介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

理念の具体化

2008-03-10 12:09:46 | 介護福祉
【理念を具体化するキーワード】
細川瑞子『知的障害者の成年後見の原理』(信山社、2007)を読んでいます。

直接のテーマは、
『知的障害者」の問題であり「成年後見」制度のようにみえますが、
社会福祉学を学ぼうとするものにはこの本をじっくり読むと、根本的なことを考えなおすきっかけになります。
→このブログで、「基礎1」というカテゴリとした理由です。

もちろん、
法学、哲学、倫理学、社会学、経済学など、いわゆる人文科学・社会科学系の学問分野の方にとっても、それぞれの学問分野から「社会福祉学」にどのような貢献ができるのかを考えるヒントがたくさん含まれていると思います。

「成年後見」も「知的障害」もその言葉さえ聞いた事がない、また、考えたこともない・・というこのブログの読者の方々には、どうかこのブログの私のこのコメント、(というか、さわりの文章の抜く書き程度なのですが、)をお読みください。

【理念を具体化するためのキーワード】
前回から
「第5章 知的障害者と成年後見制度」に入り、
前回は、
「理念」について、幾つかのキーワードを選んで考えました。

今回は
「2 理念の具体化」p223-p250 です。
目次としてあげているのは、次の8つのキーワード。

寛容・参加、権威・調整、対話・承認、愛・責任・知識
ケアの倫理、コミュニケーション、制度化、連帯

これ以外に、
ベスト・インタレスト、アファーマティブ・アクション、規範理論、新自由主義
などの用語・概念が注目されます。
*本書には、事項索引はない。

【膨大な先行研究】
まず、海外の先達としては、次の19人。
ドゥオーキン、ガルブレイス、ラズ、フロム、ハーバーマス
ベル、ホネット、マーシャル、ロールズ、ティラー
トクヴィル、ベラー、ソクラテス、トフラー、ギリガン
ノディングス、メイヤロフ、バーリン、デュルケム
*私が知っていたのは10人だけ。

これまでは、省略してきたのですが、この節で引用・参照された邦文文献もあげておきます。(著者名のみ。巻末に詳細な文献目録がある)

大庭 健、田中成明、濱 真一郎、葛生栄二郎、齋藤純一
塩野谷祐一、岡崎晴輝、今田高俊、桂木隆夫、森際康友
中岡成文、立岩真也、鷲田清一
*私が知っていたのは3名のみ。


ここで1000字を超したので、要点の紹介は次回に。

*写真は、今朝、鹿児島中央駅。2番線から。


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