折々の季節に、さくらんぼ、ラ・フランサ、林檎とお心づくしを届けてくださる山形の人へ、感謝の気持ちを伝えたくて、今年は辛子明太子を送ることにしました。
配送をお願いする段になって、のし紙はどうしましよう。といわれて、時季としては「お中元」でいいのでしょうが、なにか引っかかるものがあって、選んだのし紙に、気持ちをそのままに、“感謝のおしる志”と書いて、名前だけを入れました。
いい歳をして、型破りを気取ることもないとは思いましたが、カードの用意をしてこなかったので、親しい相手だし、この方が私の気持ちの納まりがよかったのです。
当地方では、七夕も、お盆も、従ってお中元も、ひと月おくれで行う人のほうがまだ多いようです。この日も平日の午後、老舗のこの店の客は私だけでした。
ところで、お中元という言葉ですが、道教に由来する中国伝来の三元(陰暦1月15日が上元、天の神、7月15日中元、水の神、10月15日下元、地の神の生まれた祭日)のうち、中元だけが、わが国古来の霊祭や、盂蘭盆の行事と重なったことから、死者へのお供えもの、やがては夏の贈りものの習慣として根付いたもののようです。
お中元に拘りを感じたのは、この言葉が半ば形骸化して、義理を果すような一種の素っ気なさを内包するのを否定できない気がしたからです。
今では、慶弔の、のし紙の約束事も、結びのきまりも度外視されて、驚くような場面に遭遇します。こうして伝統文化が一つづつ失われて行くのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/81/c48e21cc77efb7b1a180fb922ea08e56.jpg)
母が遺したサボテンに今朝1日だけの花が開いていました。
配送をお願いする段になって、のし紙はどうしましよう。といわれて、時季としては「お中元」でいいのでしょうが、なにか引っかかるものがあって、選んだのし紙に、気持ちをそのままに、“感謝のおしる志”と書いて、名前だけを入れました。
いい歳をして、型破りを気取ることもないとは思いましたが、カードの用意をしてこなかったので、親しい相手だし、この方が私の気持ちの納まりがよかったのです。
当地方では、七夕も、お盆も、従ってお中元も、ひと月おくれで行う人のほうがまだ多いようです。この日も平日の午後、老舗のこの店の客は私だけでした。
ところで、お中元という言葉ですが、道教に由来する中国伝来の三元(陰暦1月15日が上元、天の神、7月15日中元、水の神、10月15日下元、地の神の生まれた祭日)のうち、中元だけが、わが国古来の霊祭や、盂蘭盆の行事と重なったことから、死者へのお供えもの、やがては夏の贈りものの習慣として根付いたもののようです。
お中元に拘りを感じたのは、この言葉が半ば形骸化して、義理を果すような一種の素っ気なさを内包するのを否定できない気がしたからです。
今では、慶弔の、のし紙の約束事も、結びのきまりも度外視されて、驚くような場面に遭遇します。こうして伝統文化が一つづつ失われて行くのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/81/c48e21cc77efb7b1a180fb922ea08e56.jpg)
母が遺したサボテンに今朝1日だけの花が開いていました。