写真は、桜島。「鹿児島散歩」の4月15日付記事よりお借りしました。
【開講の辞】
これから14回(90分)にわたって、修士課程の「高齢者福祉学」の講義を行います。
* 先週は、受講する院生2名と顔合わせの機会があり、進め方について相談しました。
実際の講義は、院生の研究テーマに即して、私が専門的に勉強してきたことと重ね合わせて展開することになります。
【この修士課程の目標】
この修士課程では、夜間2時限(実質:3時間)の講義と演習を2年間(60週)によって、修士課程の単位を取り、修士論文を書くことで修士号を授与するものです。
*外部の先生(非常勤講師)による集中講義が夏休み中に行われます。
修士課程2年間の中で最も重要な作業というか勉強は、修士論文の作成です。
2年生の秋に「中間報告会」が行われ、先生方からの指摘を踏まえて、論文作成の最終作業を行います。2年生の冬休み明けが修士論文の提出期限ですね。
【1年生の始めから論文作成を意識する】
修士課程では、一般に1年次には、基礎的な科目を受講し、論文の本格的な作成は2年次からというテンポが普通ですが、私が現在勤務する大学院では、1年次の入学当初から論文作成を意識した講義を行うことが定着してきました。
というのも、夜間2年間だけでは、論文作成のための時間が乏しく、2年次の提出直前の作業が大変で、時間切れの様相を呈してきたからです。
それで、指導教員の指導を受ける「演習」も1年次の冒頭から用意されています。各講義でも、履修する科目は自分の研究テーマにあったものに限りますし、講義内容も一般的な説明のほか、できるだけ受講する院生の研究テーマに即して進めることにしています。
【活きた知識】
今期「高齢者福祉学」を受講される院生は、2人です。
研究テーマについては、第2週の講義日(4月16日)に、もう少し院生からその内容を聞きますが、これまでお聞きしたところ(第3625号、2010.04.10)では、
・ 高齢者介護施設に勤務した経験があり、「介護職の労働条件の改善」をテーマとしている人と
・ 中国からの留学生で、研究テーマは児童虐待とか引きこもりといった子どもの問題のようですが、やがて本格化する中国の高齢社会に備えるための基礎知識を得たい
といったところでした。
私自身は、学部における「老人福祉論」の講義から数えると、20年以上も各大学、各大学院でこの科目を講義してきました。
最近は、
・ 私自身が、69歳となり、介護保険の第1号被保険者(65歳以上)になって久しいこと
・ 鹿児島に住む義母92歳が、認知症(要介護度3)で介護施設のお世話になっていること
から、体験的な要素も織り交ぜて話を進めたいと思っています。
【老年学】
この「高齢者福祉学」は、国際的な呼称から言えばGerontology (老年学)といわれる学問に相当します。
* 医学的な側面を専門とするものを、Geriatrics(老年医学)と分けて言うことが多い。
学部学生向けの「老人福祉論」「高齢者福祉論」の教科書・参考書を念頭に置きつつも、国際的な問題のとらえ方、概念枠組みに従って説明します。
* 日本における大学院レベルの老年学の研究としては、桜美林大学の大学院があり、そのカリキュラムが網羅的で優れています。
【この講義の予定】
次週以降、残る13回ということになりますが、
・ 高齢者政策の歴史
・ 高齢者政策の現状
・ 高齢者に関する哲学(社会の価値観)
といった事項を順次お話しましょう。
* とくに、教科書を用いませんが、私が運営している下記2つのブログは、いずれも本講義のテーマと重なるものですので、関連の記事を示しますので、そのつど参照ください。
「坂之上介護福祉研究会」(基礎編)カテゴリ「介護福祉」 に415記事
「坂之上介護福祉研究会」(資料編)カテゴリ「027 介護保険」 に47記事
【開講の辞】
これから14回(90分)にわたって、修士課程の「高齢者福祉学」の講義を行います。
* 先週は、受講する院生2名と顔合わせの機会があり、進め方について相談しました。
実際の講義は、院生の研究テーマに即して、私が専門的に勉強してきたことと重ね合わせて展開することになります。
【この修士課程の目標】
この修士課程では、夜間2時限(実質:3時間)の講義と演習を2年間(60週)によって、修士課程の単位を取り、修士論文を書くことで修士号を授与するものです。
*外部の先生(非常勤講師)による集中講義が夏休み中に行われます。
修士課程2年間の中で最も重要な作業というか勉強は、修士論文の作成です。
2年生の秋に「中間報告会」が行われ、先生方からの指摘を踏まえて、論文作成の最終作業を行います。2年生の冬休み明けが修士論文の提出期限ですね。
【1年生の始めから論文作成を意識する】
修士課程では、一般に1年次には、基礎的な科目を受講し、論文の本格的な作成は2年次からというテンポが普通ですが、私が現在勤務する大学院では、1年次の入学当初から論文作成を意識した講義を行うことが定着してきました。
というのも、夜間2年間だけでは、論文作成のための時間が乏しく、2年次の提出直前の作業が大変で、時間切れの様相を呈してきたからです。
それで、指導教員の指導を受ける「演習」も1年次の冒頭から用意されています。各講義でも、履修する科目は自分の研究テーマにあったものに限りますし、講義内容も一般的な説明のほか、できるだけ受講する院生の研究テーマに即して進めることにしています。
【活きた知識】
今期「高齢者福祉学」を受講される院生は、2人です。
研究テーマについては、第2週の講義日(4月16日)に、もう少し院生からその内容を聞きますが、これまでお聞きしたところ(第3625号、2010.04.10)では、
・ 高齢者介護施設に勤務した経験があり、「介護職の労働条件の改善」をテーマとしている人と
・ 中国からの留学生で、研究テーマは児童虐待とか引きこもりといった子どもの問題のようですが、やがて本格化する中国の高齢社会に備えるための基礎知識を得たい
といったところでした。
私自身は、学部における「老人福祉論」の講義から数えると、20年以上も各大学、各大学院でこの科目を講義してきました。
最近は、
・ 私自身が、69歳となり、介護保険の第1号被保険者(65歳以上)になって久しいこと
・ 鹿児島に住む義母92歳が、認知症(要介護度3)で介護施設のお世話になっていること
から、体験的な要素も織り交ぜて話を進めたいと思っています。
【老年学】
この「高齢者福祉学」は、国際的な呼称から言えばGerontology (老年学)といわれる学問に相当します。
* 医学的な側面を専門とするものを、Geriatrics(老年医学)と分けて言うことが多い。
学部学生向けの「老人福祉論」「高齢者福祉論」の教科書・参考書を念頭に置きつつも、国際的な問題のとらえ方、概念枠組みに従って説明します。
* 日本における大学院レベルの老年学の研究としては、桜美林大学の大学院があり、そのカリキュラムが網羅的で優れています。
【この講義の予定】
次週以降、残る13回ということになりますが、
・ 高齢者政策の歴史
・ 高齢者政策の現状
・ 高齢者に関する哲学(社会の価値観)
といった事項を順次お話しましょう。
* とくに、教科書を用いませんが、私が運営している下記2つのブログは、いずれも本講義のテーマと重なるものですので、関連の記事を示しますので、そのつど参照ください。
「坂之上介護福祉研究会」(基礎編)カテゴリ「介護福祉」 に415記事
「坂之上介護福祉研究会」(資料編)カテゴリ「027 介護保険」 に47記事
早く知識をつけて
解けるようになりたいです!!