介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

「たましい性」(青木信雄、「おはよう21」7月号)

2008-05-26 21:40:42 | 介護福祉
【青木信雄先生】
青木先生は、京都で医師をされ、イギリスやアメリカの老年学・老年病学に造詣があります。この3月までは、龍谷大学教授。

「おはよう21」の7月号が届いたので、めくっていたら
懐かしいお名前と「スピリチュアリティって何?」という新しい連載タイトルが目に飛び込んできました。
*写真 pp.70-71

このブログで「介護政策」としたのは、私自身は介護現場で勤務した経験がなく、ただその重要性を社会に訴える人たちの末端にあってできることをしよう、それを「介護政策」と呼んでいます。(「ケア」というのは、最近岩波書店から出た「ケアの思想」に触れて、できるだけ使わずにいこうと・・)

【たましい性】
青木先生は、テレビなどではやっている「スピリチュアル・カウンセリング」のように個人の癒しではなく、介護現場で、利用者の心の奥底にあるものを知ろうとする思いや努力のことを指しています。
これを「たましい性」と名づけられたことは素晴らしいですね。

【宗教とたましい性】
「たましい性」は、宗教と密接な関係にある。青木先生の今回のシリーズでは、宗教性と切り離された部分で考える、としています。

【精神的・心理的ケアと「たましい性」】
こころのケア、精神的・心理的ケアと「たましいのケア」を明確に分けることは難しく、重なる部分があるが、より宗教・実存・主観的で、本人の生き方と密接しているのが「たましいのケア」という。

【介護現場でのアンケート調査】
青木先生によれば、「たましいのケア」は、ホスピスやターミナルケアだけではなく、生きる目的や意味を見出せずに苦悩しているすべての利用者への共感的理解です。

次回以降は、介護職員に実施したアンケート調査をもとに、介護現場で触れる「たましい性」を考えていく。
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