本に見送られながら双眼鏡を胸に抱えて、俺はアメリカを追いかけた。
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最終兵器「私達は友達でしょう?」
これでイギリスはイチコロです(^^