第3969号 仮に、ドイツの音楽療法を深めるとして:院生Bさんへ
の続きです。
「音楽ケア(音楽療法)とソーシャルワーク」を調べる
【きっかけ】
私は音痴でありカラオケもできない。
鹿児島に来て修士課程の「高齢者福祉学」の講義を担当していたときに「音楽療法をソーシャルワークの視点で勉強したい」という院生Bさんがおられた。
その関係で、Bさんの話を理解するために、「音楽療法」のことを調べてきた。
第3969号でお話したとおり、「介護福祉の話」にも「介護福祉研究」にも「音楽ケア」というカテゴリをもうけているのはそのためです。
大学院研究生のBさんがこの秋期に「ドイツの音楽療法をドイツ語で学びたい」との希望があり、側面的に手伝うよう彼女の指導教授のT先生から頼まれていました。昨日、午後の短い時間でしたが、彼女と打ち合わせしました。
今日の記事は、そのときに私が話したことの続きです。
「音楽療法を例にとって、学術的な論文を探す方法」
ということですね。
【修士論文と博士論文】
Bさんは、修士課程で「音楽療法の効果」に関する論文を提出しています。ソーシャルワークの視点から音楽療法の効果を実際に確かめたもので素晴らしい内容でした。
これから一歩進めて、博士論文として取り組むための基礎作業としてT先生の指導の下で研究生として大学院に通っておられる。
修士論文と博士論文の間には、深いギャップがあって、博士論文を仕上げて審査をパスすることは並大抵のことではないですね。
それは、ともかく、昨日、私は、まず、日本語で提出されている博士論文の内容をチェックしてみたら?とだけ話して(18:00からの演習のため)時間が無かったのでそのまま次回への宿題とした形なのです。
1 私の資料ブログ「介護福祉研究」(ブックマークの下の方にあります)を開く。
2 冒頭の暗号表のようなものを見て、
4段目の【Search】
その⑤Nii をクリックする。
3 4番目のNII-DBR(分野別専門情報) をクリック
4 キーワードに検索したい用語を入れる(→今の場合、「音楽療法」)
【国会図書館に収められた博士論文は10本】
「音楽療法」で検索してみると、10本のタイトルがでてきます。(この検索場面はリンクできなかった)
その内容:
音楽療法をタイトルに含む博士論文の第1号は、2002年3月15日、小原依子氏から関西学院大学に提出されている。博士号は、「教育心理学」である。
その後、2008年までで合計10本。
内訳:課程博士 が9本(博士課程に通って指導を受けたもの) 論文博士が1本。
博士号は、医学 4本
教育学 2本
Ph.D(学術博士)2本
芸術学 1本
教育心理学1本
* 「社会福祉学」はない。
授与した大学 関西学院大学、名大、東北大、順天堂大、東海大、奈良女子大
神戸大、日大、自治医大、阪大 (授与順)
【近いもの】
「音楽療法とソーシャルワーク」という視点の博士論文は、これまでのところ国会図書館に提出されていない。
10本のうち、近いものとしては、
・ 老年性痴呆患者を対象とした音楽療法に関する研究(渡辺恭子)
・ 痴呆性高齢者の音楽療法に関する基礎的研究(佐治順子)
・ 少年受刑者のグループカウンセリングにおける音楽療法(松本佳久子)
・ 音楽療法における創造的活動について(沼田里衣)
この4本は、入手して読む価値がありそう。
その手続きは、大学図書館から国会図書館に貸与の手続きをとり、コピーをとり、郵送料を払うというコストがかかります。
【ネットでの調査】
そこで、上記のような著者名を検索エンジンで検索します。
一般的な検索だと膨大なヒットがあるので、Nii による人名検索をします。
・ 佐治順子氏の論文を多数ヒットします。
→「介護福祉研究」カテゴリ「音楽ケア」に、2832 2833 5862 5863 をリンクしています。(全文無料でリンク可能でした)
Googleの検索にScholar という学術論文専門の検索があります。
「音楽療法とソーシャルワーカー」
「音楽療法とソーシャルワーク」
とも、ヒットはゼロでした。
【英語など】
今日は、ここまでにしますが、
日本語文献、日本社会福祉学会、日本介護福祉学会などの学術雑誌や大会発表でも私の目に留まったものは稀ですね。
* (音楽療法などの)専門学会
* アメリカの学会
などを調べることは意味があります。(→次回以降)
【音楽ケア】
「音楽療法」に代えて「音楽ケア」という呼称を使っているのは、「療法」だと技術的な側面しか伝わらないように思ったからです。
* 「音縁」の西村仁美氏によるヒント。
* 聖路加国際病院緩和ケア科に「音楽ケアサービス室」がある。
* 同じ視点から、私は「園芸療法」を「園芸ケア」といっています。
*写真は、鎌倉鶴岡八幡宮。10月1日。
の続きです。
「音楽ケア(音楽療法)とソーシャルワーク」を調べる
【きっかけ】
私は音痴でありカラオケもできない。
鹿児島に来て修士課程の「高齢者福祉学」の講義を担当していたときに「音楽療法をソーシャルワークの視点で勉強したい」という院生Bさんがおられた。
その関係で、Bさんの話を理解するために、「音楽療法」のことを調べてきた。
第3969号でお話したとおり、「介護福祉の話」にも「介護福祉研究」にも「音楽ケア」というカテゴリをもうけているのはそのためです。
大学院研究生のBさんがこの秋期に「ドイツの音楽療法をドイツ語で学びたい」との希望があり、側面的に手伝うよう彼女の指導教授のT先生から頼まれていました。昨日、午後の短い時間でしたが、彼女と打ち合わせしました。
今日の記事は、そのときに私が話したことの続きです。
「音楽療法を例にとって、学術的な論文を探す方法」
ということですね。
【修士論文と博士論文】
Bさんは、修士課程で「音楽療法の効果」に関する論文を提出しています。ソーシャルワークの視点から音楽療法の効果を実際に確かめたもので素晴らしい内容でした。
これから一歩進めて、博士論文として取り組むための基礎作業としてT先生の指導の下で研究生として大学院に通っておられる。
修士論文と博士論文の間には、深いギャップがあって、博士論文を仕上げて審査をパスすることは並大抵のことではないですね。
それは、ともかく、昨日、私は、まず、日本語で提出されている博士論文の内容をチェックしてみたら?とだけ話して(18:00からの演習のため)時間が無かったのでそのまま次回への宿題とした形なのです。
1 私の資料ブログ「介護福祉研究」(ブックマークの下の方にあります)を開く。
2 冒頭の暗号表のようなものを見て、
4段目の【Search】
その⑤Nii をクリックする。
3 4番目のNII-DBR(分野別専門情報) をクリック
4 キーワードに検索したい用語を入れる(→今の場合、「音楽療法」)
【国会図書館に収められた博士論文は10本】
「音楽療法」で検索してみると、10本のタイトルがでてきます。(この検索場面はリンクできなかった)
その内容:
音楽療法をタイトルに含む博士論文の第1号は、2002年3月15日、小原依子氏から関西学院大学に提出されている。博士号は、「教育心理学」である。
その後、2008年までで合計10本。
内訳:課程博士 が9本(博士課程に通って指導を受けたもの) 論文博士が1本。
博士号は、医学 4本
教育学 2本
Ph.D(学術博士)2本
芸術学 1本
教育心理学1本
* 「社会福祉学」はない。
授与した大学 関西学院大学、名大、東北大、順天堂大、東海大、奈良女子大
神戸大、日大、自治医大、阪大 (授与順)
【近いもの】
「音楽療法とソーシャルワーク」という視点の博士論文は、これまでのところ国会図書館に提出されていない。
10本のうち、近いものとしては、
・ 老年性痴呆患者を対象とした音楽療法に関する研究(渡辺恭子)
・ 痴呆性高齢者の音楽療法に関する基礎的研究(佐治順子)
・ 少年受刑者のグループカウンセリングにおける音楽療法(松本佳久子)
・ 音楽療法における創造的活動について(沼田里衣)
この4本は、入手して読む価値がありそう。
その手続きは、大学図書館から国会図書館に貸与の手続きをとり、コピーをとり、郵送料を払うというコストがかかります。
【ネットでの調査】
そこで、上記のような著者名を検索エンジンで検索します。
一般的な検索だと膨大なヒットがあるので、Nii による人名検索をします。
・ 佐治順子氏の論文を多数ヒットします。
→「介護福祉研究」カテゴリ「音楽ケア」に、2832 2833 5862 5863 をリンクしています。(全文無料でリンク可能でした)
Googleの検索にScholar という学術論文専門の検索があります。
「音楽療法とソーシャルワーカー」
「音楽療法とソーシャルワーク」
とも、ヒットはゼロでした。
【英語など】
今日は、ここまでにしますが、
日本語文献、日本社会福祉学会、日本介護福祉学会などの学術雑誌や大会発表でも私の目に留まったものは稀ですね。
* (音楽療法などの)専門学会
* アメリカの学会
などを調べることは意味があります。(→次回以降)
【音楽ケア】
「音楽療法」に代えて「音楽ケア」という呼称を使っているのは、「療法」だと技術的な側面しか伝わらないように思ったからです。
* 「音縁」の西村仁美氏によるヒント。
* 聖路加国際病院緩和ケア科に「音楽ケアサービス室」がある。
* 同じ視点から、私は「園芸療法」を「園芸ケア」といっています。
*写真は、鎌倉鶴岡八幡宮。10月1日。
都会から離れた鹿児島で、先生とお会いできる機会を与えて下さった大学にも感謝しています。
早速、先生のアドバイスに従って、明日図書館に論文の申し込みに行きます。私に何が出来るのか、色んな確度から検討しています。やりたいことは幾つかありますが、それが高齢者福祉に真に役立つものであるのか、自問自答の日々です。
これからもご指導を、よろしくお願い致します。
1 「音楽療法とソーシャルワーク」の視点は修士論文の際にもお話したのですが、重要な視点だと思います。音楽療法サイドのサイトなどもみてみたいです。
2 前回、せっかくの翻訳文冒頭の部分をいきなり無効と決め付けてしまい失礼しました。いくら過去の例があるからといって、少しは読んでみたり(そのフリをしたり!)、苦労をねぎらうことをすれば・・、といつもの反省です。多くの労力を無視することになりました。
3 前に話したドイツ協会DMTGのサイトをざっと見たのですが、そのLINKSでは世界各国の協会サイトがあって圧巻でした。自分のテーマと関心をドイツ経由で世界と結びつける鍵が潜んでいるのではと思いました。DMTGサイトのコピーP6785をプリントアウトしておいてください。
4 かってに、このブログと「介護福祉研究」の「音楽ケア」のカテゴリを連絡用に使っています。プライバシーをまもりつつ、できれば勉強の筋道を公開しておくことも意味があるのでは?と考えています。
今日は早速、論文を図書館で申し込みました。また、先生のカテゴリの中のドイツや高齢者関連を読んでいます。
先生の学問の奥深さに触れ、これからの自分に必要な勉強量にめまいがしていますが頑張ります。
来週から
本格的に
語学学習を軸に
進めましょう。
あと1年半ですが
博士、修士とも
自分の担当はいないわけです。
学内の事務的なこと以外は
比較的時間があります。
この機会に
私の方も
新しい分野を学びたいです。
英語文献でいいものをみつけ
「介護福祉研究」のカテゴリ音楽ケア
に入れてあります。
アメリカでは
「音楽療法とソーシャルワーク」
がテーマとして成り立っています。
今日はEさんと独会話のレッスンでした。彼女は熱心に日本語を勉強しているので、同じように私がやっていないと不満のようです。彼女の頑張る姿勢に刺激を受けています。
自分の環境に感謝して、着実に前進したいです。ご指導をよろしくお願い致します。