米英なのか英米なのか微妙な所。
世界のエロ大使とオタク大国がいるので注意!
無駄に長いです。
眉毛のだらだらとした思考。
====
夕方まで意見のまとまらない会議をして、夜は参加国とパーティ。
酔いが醒めないまま、皆開催国であるアメリカの家になだれ込んだ。
あいつは上司から接待用の客間が整った家を一つ与えられているが、親しんだ国相手ならあまり使わない。
今日も場所がこちらの方が近かったこともあってワシントン郊外にある小さな家(といっても一般家庭よりはでかい)に転がりこんだ。
四つある客間は大体いつもお決まりのメンバーが使用し、当たり前のように部屋割りは揉めに揉める。
だが今回はドイツが眠ってしまったイタリアを連れて先に行ってしまい、連日の会議で疲れていたこともあってフランスはカナダと、ロシアは中国と(中国は泣き叫んでいた)、俺は日本と一緒に部屋に足を入れた。
そのまま二つあるベッドの一つに倒れ込むと睡魔は津波のように押し寄せる。
酒に弱い日本が真っ赤な顔と据わった目をして、服のまま眠ると疲れが取れませんよ、と言ったが体が動かず、そのまま目を閉じて眠りの波に身を委ねた。
喉の渇きを感じて目が覚める。
腕時計の短針は2を指しており、隣のベッドでは日本が丸くなって寝息を立てていた。
体を起こすと衣擦れの音がして日本が毛布を掛けて靴を脱がせてくれたのだと分かる。
物音を立てぬようそっとベッドを抜け出し、勝手知ったる他人の家、キッチンを目指し廊下に出た。
ミネラルウォーターくらい部屋に置いておけよな、と悪態をつきながら薄暗い廊下を突き進むと一番奥の部屋のドアが開いていることに気付く。
あそこは確か・・書庫だったか?
隙間からオレンジがかった光が漏れてそこだけが妙に明るい。
訝しみながら中へ入ると膨大な数の本がズラリと並び出迎えてくれた。
歴史の長い分、俺んちの書庫の方が凄いけど。
ぼやきつつ目が光に慣れると様々なジャンルが揃っていることが分かる。
それこそ政治、経済、歴史、SF、官能小説、日本の家の漫画まで。
意外にあいつは本が好きだ。
映画も好きでヘッタクソな映画を作っているし想像して何かを生み出すことに快感を覚えるタイプらしい。
本の背表紙を眺めながら奥へ進むと俺の家の童話も多く、自然と顔が緩んだ。
妖精は信じないくせにファンタジーは好きで幼い頃はよく絵本を読んでやったっけ・・。
一冊手に取ってパラパラとページを捲ると頬にふわりと冷気を感じた。
本棚の隙間から窓のある方角を覗き込むとひらひら舞うベージュのカーテンの前に突っ伏している見慣れたジャケット。
あいつ、まだ起きていたのか。
夜更かしはやめろといつも言っていたのに。
俺の言うことをちっとも守ろうとしないアメリカに軽く憤りを覚えつつその背に近づくと肩が規則的に揺れて、いつもの騒々しい雰囲気が消えていることに気付く。
顔を覗き込むと案の定、幸せそうな笑みを浮かべて眠るアメリカの姿。
きっとコーラの海で泳ぎながら原色の派手なケーキでも食べる夢を見ているに違いない。
呆れながらも、ここ数日開催国として朝も夜も働き詰めで疲れていることが窺えた。
そんな様子は微塵も感じさせなかったところが逆に俺の不安を煽る。
眼鏡がずれている所を見るときっと眠るつもりは無かったのだろう。
フレームを掴んでゆっくりと引き抜くと金色の睫毛が軽く震えたが空色が現れることは無かった。
寝かせてやりたいがこんな場所では疲れがとれないだろうに・・。
そこまで思って日本が俺に言ったことと全く同じであることに苦笑が漏れた。
窓からは冷たい風が入ってきてアメリカのナンツケットを揺らす。
風邪引くなよ。
お前の調子が悪いとみんな調子悪くなるんだからな。
窓を閉めて自分が羽織っていた淡い緑のストールを肩に掛けてやる。
作り置きの長机の上には散らばった本の山。
開きっぱなしのそれをアメリカの隣に腰掛けて眺める。
てっきり漫画か映画関係の雑誌かと思ったが、考古学関係や宇宙開発についてなど難しいものが多かった。
古い物と新しい物。
俺の前では隠しているみたいだが歴史が浅いせいか古い物には憧れを抱いているらしい。
化石なんかは大好きで上司が止めるのも構わず泥だらけになるまで発掘作業を手伝ったりしている。
一見科学的なこととは正反対に思えるが共通するのは未知なるものに対する探求心。
新しい物を追い求める気質がこいつをここまで大きくした。
頬杖をついてあどけない寝顔を見ているとどうしても昔を思い出してチクリと胸が痛む。
つい髪を撫でてそのまま頬に手を滑らせた。
自分には似ていないと思う。
言葉も文化も俺色に染め上げた筈がいつの間にかアメリカ流になっていた。
昔はフィンランドに似ていた気がするが今や誰にも似ていないアメリカ合衆国。
元保護者としては色々複雑だ。
頬に触れた手を今度は唇の上に。
親指が紅を塗るように滑るがアメリカは微動だにしない。
・・お前、いくらなんでも無防備すぎるぞ。
むくむくと悪戯心が湧いてそのまま首筋をなぞり鎖骨に指を這わせるとアメリカの眉が軽く顰められる。
自身の乾いた唇を舐めてゆっくりと顔を近づけた。
ばたん。
・・・・?
本が落ちたような音がして振り返るとカメラを構えた浴衣姿が目に映る。
「ああっ身を乗り出しすぎました・・!私としたことが何たる失態!イギリスさんお気になさらず続きをどうぞ!私のことは空気だとでも思って下さい」
早口で、だが声は潜めて喋る日本はまるでいつもとは別人。
「いつからそこに・・?」
「最初から」
「なっ」
全く気配を感じなかった。
これがジャパニーズニンジャというやつなのか・・!?
だが俺の勘も相当鈍っているのだろう。
昔はスパイ、情報操作と言えば俺の右に出る者は居なかった。
最初から・・・見られていた・・のか・・。
べっ別にやましいことなんて無いから良いけどな!?
「アメリカさんを夜這いに行くのかと思ったら居ても立ってもいられず」
(申し訳ありません。イギリスさんがおぼつかない足取りでふらりと出ていき心配になったので)
「本音と建前が逆になってるぞ・・」
「はっ!?どうやら私も疲れているようです。時差ボケ?」
可愛らしく小首を傾げる日本。
虫も殺さないような外見に反して意外と日本は強かだ。
流されやすい面も確かにあるが興味の引くものや趣味に関しては頑固で譲らない。
そしてそれは主にこういった場面や食べ物について発揮されることが多い。
「起こしてしまったんだな。悪い」
「いえ、年寄りなので眠りが浅いんです」
「・・んん」
アメリカが身じろぎしてストールが床に落ちる。
思わず口に手をあてて日本と目を合わせた。
キラキラとした黒い瞳を細めてにっこり笑うとアメリカにストールを掛け直してやる。
「黙っていれば可愛いのに」
「日本・・?」
いつもの八つ橋にくるんだような言葉はどこへいった?と喉元まで出かかる。
日本の笑顔は何となく謝らなければいけない気持ちにさせた。
「すまないな。迷惑かけているみたいで」
「いいえ」
くすりと笑う日本。
「でも・・兄弟なんですねぇ・・。よく似ていらっしゃいます」
「え?」
「寝顔と泣き顔が特に」
思ってもいなかった言葉に馬鹿みたいに口を開けてしまう。
「・・うるさいよ」
口をパクパクさせていたらアメリカが寝惚け眼でこちらを見ていた。
頬にジャケットの跡が残り険しい顔で目を細める。
「俺のテキサス・・」
「はい、アメリカさん」
日本が素早く眼鏡を手渡す。
「君達どうしてここにいるんだい?」
あくびをしながら手を頭の後ろで組んで伸びをする。
「水を飲みに来たら電気がついていて気になったんだよ!」
本当のことなのに言い訳がましく聞こえてしまう。
後ろめたいことなんて無い筈だ。
・・・・・・・・・・・多分。
「ふぅん・・。あれ?もうこんな時間なのかい?もう寝なきゃ!君達も部屋に戻りなよ!グンナイ!」
パタパタと足音を響かせて慌てたように走り去る後ろ姿を呆気に取られながら見送る。
残されたのは俺と日本。
「えーっと・・その・・」
「何です?」
「写真撮ったのか?」
「勿論v」
「焼き増ししてくれ」
「了解です♪」
後日送られてきた写真を見て、どうしてあの角度からアメリカの寝顔がばっちりなのか日本を問い質さなければいけないなと思った。
====
「それは企業秘密ですv」 byにっさま。
前半と後半の雰囲気が違いすぎる。。
ちょっと某笑顔動画の祖国に影響受けてます。
自重しない島国ズ・・v
もう少し英を変態という名の紳士にしたかった。
あきらんから貰った素敵絵から連想しました。
こんな話になってゴメン!
いらないと思うけど捧げます。
また米英を待ってます←
世界のエロ大使とオタク大国がいるので注意!
無駄に長いです。
眉毛のだらだらとした思考。
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夕方まで意見のまとまらない会議をして、夜は参加国とパーティ。
酔いが醒めないまま、皆開催国であるアメリカの家になだれ込んだ。
あいつは上司から接待用の客間が整った家を一つ与えられているが、親しんだ国相手ならあまり使わない。
今日も場所がこちらの方が近かったこともあってワシントン郊外にある小さな家(といっても一般家庭よりはでかい)に転がりこんだ。
四つある客間は大体いつもお決まりのメンバーが使用し、当たり前のように部屋割りは揉めに揉める。
だが今回はドイツが眠ってしまったイタリアを連れて先に行ってしまい、連日の会議で疲れていたこともあってフランスはカナダと、ロシアは中国と(中国は泣き叫んでいた)、俺は日本と一緒に部屋に足を入れた。
そのまま二つあるベッドの一つに倒れ込むと睡魔は津波のように押し寄せる。
酒に弱い日本が真っ赤な顔と据わった目をして、服のまま眠ると疲れが取れませんよ、と言ったが体が動かず、そのまま目を閉じて眠りの波に身を委ねた。
喉の渇きを感じて目が覚める。
腕時計の短針は2を指しており、隣のベッドでは日本が丸くなって寝息を立てていた。
体を起こすと衣擦れの音がして日本が毛布を掛けて靴を脱がせてくれたのだと分かる。
物音を立てぬようそっとベッドを抜け出し、勝手知ったる他人の家、キッチンを目指し廊下に出た。
ミネラルウォーターくらい部屋に置いておけよな、と悪態をつきながら薄暗い廊下を突き進むと一番奥の部屋のドアが開いていることに気付く。
あそこは確か・・書庫だったか?
隙間からオレンジがかった光が漏れてそこだけが妙に明るい。
訝しみながら中へ入ると膨大な数の本がズラリと並び出迎えてくれた。
歴史の長い分、俺んちの書庫の方が凄いけど。
ぼやきつつ目が光に慣れると様々なジャンルが揃っていることが分かる。
それこそ政治、経済、歴史、SF、官能小説、日本の家の漫画まで。
意外にあいつは本が好きだ。
映画も好きでヘッタクソな映画を作っているし想像して何かを生み出すことに快感を覚えるタイプらしい。
本の背表紙を眺めながら奥へ進むと俺の家の童話も多く、自然と顔が緩んだ。
妖精は信じないくせにファンタジーは好きで幼い頃はよく絵本を読んでやったっけ・・。
一冊手に取ってパラパラとページを捲ると頬にふわりと冷気を感じた。
本棚の隙間から窓のある方角を覗き込むとひらひら舞うベージュのカーテンの前に突っ伏している見慣れたジャケット。
あいつ、まだ起きていたのか。
夜更かしはやめろといつも言っていたのに。
俺の言うことをちっとも守ろうとしないアメリカに軽く憤りを覚えつつその背に近づくと肩が規則的に揺れて、いつもの騒々しい雰囲気が消えていることに気付く。
顔を覗き込むと案の定、幸せそうな笑みを浮かべて眠るアメリカの姿。
きっとコーラの海で泳ぎながら原色の派手なケーキでも食べる夢を見ているに違いない。
呆れながらも、ここ数日開催国として朝も夜も働き詰めで疲れていることが窺えた。
そんな様子は微塵も感じさせなかったところが逆に俺の不安を煽る。
眼鏡がずれている所を見るときっと眠るつもりは無かったのだろう。
フレームを掴んでゆっくりと引き抜くと金色の睫毛が軽く震えたが空色が現れることは無かった。
寝かせてやりたいがこんな場所では疲れがとれないだろうに・・。
そこまで思って日本が俺に言ったことと全く同じであることに苦笑が漏れた。
窓からは冷たい風が入ってきてアメリカのナンツケットを揺らす。
風邪引くなよ。
お前の調子が悪いとみんな調子悪くなるんだからな。
窓を閉めて自分が羽織っていた淡い緑のストールを肩に掛けてやる。
作り置きの長机の上には散らばった本の山。
開きっぱなしのそれをアメリカの隣に腰掛けて眺める。
てっきり漫画か映画関係の雑誌かと思ったが、考古学関係や宇宙開発についてなど難しいものが多かった。
古い物と新しい物。
俺の前では隠しているみたいだが歴史が浅いせいか古い物には憧れを抱いているらしい。
化石なんかは大好きで上司が止めるのも構わず泥だらけになるまで発掘作業を手伝ったりしている。
一見科学的なこととは正反対に思えるが共通するのは未知なるものに対する探求心。
新しい物を追い求める気質がこいつをここまで大きくした。
頬杖をついてあどけない寝顔を見ているとどうしても昔を思い出してチクリと胸が痛む。
つい髪を撫でてそのまま頬に手を滑らせた。
自分には似ていないと思う。
言葉も文化も俺色に染め上げた筈がいつの間にかアメリカ流になっていた。
昔はフィンランドに似ていた気がするが今や誰にも似ていないアメリカ合衆国。
元保護者としては色々複雑だ。
頬に触れた手を今度は唇の上に。
親指が紅を塗るように滑るがアメリカは微動だにしない。
・・お前、いくらなんでも無防備すぎるぞ。
むくむくと悪戯心が湧いてそのまま首筋をなぞり鎖骨に指を這わせるとアメリカの眉が軽く顰められる。
自身の乾いた唇を舐めてゆっくりと顔を近づけた。
ばたん。
・・・・?
本が落ちたような音がして振り返るとカメラを構えた浴衣姿が目に映る。
「ああっ身を乗り出しすぎました・・!私としたことが何たる失態!イギリスさんお気になさらず続きをどうぞ!私のことは空気だとでも思って下さい」
早口で、だが声は潜めて喋る日本はまるでいつもとは別人。
「いつからそこに・・?」
「最初から」
「なっ」
全く気配を感じなかった。
これがジャパニーズニンジャというやつなのか・・!?
だが俺の勘も相当鈍っているのだろう。
昔はスパイ、情報操作と言えば俺の右に出る者は居なかった。
最初から・・・見られていた・・のか・・。
べっ別にやましいことなんて無いから良いけどな!?
「アメリカさんを夜這いに行くのかと思ったら居ても立ってもいられず」
(申し訳ありません。イギリスさんがおぼつかない足取りでふらりと出ていき心配になったので)
「本音と建前が逆になってるぞ・・」
「はっ!?どうやら私も疲れているようです。時差ボケ?」
可愛らしく小首を傾げる日本。
虫も殺さないような外見に反して意外と日本は強かだ。
流されやすい面も確かにあるが興味の引くものや趣味に関しては頑固で譲らない。
そしてそれは主にこういった場面や食べ物について発揮されることが多い。
「起こしてしまったんだな。悪い」
「いえ、年寄りなので眠りが浅いんです」
「・・んん」
アメリカが身じろぎしてストールが床に落ちる。
思わず口に手をあてて日本と目を合わせた。
キラキラとした黒い瞳を細めてにっこり笑うとアメリカにストールを掛け直してやる。
「黙っていれば可愛いのに」
「日本・・?」
いつもの八つ橋にくるんだような言葉はどこへいった?と喉元まで出かかる。
日本の笑顔は何となく謝らなければいけない気持ちにさせた。
「すまないな。迷惑かけているみたいで」
「いいえ」
くすりと笑う日本。
「でも・・兄弟なんですねぇ・・。よく似ていらっしゃいます」
「え?」
「寝顔と泣き顔が特に」
思ってもいなかった言葉に馬鹿みたいに口を開けてしまう。
「・・うるさいよ」
口をパクパクさせていたらアメリカが寝惚け眼でこちらを見ていた。
頬にジャケットの跡が残り険しい顔で目を細める。
「俺のテキサス・・」
「はい、アメリカさん」
日本が素早く眼鏡を手渡す。
「君達どうしてここにいるんだい?」
あくびをしながら手を頭の後ろで組んで伸びをする。
「水を飲みに来たら電気がついていて気になったんだよ!」
本当のことなのに言い訳がましく聞こえてしまう。
後ろめたいことなんて無い筈だ。
・・・・・・・・・・・多分。
「ふぅん・・。あれ?もうこんな時間なのかい?もう寝なきゃ!君達も部屋に戻りなよ!グンナイ!」
パタパタと足音を響かせて慌てたように走り去る後ろ姿を呆気に取られながら見送る。
残されたのは俺と日本。
「えーっと・・その・・」
「何です?」
「写真撮ったのか?」
「勿論v」
「焼き増ししてくれ」
「了解です♪」
後日送られてきた写真を見て、どうしてあの角度からアメリカの寝顔がばっちりなのか日本を問い質さなければいけないなと思った。
====
「それは企業秘密ですv」 byにっさま。
前半と後半の雰囲気が違いすぎる。。
ちょっと某笑顔動画の祖国に影響受けてます。
自重しない島国ズ・・v
もう少し英を変態という名の紳士にしたかった。
あきらんから貰った素敵絵から連想しました。
こんな話になってゴメン!
いらないと思うけど捧げます。
また米英を待ってます←
おまけの米も英もかわいかったよ!なんて愛おしいのかしらあのこたち!!!
ちゅーしちゃえばよかったのに!!!←
そして自重しない自国が大好きです^^
またなんか描いたら送りつけるわ!ネタにしてやっておくれwww
もうここまで妄想出来る自分がおかしいんじゃないかと思うよ(笑
自重しない祖国はジャスティス。
だっておたく大国だから!
うおー!
あきらんの絵は大好きです!
是非また米絡みで!
お米はおいしいです!
主食です!←