介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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2020年夏は個人(or小グループ)が大組織を超えている【夏休み企画⑦】

2008-08-08 05:19:43 | 鹿児島
昨日は
久しぶりに登校しました。
院生(修士2年)の指導日でした。
事務の人に「いつ東京へ?」と聞かれます。
「・・っ?」とつまりましたが
人は住む場所をそんなに簡単には換えられませんね。

2020年夏はやはり東京なのか?
は、(寂しいながら)昨日(⑥)の話の流れでした。

昨夜
ベルギービールを飲んでから
「財部(たからべ)ビジネス研究会」というBS(再放送)を聞き
野口悠紀雄先生(東大工学部→大蔵省→幾つかの大学→早稲田大学教授)
の話を聞きました。

ごく最近、IT パソコン 記憶容量の巨大化 Google など
の発達で、どうもまるで違う情報処理の時代になるというのが野口先生の話のポイントです。
*膨大な記憶容量を表す表現として、cloud computer と言っていた。
(雲が湧き出るような際限のなさ)

自分になじんだ風景 土地柄 許される選択肢
・・これらはある程度の制約があり、運命がある。

しかし、情報処理という視点からは、どこに住んでいるかではなく
また、どのような大組織で働くかではなく、
創意ある個人(または小グループ)が大組織を凌駕していく時代になるという。

そのことがアメリカでごく最近はっきりしてきたという。
そして日本の大組織はそのことに気がついていないし、むしろ逆行している。
連邦政府や大企業の時代は終わったと。

日本の大組織の著しい退廃現象を
このようにウェブ社会の進展という視点から考えると、
2020年夏には、
基本は、個人の力量と才覚、こころざしで展開している
岩清水さん(岡山)、登別のmasaさん、加計呂麻島の「何でもあり」さん以下
このブログのブックマークに掲げた方々のような先人達のウェブ世界によって
新しい生き方と社会関係が切り開かれる
・・そういう確信が沸いてきました。

大切なのは
思想(こころざし)と技術(ウェブ社会へのアクセス)であり、過去の前例にしばられないやわらかな生き方ですね。

昨日は
院生には論文の作業の報告を聞き終え、時間が残ったので、
自分が生きてきた大組織、そして知の集団である大学
そこでの人生の数々の悲劇といったことを話したりしました。
非常に稀な例外をのぞいて
組織の中の個人は雑用に追われて推移するのが常であり
そのような権威と前例の生活の中にはクリエティビティ(創造性)は育たなかった
と実例を挙げて話しました。

ですが、
野口先生の話をきっかけに
「自分ひとりでもやれることがすごく多い」
ことに気がつき
とりあえず、この技術面での先達である
KOOH(麦酒本舗)さんやgenesislife(鹿児島散歩)さんから
示唆をもらいつつ
ブログを武器にやっていこう
と気持ちを取り直したのでした。
*このお二人は、思想面でも学ぶところが多い方です。(念のため)

写真は、私の今の研究室。学生が座る側からみたところ。
もう一方の側も似た感じです。まったく本がない。
20年前の日本社会事業大学の私の研究室を知っている人が見れば
その変化に驚くでしょう。
もはや研究室に大量の書類や図書を溜め込む必要はなくなったのです。
大事な情報は、すべてウェブ社会にあるし、自分の情報は「ITの倉庫」online storage にあずけることができる。
*具体的な手法については、2008年9月末に刊行される予定の
野口先生の「超超整理法」(講談社)に書いてあるとのこと。
「超」はもとは、物理学のsuper-の意味だと。
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1 コメント

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bonn1979さんの試みこそ。 (岩清水)
2008-08-09 23:19:30
私は貴ブログこそ、新たな試みだと感じています。
「ブログは使いよう」ですね。
歴史が浅いだけに、未だ試みられていない利用方法が、
発見できるのではないでしょうか。
もし、長期間に渡って、ブログを書き続けることになれば、
そのようなブログも十分研究対象になるように思います。
生活や思考の変化が一目りょう然という意味では、
日記以上の価値があるのではないでしょうか。
悪しき例では秋葉原事件があります。
彼の通信記録は、事実解明という意味で決定的な役目を果たすでしょう。
貴ブログで、ブログ自体を考える文章に出会うとき、
立ち止まって考える時間を持つことができるように思います。

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