介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3614号 学びたいときは人それぞれ

2010-04-06 06:04:05 | 鹿児島
新学期はいつも新鮮な気持ちに帰ります。リセット。

【ネット上の友と会う】
「加計呂麻島で学ぼう」(第3612号 4/04)(第3613号 4/05)という私の夢物語にはたくさんの好意的なコメントをいただきました。

ネット上でそれぞれの生活と仕事を話し合い、ときとして特定のテーマについての意見交換のストックが増してきました。
それだけに、「いったいどんな人だろう?」という気持ちも強まってきますね。

twitterの鹿児島の若い人たちのように、一晩で20人という集まりも企画できる世の中ですから、具体策をもって提案すれば、何か意味あることができそうに思われてワクワクした1日でした。

加計呂麻島の「何でもあり」さんからの賛意があったこと。
安曇野のmasaさんはかって加計呂麻島の福祉施設へ勤めておられたのですが、「加計呂麻島の福祉関係の方もともに学んでは?」という貴重な示唆をいただきました。

【学ぶときは人それぞれ】
昨夜は、勤務する大学院のオリエンテーションでした。

博士課程へは1人、修士課程へは4人。
それと教員が8人。

全員で13人の集まりでしたが、新しく大学院を目指して入学してきた人たちの強い学ぶ意欲を感じました。

○ 発達障害の子どもをケアする施設の勤務経験から、この分野の中核となる専門職としてソーシャルワーカーが重要ではないか?という修士論文を書いてさらに深めようとしている人。(「院生A」としてこのブログでも何度か登場しています)
○ 老人保健施設に勤務しながら、社会福祉士と介護福祉士の資格を取り、これまでの仕事をまとめて後輩の指導にあたりたいという動機。
○ 学部を卒業後、特別養護老人ホームに勤務し、介護現場を退職する同僚たちをみて、介護労働の過酷な実態を知り、その原因を調べて、また現場に戻りたいという人。
○ 大隅半島で行われたバス運行の削減によって地域の高齢者など車を持たない人々の暮らしは大きな影響を受けたが、どうしてこのようなことが起きたのかを探りたいとする人。
○ 中国からの留学生。鹿児島に来て8年というので流暢な日本語。空港で通訳の仕事を週2回ほどしているという。鹿児島のほかの大学ですでに心理学を修めている。一人っ子政策に伴う子どもの教育の問題や高齢化の問題に関心があるという。まだ社会福祉という概念の乏しい中国に戻り、日本で学んだことを伝えたい。

昨日は、4月から新しく研究科長となったT先生のたずなさばきで、先生方の学んできた軌跡が語られました。まっすぐに教員になったという人はおらず、皆さん、高齢者の介護現場や、児童養護施設、知的障害者の施設、医療ソーシャルワーカーなど多様な経験をされている。
「試験のための勉強は嫌だった」「人生大学に卒業なし」(104歳の方のことば)
などが印象に残ります。(生活の苦労はあったが)「大学院で学んでいるときは楽しかった」と口々に回顧され、それが新入生への一番の励ましとなったと思います。

* 写真は、会場からの帰り、夜桜の6号館。灯りは、2階の私の研究室。

【いじめのある社会】
昨日、

笑わせてなんぼの介護福祉士 「一人じゃない」

を読みました。
介護職場でのスタッフ間での軋轢、ときとして「いじめ」のことがテーマでした。
JUNKOさんの経験談が生々しかったせいもありますが、いつものようにたくさんの重いというか濃いコメントが寄せられています。(これを書いている現在で9件。私も教育の場での経験をコメントしました)

・職場での上下関係に耐えなければならない日々。
・「うまがあわない」同僚との日々。
・そこに入居者へのケアのあり方が絡んでくる。
・そのような環境でどう身を処すればいいのか?

介護現場だけではなく、日本社会のいじめを生む構造のようなものを考えさせられた。

【実例に遭遇してわかること】
9時半過ぎ、帰宅すると、大隅半島から義母の介護で1泊していた妻が帰っていました。
義母がいる施設での小さなややこしいトラブル。認知症の人を多数抱える介護施設の苦労を聞きました。
教科書というか専門雑誌などで読んではきたのですが、義母のことで認知症がぐっと身近な問題となりました。

これからは、「団塊の世代」がさらに高齢に達する時代。並大抵な決意では社会は認知症への対応はできないのではと痛感した夜でした。

                             《1981字》
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第3613号 加計呂麻島で会い... | トップ | 第3615号 花咲く団地にある... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

鹿児島」カテゴリの最新記事