介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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加計呂麻島の将来

2008-03-20 08:54:10 | 加計呂麻島
【原点はあこがれ】
都会人あるいは旅人の安っぽいロマンと思われるでしょうが
加計呂麻島への想いは、僅かの滞在の間に垣間見た島の自然と人々
に、これまでにない親近感(日本の原風景といった)を感じたことから始まったのです。

たまたま、勤務する大学の福祉の専門家がチームを組み、「離島の離島」では、
高齢者の生活はどうなっているか?という実態調査が行われていることを知りました。
(2006年、鹿児島国際大学。小窪輝吉先生が研究代表)

このブログでは、
手軽な方法ですが、
自分が見た僅かの集落に、奄美のブログから借用した写真とをベースに
「離島の離島」報告書の集落へのインタビューを加えるという方法で、幾つかの集落を紹介しました。
*12集落。そのほとんどは、写真の案内図の上部、古仁屋側の集落です。(下のほうが太平洋)

【報告書のまとめ】
報告書では、「まとめにかえて」(p198-p202)で、30集落をインタビューしたまとめを書いています。

・集落で違うが、人口減少と高齢化が進んでいる。
・区長がいない集落もでている。
・産業は、自家用の野菜作り。サトウキビ。漁業も集落で1人いるかいないか。
商店は、半分の集落にはない。食事をする店も少ない。
土木への従事者は減少。
製糖、製塩。民宿、リゾートペンション。
・島内にはタクシーはない。フェリーの他、海上タクシーがあるが値段が高い。
・電話とテレビは、ほとんどの家にある。携帯電話やパソコンは活用されていない。
・行事 豊年祭(相撲・踊り・宴会・余興) 清掃作業
・老人クラブがない集落も半分。青壮年団や婦人会も半分の集落に。
・郷友会との交流が活発な集落がある。(古仁屋や名瀬)

【高齢者の生活】
報告書は、上記のようなまとめをして、集落単位の生活から校区単位へと再編成する必要性が高いといっている。

高齢者については、
・元気な人は、畑仕事。余暇はテレビ。
・病弱な人や介護度の高い人は介護保険のサービスを受けている。
・集落の人々は緊密な人間関係を形成しているので日常の見守りの心配はない。
・伊子茂に特別養護老人ホームと在宅介護支援センター。瀬相にクリニック。
・入院となると、古仁屋や名瀬になるので、見舞うのに大変。特養は満員。
(→都会や古仁屋に住む子どもに引き取られるケースがなくならない)

【これから】
同僚の先生たちは社会福祉の専門の立場から、集落の将来を心配しています。
*報告書の他の部分も読んで見ます。

次に島を訪れる機会には、「社会福祉」「介護保険」を超えたところに何かヒントがないか、島の方からお聞きしたいです。
その頃には、「奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG」などの見聞を踏まえていくので、以下の特色を踏まえて、新たな方向を探り出せればと思います。
*自然が残り、沖縄ほど観光化されていない。
*認知症・スギ花粉がない。
*ブログが(若い人の中では)発達している。
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