季刊社会保障研究は、わが国の社会保障分野を代表する理論誌です。
少し前の号(Spring 2008)ですが(2008.04.03で紹介しました)、
増田雅暢「高齢者介護施設の課題ー法制的観点からの検討」pp.354-364
は、介護保険制度創設時の厚生労働省の専門家(現在は、上智大学教授)による考察で、今後の政策動向を占う上で重要な視点を提供していますのでアップしました。
*全文、無料で、ダウンロードできます。
○ 現在、介護保険制度上3つの介護保険施設が並存している。
介護老人福祉施設 5535
介護老人保健施設 3278
介護療養型医療施設 3400 (いずれも2005.10現在)
○ この3つの制度の比較検討(この資料はすでに多い)と、
なぜ、このような類似した3施設ができたのかについての経過の説明(この部分に本論文の意義がありますね)がある。
○ 上記を整理したうえで、著者は、今後の課題として
・規定の整備 社会福祉法の規定が介護老人保健施設には適用されていない
・特定高齢者入所施設(例:有料老人ホーム)などへの規定の不備
○ 介護保険法附則4条・・施設体系については施行後10年を目途に検討することが規定されている
→「介護事業法」の制定も視野に入れた検討が必要な時期に至っているp.363
*写真は、11月16日、鹿児島大学学園祭にて。
少し前の号(Spring 2008)ですが(2008.04.03で紹介しました)、
増田雅暢「高齢者介護施設の課題ー法制的観点からの検討」pp.354-364
は、介護保険制度創設時の厚生労働省の専門家(現在は、上智大学教授)による考察で、今後の政策動向を占う上で重要な視点を提供していますのでアップしました。
*全文、無料で、ダウンロードできます。
○ 現在、介護保険制度上3つの介護保険施設が並存している。
介護老人福祉施設 5535
介護老人保健施設 3278
介護療養型医療施設 3400 (いずれも2005.10現在)
○ この3つの制度の比較検討(この資料はすでに多い)と、
なぜ、このような類似した3施設ができたのかについての経過の説明(この部分に本論文の意義がありますね)がある。
○ 上記を整理したうえで、著者は、今後の課題として
・規定の整備 社会福祉法の規定が介護老人保健施設には適用されていない
・特定高齢者入所施設(例:有料老人ホーム)などへの規定の不備
○ 介護保険法附則4条・・施設体系については施行後10年を目途に検討することが規定されている
→「介護事業法」の制定も視野に入れた検討が必要な時期に至っているp.363
*写真は、11月16日、鹿児島大学学園祭にて。